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Systemwalker Software Configuration Manager リファレンスガイド
FUJITSU Software

1.2.8 swcfmg_repository(資産情報管理コマンド)

機能説明

Systemwalker Software Configuration Managerで管理する資産の登録、更新、削除、一覧表示、履歴表示、アップロード、および、ダウンロードを行います。

記述形式

【Windows】

swcfmg_repository.exe

{ -add -file "資産情報ファイルのパス" [-e "文字コード"] |

-update -file "資産情報ファイルのパス" [-e "文字コード"] |

-delete -id "資産ID" |

-list [-file "出力ファイルのパス"] [-e "文字コード"] [-scope 資産のスコープ] |

-history -id "資産ID" [-file "出力ファイルのパス"] [-e "文字コード"] |

-upload -id "資産ID" -file "ファイルパス" [-comment "コメント"] |

-download -id "資産ID" [-revision "資産版数"] -dir "出力先ディレクトリパス" }

【Linux】

swcfmg_repository

{ -add -file "資産情報ファイルのパス" [-e "文字コード"] |

-update -file "資産情報ファイルのパス" [-e "文字コード"] |

-delete -id "資産ID" |

-list [-file "出力ファイルのパス"] [-e "文字コード"] [-scope 資産のスコープ] |

-history -id "資産ID" [-file "出力ファイルのパス"] [-e "文字コード"] |

-upload -id "資産ID" -file "ファイルパス" [-comment "コメント"] |

-download -id "資産ID" [-revision "資産版数"] -dir "出力先ディレクトリパス" }

オプション

-add -file "資産情報ファイルのパス"

指定された資産情報ファイルに記載された内容で、資産を登録します。資産情報ファイルはCSV形式です。資産情報ファイルの詳細については、「2.2.6 資産情報ファイル」を参照してください。構成変更で資産を利用するには、ファイルのアップロードが必要です。資産の登録後に、-uploadオプションでファイルのアップロードを行ってください。

-update -file "資産情報ファイルのパス"

指定された資産情報ファイルに記載された内容で、資産を更新します。資産情報ファイルはCSV形式です。資産情報ファイルの詳細については、「2.2.6 資産情報ファイル」を参照してください。

-delete -id "資産ID"

資産IDで指定された資産を削除します。資産IDは、本コマンドの-listオプションで確認できます。

-list [-file "出力ファイルのパス"]

資産情報をCSV形式で出力します。

-file "出力ファイルのパス"が省略された場合、情報はコマンドの標準出力に出力されます。

指定されたファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。

エラーのため、ファイル出力できなかった場合、新規作成時は、新たなファイルは作成しません。既存ファイルへの上書きの場合は、既存ファイルを保障します。

出力ファイルの詳細については、「2.2.6 資産情報ファイル」を参照してください。

また、下記のオプションを指定することで、出力する資産情報を絞り込むことができます。指定しなかった場合、すべての資産情報が出力されます。

[-scope スコープ]

出力する資産のスコープを指定します。テナントのスコープの場合、テナントのテナントID、グローバルのスコープの場合"#GLOBAL"を指定してください。

Linuxで、グローバルのスコープを指定する場合、値を'"'(ダブルクォート)で囲う必要があります。

-history -id "資産ID" [-file "出力ファイルのパス"] [-e "文字コード"]

資産履歴をCSV形式で出力します。資産IDに資産履歴を表示する資産を指定してください。

-file "出力ファイルのパス"が省略された場合、情報はコマンドの標準出力に出力されます。

指定されたファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。

エラーのため、ファイル出力できなかった場合、新規作成時は、新たなファイルは作成しません。既存ファイルへの上書きの場合は、既存ファイルを保障します。

出力ファイルの詳細については、「2.4.5 資産履歴ファイル」を参照してください。

-upload -id "資産ID" -file "ファイルパス" [-comment "コメント"]

資産IDで指定された資産にファイルをアップロードします。ファイルパスにアップロードするファイルを指定してください。ファイルをアップロードすると、資産の版数が上がります。ファイル名が255文字以内でASCIIコードの印字可能文字のみで構成されたファイルのみをアップロードできます。また、同一資産に対して2回目以降ファイルをアップロードする場合は、ファイル名を前の版数のファイルと同じにしてください。ファイル名を途中で変更することはできません。コメントには、256文字以内の文字列を指定できます。

-download -id "資産ID" [-revision "資産版数"] -dir "出力先ディレクトリパス"

資産IDと資産版数で指定された資産をダウンロードします。資産版数を省略した場合、最新の版数の資産をダウンロードします。出力先ディレクトリパスに資産の出力先を指定してください。出力ディレクトリにファイルが存在しないことを確認してください。出力ディレクトリにファイルが存在した場合はエラーになります。資産版数は、本コマンドの-historyオプションで出力される資産履歴から確認できます。

-e "文字コード"

ファイルの文字コードを指定します。

以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

[Windows]

  • SJIS

  • UTF-8

[Linux]

  • UTF-8

  • EUC

本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。

復帰値

復帰値

意味

0

正常終了しました。

10

パラメーター異常です。

20

指定された入出力ファイルパスのエラーです。

30

指定された文字コードに誤りがあります。

50

ファイルの記述に誤りがあります。

70

指定された資産ID、資産版数、または、テナントIDに誤りがあります。

80

削除対象の資産を利用している構成変更テンプレート、または、ジョブが存在するため、削除できません。

100

Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。

103

ディレクトリサービスの接続に失敗しました。

105

対象の資産に対して他の操作が実行中です。

110

書き込みエラーです。

120

メディアライブラリでディスク容量不足が発生しました。

200

セットアップされていません。

255

システムエラーです。

コマンド格納場所

Windows

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限

【Windows】

【Linux】

注意事項

共通の注意事項
登録時の注意事項
  • 資産情報は、資産情報ファイルに従って新規登録されます。

  • 本コマンドに指定した文字コードと、資産情報ファイルに指定した文字コードが異なっていた場合の動作は保障しません。文字コードは一致させるようにしてください。

  • 資産IDは、製品内で一意になるようにしてください。すでに同じIDの資産が存在する場合は、エラーとなります。

更新時の注意事項
  • 登録済みの資産情報を修正する場合は、一覧表示したファイルを編集し、編集したファイルを更新の入力とすることをお勧めします。

削除時の注意事項
  • Systemwalker Software Configuration Managerで利用する必要がなくなった資産は、本コマンドを使用して資産を削除してください。資産削除後にファイルを利用する場合、事前にダウンロードを行い、ファイルを退避してください。

  • 構成変更のジョブのファイル配付とスクリプト実行の処理で使用されている資産は削除できません。該当ジョブが終了後、ジョブの状態が完了、完了(異常)、または、中止になってから削除してください。

  • 構成変更テンプレートで使用されている資産は削除できません。構成変更テンプレートを削除してから、資産を削除してください。

一覧表示時の注意事項
  • 資産情報が登録されていない場合、ヘッダー情報だけを出力します。

    #asset-id,asset-name,file-name,scope,owner,description
履歴表示時の注意事項
  • 一度もファイルをアップロードしていない場合、ヘッダー情報だけを出力します。

    #asset-revision,size,comment,upload-date
アップロード時の注意事項
  • ファイルサイズの大きいファイルのアップロードには、時間がかかる場合があります。

  • アップロードするファイルを構成変更のファイル配付またはスクリプト実行で使用する場合、ファイル名の文字数に注意してください。スクリプト実行で使用可能なスクリプトファイル名の文字数は、155文字以内です。ファイル配付で配付可能なファイル名の文字数は、配付先のディレクトリパスと合わせて254文字以内です。

ダウンロード時の注意事項
  • ファイルサイズの大きいファイルのダウンロードには、時間がかかる場合があります。

更新エラー時の注意事項
  • CSV形式の資産情報ファイルに誤りがある場合は、資産の更新を中止します。以下のエラーメッセージを出力します。

    CFMGC2005 ファイルの記述に誤りがあります。[行番号:n][原因:原因]

[原因]には、以下のどれかが出力されます。

メッセージ

意味

Number of elements.

該当行の要素の数を見直してください。

The specified elements are invalid. ()

該当行の" ()"内の要素に不正な値が入力されています。正しい値を入力してください。入力できる値については、「2.2.6 資産情報ファイル」を参照してください。

Mandatory elements are not specified.

該当行の必須項目を入力してください。

The same asset is specified in another line.

該当行までに、同じ資産情報が記載されています。

The asset id already exists.

該当行の資産IDは、すでに使用されています。

The specified user does not exist.

該当行の"owner"に相当するユーザーが存在しません。存在するユーザーIDを指定してください。

The specified tenant does not exist.

該当行の"scope"に相当するテナントが存在しません。存在するテナント、または、"#GLOBAL"を指定してください。

The specified asset does not exist.

該当行の"asset-id"に相当する資産情報は存在しません。存在する資産IDを指定してください。

使用例