I.8.2 非互換コマンド

(1) hanetconfigコマンド

【内容】

仮想NIC方式の仮想インタフェースを設定できるようになりました。詳細については“7.1 hanetconfigコマンド”を参照してください。

【変更点】

変更前
hanetconfigコマンドで仮想NIC方式の仮想インタフェースを設定できません。
変更後
hanetconfigコマンドで仮想NIC方式の仮想インタフェースを設定できます。

(2) hanetnicコマンド

【内容】

仮想NIC方式の仮想インタフェースで束ねている物理インタフェースを、動的追加／削除／切替えができるようになりました。詳細については“7.9 hanetnicコマンド”を参照してください。

【変更点】

変更前
hanetnicコマンドで仮想NIC方式の仮想インタフェースの構成変更はできません。
変更後
hanetnicコマンドで仮想NIC方式の仮想インタフェースの構成変更はできます。

(3) dsphanetコマンド

【内容】

仮想NIC方式の仮想インタフェースの状態を表示できるようになりました。詳細については“7.4 dsphanetコマンド”を参照してください。

【変更点】

変更前
dsphanetコマンドで仮想NIC方式の仮想インタフェースの状態を表示できません。
変更後
dsphanetコマンドで仮想NIC方式の仮想インタフェースの状態を表示できます。

(4) hanethvrscコマンド

【内容】

仮想NIC方式の仮想インタフェースをクラスタのリソース管理に登録できるようになりました。また、NIC切替方式でHUB監視の設定漏れをチェックするように変更しました。詳細については“7.17 hanethvrscコマンド”を参照してください。

【変更点1】

変更前
hanethvrscコマンドで仮想NIC方式を指定できません。
変更後
hanethvrscコマンドで仮想NIC方式を指定できます。

【変更点2】

変更前
HUB監視を設定していないNIC切替方式の仮想インタフェースに対して、クラスタ登録する場合、エラーメッセージが出力されません。
変更後
HUB監視を設定していないNIC切替方式の仮想インタフェースに対して、クラスタ登録する場合、エラーメッセージが出力されます。

(5) hanetparamコマンド

【内容】

仮想NIC方式のパラメタを設定できるようにしました。また、hanetparam printで表示される画面を変更しました。詳細については“7.6 hanetparamコマンド”を参照してください。

【変更点1】

変更前
hanetparamコマンドで仮想NIC方式のパラメタを変更できません。
変更後
hanetparamコマンドで仮想NIC方式のパラメタを変更できます。

【変更点2】

変更前

hanetparam printコマンドで、パラメタの各項目は順不同で表示されます。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam print
   Line monitor interval(w)           :5
   Line monitor message output (m)    :0
   Cluster failover (l)               :5
   Standby patrol interval(p)         :15
   Standby patrol message output(o)   :3
   Cluster failover in unnormality (c):OFF
   Line status message output (s)     :OFF
   Hostname resolution by file(h)     :NO

変更後

hanetparam printコマンドで、パラメタの各項目は切替方式ごとに表示されます。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetparam print
[Fast switching]
   Line monitor interval(w)           :5
   Line monitor message output (m)    :0
   Cluster failover (l)               :5
   Cluster failover in unnormality (c):OFF
   Line status message output (s)     :OFF

[NIC switching]
   Standby patrol interval(p)         :15
   Standby patrol message output(o)   :3

[Virtual NIC]
   LinkDown detection time (q)        :0
   LinkUp detection time (r)          :1
   Link monitor starting delay (g)    :5

[Common Setting]
   Hostname resolution by file(h)     :NO
   Self-checking function(e)          :NO

(6) hanetobservコマンド

【内容】

通信相手ホスト監視機能として設定できる仮想IPアドレスの上限値を変更しました。詳細については“7.15 hanetobservコマンド”を参照してください。

【変更点】

変更前
通信相手ホスト監視機能で64個までの仮想IPアドレスが設定できます。
変更後
通信相手ホスト監視機能で128個までの仮想IPアドレスが設定できます。