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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.4 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

7.9 hanetnicコマンド

【名前】

hanetnic - 物理インタフェースの動的追加・削除・切替え

【形式】

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic command [args]

【機能説明】

hanetnic コマンドは、使用する物理インタフェースの動的追加/削除/切替えを該当する仮想インタフェースが活性化状態で実行する事ができます。

コマンド

処理概要

実行権限

add

物理インタフェースの追加

スーパユーザ

delete

物理インタフェースの削除

スーパユーザ

change

使用インタフェースの切替え

スーパユーザ

(1) add コマンド

高速切替方式、仮想NIC方式、またはGS連携方式の仮想インタフェースで束ねている物理インタフェースの動的追加(仮想インタフェース活性化中での物理インタフェースの追加)を行います。addコマンドの実行形式は以下のとおりです。

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic add -n devicename -i interface [-f]

-n devicename

追加する物理インタフェースが属する仮想インタフェース名を指定します。なお、指定できる仮想インタフェースの運用モードは高速切替方式、仮想NIC方式、またはGS連携方式です。


-i interface

追加する物理インタフェース名を指定します。
なお、下記“-f”パラメタ省略時、指定する物理インタフェース名はその仮想インタフェースの構成情報に設定されている物理インタフェース名でなければなりません。


-f

仮想インタフェースの構成情報の変更も同時に行う場合に指定します。(恒常的な動的追加)
なお、運用モードがGS連携方式の場合、本オプションを指定することはできません。

(2) delete コマンド

高速切替方式、仮想NIC方式、またはGS連携方式の仮想インタフェースで束ねている物理インタフェースの動的削除(仮想インタフェース活性化中での物理インタフェースの削除)を行います。deleteコマンドの形式は以下のとおりです。なお、仮想インタフェースが束ねている物理インタフェースが1つしかない場合、実行できません。

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic delete -n devicename -i interface [-f]

-n devicename

削除する物理インタフェースが属する仮想インタフェース名を指定します。なお、指定できる仮想インタフェースの運用モードは、高速切替方式、仮想NIC方式、またはGS連携方式です。


-i interface

削除する物理インタフェース名を指定します。
なお、指定する物理インタフェース名は、その仮想インタフェースの構成情報に設定されている物理インタフェース名でなければなりません。


-f

仮想インタフェースの構成情報の変更も同時に行う場合に指定します。(恒常的な動的削除)
なお、運用モードがGS連携方式の場合、本オプションを指定することはできません。

(3) change コマンド

NIC切替方式または仮想NIC方式の仮想インタフェースで使用している物理インタフェースを、現待機の物理インタフェースへ切り替えます。changeコマンドの形式は以下のとおりです。なお、待機インタフェースが存在しない状態(deleteコマンドで一時的に切り離している場合、リンクダウンしている場合)では、実行できません。

NIC切替方式の場合:

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic change -n devicename

仮想NIC方式の場合:

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic change -n devicename -i interface

-n devicename

使用する物理インタフェースを変更する仮想インタフェース名を指定します。なお、指定できる仮想インタフェースの運用モードは、NIC切替方式(運用モード“d”または“e”)または仮想NIC方式(運用モード“v”)が指定されている仮想インタフェース名のみです。


-i interface

通信の切替え先の物理インタフェース名を指定します。なお、指定できる仮想インタフェースの運用モードは、仮想NIC方式です。

【注意事項】

【使用例】

(1) add コマンド

仮想インタフェースsha0において、束ねている物理インタフェースにeth0を追加する場合の設定例を以下に示します。なお、sha0は高速切替方式(運用モード“t”)、仮想NIC方式(運用モード“v”)またはGS連携方式(運用モード“c”)で既に定義されており、“hanetnic delete”コマンドにてeth0が削除されているとします。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic add -n sha0 -i eth0

(2) delete コマンド

仮想インタフェースsha0において、束ねている物理インタフェースからeth1を削除する場合の設定例を以下に示します。なお、sha0は高速切替方式(運用モード“t”)、仮想NIC方式(運用モード“v”)またはGS連携方式(運用モード“c”)で既に定義されているとします。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic delete -n sha0 -i eth1

(3) change コマンド

仮想インタフェースsha0において、使用している物理インタフェースを、待機物理インタフェースを使用するようにする場合の設定例を以下に示します。なお、sha0はNIC切替方式(運用モード“d”)で既に定義されているとします。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic change -n sha0

仮想インタフェースsha0において、使用している物理インタフェースを、待機物理インタフェースを使用するようにする場合の設定例を以下に示します。なお、sha0は仮想NIC方式(運用モード“v”)で既に定義されているとします。また、待機物理インタフェースをeth2とします。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic change -n sha0 -i eth2