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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.4 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

7.4 dsphanetコマンド

【名前】

dsphanet - 仮想インタフェースの運用状態表示

【形式】

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet [-n devicename1[,devicename2,...] | -o]

【機能説明】

dsphanet コマンドは、仮想インタフェースおよび論理仮想インタフェースの運用状態を表示します。

【オプション】

以下のオプションが指定できます。


-n devicename1[,devicename2,...]

状態を表示する仮想インタフェース名を指定します。“,”(カンマ)で区切ることにより複数の仮想インタフェースを指定することもできます。省略時は、正しく定義されているすべての仮想インタフェースの状態を表示します。


-o

高速切替方式(運用モード“t”)で定義した仮想インタフェースの通信相手の運用状態をすべて表示します。strhanetコマンドによって活性化されていない仮想インタフェースの通信相手は表示されません。

【表示形式】

以下にオプション指定なしの場合の表示形式を示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet                                       
[IPv4,Patrol / Virtual NIC]                                              
 Name       Status   Mode CL  Device                                      
+----------+--------+----+----+-----------------------------------------+
 sha0       Active    d   OFF  eth0(ON),eth1(OFF)                        
 sha1       Active    p   OFF  sha0(ON)                                  
 sha2       Active    c   OFF  eth2(ON),eth3(ON)                         
 sha3       Active    t   OFF  eth4(OFF),eth5(OFF)                       
 sha4       Active    v   OFF  eth6(ON),eth7(OFF)                        
[IPv6]                                                                   
 Name       Status   Mode CL  Device                                     
+----------+--------+----+----+-----------------------------------------+
 sha0       Active    d   OFF  eth0(ON),eth1(OFF)                        
 sha3       Active    t   OFF  eth4(ON),eth5(ON)                         

表示

内容

[IPv4,Patrol / Virtual NIC]

IPv4および待機パトロールの仮想インタフェース、仮想NIC方式の仮想インタフェースの情報を表示します。

[IPv6]

IPv6の仮想インタフェース情報を表示

Name

仮想インタフェース名
仮想インタフェースが変更された場合でも、元の名前が表示されます。

Status

Active

仮想インタフェース活性状態

Inactive

仮想インタフェース非活性状態

Mode

t

高速切替方式

d

NIC切替方式(論理IPアドレス引継機能)

e

NIC切替方式(物理IPアドレス引継機能)

p

待機パトロール機能(異常発生切戻し時)

q

待機パトロール機能(即時切戻し時)

v

仮想NIC方式

c

GS連携方式

CL

ON

クラスタ登録

OFF

クラスタ未登録

Device

(ON)

使用可能状態
インタフェースが活性化され、使用可能な場合、本状態が表示されます。また待機パトロールのインタフェースでは、伝送路が正常な場合に表示されます。

(OFF)

使用不可能状態
仮想インタフェースが非活性状態の場合に表示されます。

高速切替方式、またはGS連携方式では、すべての通信相手の異常を検出した場合にも表示されます。

NIC切替方式では、待機パトロールが停止している場合や、待機中のインタフェースに対して本状態が表示されます。

仮想NIC方式では、仮想インタフェースが活性状態の場合、待機中のインタフェースに対して表示されます。

(STOP)

停止中(準備完了状態)
NIC切替方式の環境設定直後に表示されます。

(FAIL)

異常検出状態
待機パトロール機能において異常を検出した場合、本状態が表示されます。

仮想NIC方式では、インタフェースがリンクダウンを検出した場合に表示されます。

(CUT)

切離し状態
hanetnic deleteコマンドにより一時的に切離された場合に表示されます。または、OS起動時にNICが存在しない場合に表示されます。

以下に -oオプション指定時の表示形式を示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet -o
    NIC    Destination Host Status
+---------+----------------+-----------------+
 eth0      hahostA          Active
           hahostB          Active
           hahostC          Inactive
 eth1      hahostA          Active
           hahostB          Active
           hahostC          Inactive

表示

内容

NIC

物理インタフェース名

Destination Host

通信先のホスト名(通信先のホストが存在しない場合は“none”が表示されます。)

Status

Active

通信先のNICは活性状態

Inactive

通信先のNICは非活性状態

【関連項目】

strhanet
stphanet

【注意事項】

【使用例】

構成情報に正しく定義されているすべての仮想インタフェースの状態を表示する例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet

構成情報に正しく定義されている高速切替方式(運用モード“t”)の仮想インタフェースの通信相手をすべて表示させる例を以下に示します。

# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsphanet -o