監査証跡ログ採取時に、システムログに通知されるメッセージを以下に説明します。
メッセージ本文には、「(詳細:ZZZZ、コード:NNNN)」の補足情報が出力される場合があります。以下に、任意の文字列が出力される場合について説明します。
ZZZZにはメッセージの補足となる詳細情報が入ります。詳細情報がない場合、空白となります。
詳細情報に、以下の原因メッセージが表示される場合があります。
原因メッセージ | 原因と対処 |
---|---|
Not enough memory | メモリ不足が発生しました。不要なアプリケーションを終了し、十分なメモリを確保してください。 |
No space left on device | ディスク容量不足が発生しました。ディスクの空き容量を確認し、不要なファイルを削除してください。 |
No such file or directory | ログファイル格納ディレクトリが存在しません。環境設定ファイルに設定されているログファイル格納ディレクトリが存在するかを確認してください。 |
Permission denied | ログファイルまたはログファイル格納ディレクトリに必要な権限がありません。ログファイルまたはログファイル格納ディレクトリの権限を見直してください。 |
Connection reset | ログサービスまたはList Creatorを使用したアプリケーションが異常終了しました。エラー原因を取り除き、List Creatorの再起動またはList Creatorを使用したアプリケーションを再度実行してください。 |
Other | 障害調査用情報採取ツールを使用して調査資料を採取し、当社技術員に連絡してください。 |
NNNNにはメッセージの補足となる16進数のコードが入ります(システムエラーコードなど)。詳細情報がない場合、00000000となります。
システムエラーコードの詳細については、システムに添付のドキュメント、またはマニュアルをご確認ください。
以下に、監査証跡ログ採取時に出力されるシステムログメッセージの原因と対処方法について説明します。
【原因と対処方法】
ログファイルのオープンに失敗したため、List Creatorのログサービスの起動に失敗しています。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
ログファイル名
ログファイル名が出力されます。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、List Creatorのログサービスを再度起動してください。
【原因と対処方法】
改ざん防止情報の設定に失敗しました。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
ログファイル名
ログファイル名が出力されます。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、ログ出力が可能な状態に復旧してください。
改ざん防止情報の設定に失敗したログファイルは、改ざんのチェックができません。
改ざん防止情報の設定に失敗したログファイルを改ざんチェックコマンドで改ざんチェックを行うと、改ざんが検出されてしまう場合があります。
詳細情報のログファイル名に出力されるファイル名が切り替えられる前のログファイル名の場合(例:lc_output20060228.log)、このメッセージ出力後にログファイルが切り替えられます。システムログが出力された時間から、改ざん防止情報の設定に失敗したログファイルを特定してください。
【原因と対処方法】
ログファイルの切り替えに失敗したため、List Creatorのログサービスの起動に失敗しています。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
ログファイル名
ログファイル名が出力されます。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、List Creatorのログサービスを再度起動してください。
【原因と対処方法】
ログ出力に失敗しました。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、ログ出力が可能な状態に復旧してください。
【原因と対処方法】
ログメッセージの受信に失敗したため、ログ出力ができませんでした。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、ログ出力が可能な状態に復旧してください。
ログメッセージの受信に失敗した場合、1度の失敗で「ログメッセージ送信に失敗しました。」と「ログメッセージの受信に失敗しました。」の2つのシステムログが出力される場合があります。
【原因と対処方法】
ログメッセージの送信に失敗したため、ログ出力ができませんでした。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、ログ出力が可能な状態に復旧してください。
ログメッセージの送信に失敗した場合、1度の失敗で「ログメッセージ送信に失敗しました。」と「ログメッセージの受信に失敗しました。」の2つのシステムログが出力される場合があります。
【原因と対処方法】
ログ出力に失敗した可能性があります。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、ログ出力が可能な状態に復旧してください。
以下の場合、ログ出力に失敗しています。
同時刻に、「ログ出力に失敗しました。」のシステムログが出力されている
List Creatorのログサービスが異常終了している
List Creatorのログサービスの起動方法については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。
同時刻に、このメッセージ以外にシステムログが出力されていない場合は、ログ出力に失敗していません。
【原因と対処方法】
改ざん防止情報の設定に失敗しました。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
原因メッセージ
“表2.1 システムログの原因メッセージと対処”を参照してください。
ログファイル名
ログファイル名が出力されます。
詳細情報の原因メッセージを確認し、エラー原因を取り除いた後、ログ出力が可能な状態に復旧してください。
詳細情報に出力されたログファイルのファイルサイズが0バイトの場合、不要なログファイルです。ログファイルを手動で削除してください。
【原因と対処方法】
空き容量が不足しています。早めに容量の確保を行ってください。
「詳細:ZZZZ」に、詳細情報として以下の情報が出力されます。
ログ種別
OUTPUTLOG:監査証跡ログ(出力ログ)
空き容量
ログファイル格納ディレクトリの実際の空き容量が出力されます。
ログファイル格納ディレクトリ
ログファイル格納ディレクトリパスが出力されます。
「コード:NNNN」には、常に「0」が出力されます。