帳票の出力時に使用する帳票と入力データを保持します。
java.lang.Object ∟ com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.Forms public class Forms extends java.lang.Object implements FormBase
インタフェース com.fujitsu.systemwalker.outputassist.connector.FormBase から継承した文字コードを意味するフィールドを以下に示します。
定数 | 説明 |
---|---|
CODE_SJIS | Shift-JIS |
CODE_UCS2LE | UNICODE(UCS2 リトルエンディアン) |
CODE_UCS2BE | UNICODE(UCS2ビッグエンディアン) |
CODE_UTF8 | UNICODE(UTF8) |
CODE_EUC_U90 | EUC |
CODE_EUC_S90 | EUC |
CODE_EUC | EUC |
Formsクラスのコンストラクタを以下に示します。
コンストラクタの概要 |
---|
Forms(java.lang.String formname, java.lang.String assets) (*1)
帳票名と帳票格納ディレクトリを指定して、帳票と帳票データのセットを保持するFormsオブジェクトを生成します。 |
*1:
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合、帳票名または帳票格納ディレクトリに、全角文字および半角カナ文字は指定できません。
Formsクラスの旧メソッドを以下に示します。
メソッドの分類 | メソッドの概要 | ||
---|---|---|---|
W/S | void | Navigatorクライアントで生成した問い合わせファイルを使用して、List Creatorの入力データをデータベースから抽出します。 | |
W | void | execQuery(java.lang.String query, java.lang.String user, java.lang.String password) クエリ定義よりデータベースに問い合わせ、帳票を出力するための入力データとなるデータを抽出します。 |
|
帳票名と帳票格納ディレクトリを指定して、帳票と帳票データのセットを保持するFormsオブジェクトを生成します。
帳票名を指定します。
マルチフォーム出力する場合は、一番目に出力する帳票名を指定します。
帳票格納ディレクトリをフルパスで指定します。
ConnectorException
帳票格納ディレクトリは、アプリケーションサーバの帳票格納ディレクトリを指定してください。リモート帳票出力時またはコネクタ連携時に帳票を転送しない場合、帳票出力サーバの帳票格納ディレクトリは、PrintPropertiesクラスのsetPropertyメソッドのID_REMOTEDIRECTORYキーで指定してください。
アプリケーションサーバがWindowsの場合、ファイルの格納先として指定できるのは、ローカルディスクのみです。ネットワークドライブ、UNC指定(\\コンピュータ名\共有名\ディレクトリ名)、リムーバブルディスクを格納先として指定しないでください。
アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合、ファイルの格納先として指定できるのは、ローカルディスクのみです。リモートマウントしたディレクトリを格納先として指定しないでください。
コネクタ連携時、アプリケーションサーバから帳票出力サーバにファイルを転送するときに指定可能なパス長については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”のコネクタ連携機能の運用時の注意事項についての記載を参照してください。
帳票格納ディレクトリ名の末尾には、アプリケーションサーバがWindowsの場合は「円マーク(\)」を指定しないでください。アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合は「スラッシュ(/)」を指定しないでください。
マルチフォーム出力する場合、使用する帳票をChangeFormメソッドで切り替えてください。
●Database Direct連携に関するメソッド
|
|
Navigatorクライアントで作成した問い合わせファイルを使用して、List Creatorの入力データをデータベースから抽出します。問い合わせファイルで指定されている検索条件は、検索実行時に動的に変更することもできます。
なお、Database Direct連携機能を利用する場合、以下のパラメータの指定は必須です。
rne
suser
supass
sserver
List Manager Database Directと連携し、データベース内のデータを検索して取り出す場合に、Navigatorクライアントで生成した問い合わせファイル名(拡張子「rne」)を指定します。このパラメータは省略できません。
接続するデータベースの種別を指定します。
SymfoWARE/RDB
Oracle
SQL Server(Windows上のSQL Serverに接続する場合に指定)
Shunsakuと連携する場合は、接続するデータベース種別および資源名を、「DB種別:資源名」の形式で指定します。
指定が省略された場合は、「SYMFORDB」が指定されたものとみなされます。
データベースに接続する際のユーザ名を指定します。このパラメータは、データベースの種別が「SymfoWARE/RDB」(dbtypeパラメータで「SYMFORDB」を指定)で、SymfoWARE/RDBとList Manager Database Directが同一サーバに実装されている場合(cserverパラメータでDBサーバ名を指定しない場合)のみ省略できます。これ以外の場合は、必ず指定してください。
データベースに接続する際のユーザパスワードを指定します。このパラメータは、データベースの種別が「SymfoWARE/RDB」(dbtypeパラメータで「SYMFORDB」を指定)で、SymfoWARE/RDBとList Manager Database Directが同一サーバに実装されている場合(cserverパラメータでDBサーバ名を指定しない場合)のみ省略できます。これ以外の場合は、必ず指定してください。
データベースエンジンを実装するサーバ名を指定します。このパラメータは、データベースの種別が「SymfoWARE/RDB」(dbtypeパラメータで「SYMFORDB」を指定)で、SymfoWARE/RDBとList Manager Database Directが別サーバに実装されている場合にだけ指定します。
List Manager Database Directに接続するユーザ名を指定します。このパラメータは省略できません。
List Manager Database Directに接続する際のパスワードを指定します。このパラメータは省略できません。
List Manager Database Directが稼動しているサーバ名を指定します。このパラメータは省略できません。
問い合わせファイルに定義されている問い合わせ条件を動的に変更する場合に、その条件を指定します。
詳細については、以下を参照してください。
⇒“4.4.2 naviexecコマンド”
ConnectorException
このメソッドは、アプリケーションサーバがWindows/Solarisの場合のみ有効になります。
問い合わせファイルは、Navigatorクライアントを利用して事前に作成しておく必要があります。
このメソッドを呼び出す前に、Database Direct連携機能で取得するデータに対応する帳票名をFormsクラスのコンストラクタ、またはChangeFormメソッドで指定してください。
このメソッドを呼び出した場合、入力データの文字コード系はShift-JISコード系となります。
このメソッドを繰り返し呼び出した場合、抽出したデータは追加されていきます。
必須パラメータ以外のパラメータを省略する場合は、「null」を指定してください。
データは、作業用ディレクトリ配下の一時作業用ファイルに保存されます。cleanupメソッド呼び出し時に削除されます。
●クエリに関するメソッド
|
|
|
クエリ定義よりデータベースに問い合わせ、帳票を出力するための入力データとなるデータを抽出します。
データソース名を指定しないでexecQueryメソッドを呼び出した場合、環境設定画面の[クエリ]タブで指定したデータソース名が有効になります。
データソース名は、いずれかで必ず指定してください。
クエリ定義名を指定します。
データベースに接続するときのユーザ名を20バイト以内で指定します。
データベースに接続するときのパスワードを14バイト以内で指定します。
データベースに接続するときのデータソース名を32バイト以内で指定します。
クエリ定義で指定した文字列をクエリ実行時に置き換えたい場合に、置換元文字列と置換後文字列を指定します。指定形式については、以下を参照してください。
⇒“4.2.4.2 クエリコマンドの置換文字列の指定形式”
置き換え対象の範囲は以下のとおりです。
‐検索条件
‐項目名/演算式
‐結合条件
以下に指定例を示します。この例では、クエリ定義の問い合わせ条件画面で、印刷フィールド「従業員番号」の検索条件に「=999999」、印刷フィールド「月」の検索条件に「=99」を指定し、実行時に、従業員番号の検索条件「999999」を「404097」に、月の検索条件「99」を「10」に置換しています。
番号 | 印刷フィールド | 項目名/演算式 | 検索条件 |
---|---|---|---|
001 | 従業員番号 | A.従業員番号 | =999999 |
002 | 氏名 | A.氏名 | |
003 | 月 | B.月 | =99 |
004 | 日 | B.日 |
⇒repstringには、以下のように指定します。
"\"999999\" \"404097\",\"99\" \"10\""
⇒出退勤データから取り出した従業員番号「404097」の10月分の個人出退勤データを入力データとして、帳票「個人出退勤簿」が出力されます。
ConnectorException
このメソッドは、アプリケーションサーバがWindowsの場合のみ有効になります。
このメソッドをUNIX系OSで使用した場合、メソッドの呼び出し時にエラーになります。
マルチフォーム出力する場合は、使用する帳票をChangeFormメソッドで切り替えてから、このメソッドを呼び出してください。
このメソッドを繰り返し呼び出した場合、データは追加されていきます。
データは、作業用ディレクトリ配下の一時作業用ファイルに保存されます。cleanupメソッド呼び出し時に削除されます。
置換文字列には、SQLの予約語を指定しないでください。SQLの予約語については、使用するデータベースのマニュアルなどを参照してください。
このメソッドで使用する帳票は、入力データ形式に「CSV形式」、区切り文字に「カンマ(,)」、DBタイプに「データファイル」を指定してください。
Database Direct連携機能、クエリ機能を使用する場合の文字コード系に関する注意事項について説明します。
Formsクラスを使用する場合のその他の注意事項については、オンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。
●Database Direct連携機能を使用する場合
Database Direct連携機能を使用する場合は、以下の点に注意してください。
帳票は、setFileType メソッドで指定したコード系を使用してください。
Database Direct連携機能を使用する場合、入力データはすべてShift-JIS に変換されます。
同じオブジェクトでpushRecord メソッドとexecNavi メソッドの両方を呼び出した場合、pushRecord メソッドで指定されたデータはすべてShift-JIS に変換されます(Shift-JIS に存在しない文字を指定すると、縮退が発生します)。
以下に、Database Direct連携機能を使用する場合に使用可能な文字コード系を示します。
アプリケーションサーバ側で指定するメソッド | 出力先で扱える文字コード(運用形態別) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ローカル | リモート帳票出力 | OWF | コネクタ連携 | |||
Windows | Solaris | Windows | UNIX系OS | |||
setFileType | Shift-JIS | Shift-JIS | - | Shift-JIS | Shift-JIS | Shift-JIS |
setDataCode | × | × | - | × | × | × |
-:指定できません。
×:無効です。
アプリケーションサーバ側で指定するメソッド | 出力先で扱える文字コード(運用形態別) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ローカル | リモート帳票出力 | OWF | コネクタ連携 | |||
Windows | Solaris | Windows | UNIX系OS | |||
setFileType | Shift-JIS | Shift-JIS | Shift-JIS | Shift-JIS | Shift-JIS | Shift-JIS |
setDataCode | × | × | × | × | × | × |
×:無効です。
●クエリ機能を使用する場合
クエリ機能を使用する場合は、以下の点に注意してください。
帳票は、setFileType メソッドで指定したコード系のものを使用してください。
クエリ機能を使用する場合、入力データは、すべてShift-JIS に変換されます。同じオブジェクトでpushRecord メソッドとexecQuery メソッドの両方を呼び出した場合、pushRecord メソッドで指定されたデータはすべてShift-JIS に変換されます(Shift-JIS に存在しない文字を指定すると、縮退が発生します)。
以下に、クエリ機能を使用する場合の使用可能な文字コードを示します。
アプリケーションサーバ側で指定するメソッド | 出力先で扱える文字コード(運用形態別) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
ローカル | リモート帳票出力 | OWF | コネクタ連携 | |||
Windows | UNIX系OS | Windows | UNIX系OS | |||
setFileType | Shift-JIS | Shift-JIS | - | Shift-JIS | Shift-JIS | Shift-JIS |
setDataCode | × | × | - | × | × | × |
-:指定できません。
×:無効です。