NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションはセマフォを使用します。Linuxのシステムパラメタがデフォルト値では資源不足となる可能性がありますので、その場合はシステムパラメタを変更してください。本節では、NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションを使用するために必要な設定値を説明します。
表A.2にNETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションが使用するセマフォを示します。なお、セマフォとは、System V セマフォのことをいいます。
No. | パラメタ | 内容 |
---|---|---|
1 | kernel.sem | IPCセマフォIDごとの最大IPCセマフォ数 |
2 | kernel.sem | システム全体のIPCセマフォ数 |
3 | kernel.sem | IPCセマフォコールごとの最大演算子数 |
4 | kernel.sem | システム全体のIPCセマフォID数 |
kernel.sem(semmsl)
以下の値のうち、最も大きい値が現在の設定値より大きい場合に、その値を設定してください。
5000
1600×procgr定義文数
500×sys定義文のmaxpvcオペランド値
複数のFIC識別子を使用する場合、procgr定義文数またはsys定義文のmaxpvcオペランド値が最も大きいFIC識別子の値を使用します。
kernel.sem(semmns)
以下の式により求めた値を加算してください。
Σ{20000(固定値) + procgr + pvc + extrsc}
ΣはFIC識別子ごとの総和を示します。
procgr : 2500×procgr定義文数
pvc : 500×sys定義文のmaxpvcオペランド値
extrsc : 50×sys定義文のmaxrscオペランド値
kernel.sem(semop)
デフォルト値から変更する必要はありません
kernel.sem(semmni)
以下の式により求めた値を加算してください。
80×FIC識別子数