NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションは、FNAセションとPVC、回線およびパスを対応づけて、統合ATMセンタと電文の送受信を行います。
資源対応づけは、資源対応づけ定義文(extrsc)に、関連づけるFNAセションとPVC、回線およびパスを定義することで行います。
なお、FNAセションは、送信用と受信用の2つを1組として対応づけます。
PVCとは、統合ATMセンタと通信するためにするIPアドレスとポート番号の組み合わせのことをいいます。
PVCは、最大32個まで定義することができ、各PVCに最大8個の回線を接続することができます。また、回線には、制御、被仕向、仕向の3つのパス(UA)があります。
PVC配下の接続可能な回線数は、pvc定義文のlinenumオペランドで定義します。
PVC、回線およびパスの関係を図1.3に示します。
資源対応づけ方式には、富士通メインフレーム上の業務アプリケーションが制御するFNAセションと回線を固定で対応づける固定対応づけ方式と、動的に対応づける動的対応づけ方式があります。
固定対応づけ方式とは、3つのパス(制御/被仕向/仕向用)のFNAセションとPVC配下の1つの回線をパス単位に1対1で対応づける方式です。
固定対応づけ方式における通信資源の対応関係を図1.4に示します。
固定対応づけ方式では、統合ATMセンタから受信した電文は、パスに対応づけられたFNAセションに通知します。また、統合ATMセンタへの電文の送信は、対応づけた回線を利用します。
固定対応づけ方式を使用する場合の統合ATMセンタからの電文受信を図1.5 固定対応づけ方式を使用する場合の統合ATMセンタからの電文受信、統合ATMセンタへの電文送信を図1.6 固定対応づけ方式を使用する場合の統合ATMセンタへの電文送信に示します。
動的対応づけ方式とは、3つのパス(制御/被仕向/仕向用)のFNAセションとPVC配下の回線を動的に対応づける方式です。
動的対応づけ方式には、PVC配下のすべての回線と対応づけるN対N方式と、1つの回線と対応づけるN対1方式があります。
動的対応づけ方式(N対N)における通信資源の対応関係を図1.7に、動的対応づけ方式(N対1)における通信資源の対応関係を図1.8に示します。
動的対応づけ方式では、統合ATMセンタから受信した電文は、パスに対応づけられた利用可能なFNAセションを順番に選択して通知します。また、統合ATMセンタへの電文の送信は、N対Nでは利用可能な回線を順番に、N対1では対応づけた回線を利用します。
動的対応づけ方式(N対N)を使用する場合の統合ATMセンタからの電文受信を図1.9、動的対応づけ方式(N対1)を使用する場合の統合ATMセンタからの電文受信を図1.10、動的対応づけ方式(N対N)を使用する場合の統合ATMセンタへの電文送信を図1.11に示します。