トレースログの採取
NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションは、以下の通信プロトコルの送受信データをトレースログファイルに採取します。
富士通メインフレームとのEONFonTCP/IP通信
全銀RCとのTCP/IP通信
なお、NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションは、EONFonTCP/IP通信とTCP/IP通信の送受信データをそれぞれ別のトレースログファイルに採取します。
送受信データの情報採取箇所を図3.2に示します。
NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションの起動時に送受信データの採取を開始するかどうかは、sys定義文のtrclogオペランドで指定します。sys定義文の詳細は“4.3.1 システム定義文(sys)”を参照してください。
NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションの運用中に送受信データの採取を開始または停止するには、nfictraceコマンドを使用します。nfictraceコマンドについては“5.2.6.1 nfictrace”を参照してください。
送受信データは、NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションが提供するnficprtraceコマンドにより形式化して表示します。nficprtraceコマンドについては“5.2.6.2 nficprtrace ”を参照してください。
マスキングしたトレースログの採取
NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションにおいて、トレースログを採取する場合、トレースマスキング利用者出口プログラムを作成することにより、業務データ内のユーザ秘密情報がトレースログに出力されることを防止できます。トレースマスキング利用者出口プログラムによりトレースログの内容を加工する場合は、trcextinf定義文を定義してください。trcextinf定義文の詳細については“4.3.8 トレースマスキング利用者出口プログラム情報定義文(trcextinf)”を参照してください。
トレースマスキング利用者出口プログラムの作成方法については、“NETSTAGE/FIC説明書”の“トレースマスキング利用者出口プログラムの作成方法”を参照してください。
保守資材の採取
NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションのトラブル調査を富士通技術員に依頼する場合の保守資材の採取は、nficmntgetコマンドにより行います。nficmntgetコマンドについては“NETSTAGE/FIC説明書”の“nficmntget”を参照してください。