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Symfoware Server V12.2.0 RDB運用ガイド(データベース定義編)
FUJITSU Software

2.7 格納構造の定義

論理構造の定義が終了したら、格納構造の定義を行います。格納構造の定義を行うと、その情報がRDBディクショナリに格納されます。

格納構造の定義には、DSO定義とDSI定義の2つがあります。論理構造定義で作成された表に対して、表のDSO定義および表のDSI定義を行います。また、表に対してインデックスを定義したい場合には、インデックスのDSO定義およびインデックスのDSI定義を行います。格納構造の定義は、DSO定義文およびDSI定義文を実行することにより行います。

格納構造についての詳細は、“第4章 格納構造”を参照してください。

以下に格納構造定義の流れを示します。

図2.6 格納構造定義の流れ

DSO定義

DSO定義では、データを格納するための格納構造の種類や、表の分割運用を行うための規則などを指定します。

DSO定義には、表のDSO定義とインデックスのDSO定義の2つがあります。

表のDSO定義

表のDSO定義は、実表に対して、データを格納するための格納構造の種類や、表の分割運用を行うための規則などを指定します。表のDSO定義は、CREATE DSO文で行います。

実表の格納構造は、格納するデータの大きさによって大別できます。文字や数値などのデータを扱う場合と、マルチメディアデータを扱う場合では、格納構造が異なります。マルチメディアデータを扱う場合については、“2.7.2 マルチメディアデータを格納する表のDSO定義”を参照してください。

インデックスのDSO定義

インデックスのDSO定義は、インデックスを構成する列や、インデックスのデータを格納するための格納構造の種類などを定義します。インデックスのDSO定義は、CREATE DSO文で行います。

DSI定義

DSI定義では、実際にデータが格納されるデータベーススペースとの対応づけ、表の分割運用を行うための分割キー値の指定、自動容量拡張の指定などを行います。

DSI定義には、表のDSI定義とインデックスのDSI定義の2つがあります。

表のDSI定義

表のDSI定義は、表のDSO定義に従いデータベーススペースとの対応づけ、表の分割運用を行うための分割キー値の指定、自動容量拡張の指定などを行います。表のDSI定義は、CREATE DSI文で行います。

インデックスのDSI定義

インデックスのDSI定義は、インデックスのDSO定義に従いデータベーススペースとの対応づけや、自動容量拡張の指定を行います。インデックスのDSI定義は、CREATE DSI文で行います。

格納構造定義文は、表およびインデックスのDSO定義、およびDSI定義から構成されます。各定義文の詳細は、“2.7.1 表のDSO定義”、“2.7.3 インデックスのDSO定義”、“2.7.4 表のDSI定義”、および“2.7.5 インデックスのDSI定義”で説明します。

スコープの定義

スコープは、表のデータ操作の範囲のことです。スコープにより、あらかじめデータ操作の範囲を限定しておいて、その範囲内で表のデータ操作ができます。スコープは、利用者ごとに適用および解除します。

以下に、スコープの利用例を示します。

スコープ“東京スコープ”を定義、そして利用者“SUZUKI”に適用して、アプリケーションから限定された表を検索します。