アプリケーションからみるとデータベースのデータは表の形式で表現されています。アプリケーションはSQL文によって、表の行と列を操作するようにしてデータ操作を行います。
表の形式で表現されているデータを物理上のページに格納するための構造を格納構造と呼びます。格納構造がアプリケーションから直接みえることはなく、どのような格納構造をとったとしても、アプリケーションからはSQL文によって表の行と列を操作しているようにみえます。
しかし、物理上のデータは格納構造に従って格納されているため、処理効率の上では、格納構造が重要になります。
格納構造に注目した場合(つまり、排他などのトランザクション間の相互関係は無視した場合)、アプリケーションのデータ処理効率に影響を与える要素として以下のものがあります。
インデックスの付加
表にインデックスの付加を行います。
データベーススペースの割当
処理するデータ量や領域の使用パターンを考慮し、格納構造の各構成要素に対してデータベーススペースを割り当てます。
共用バッファプールとの対応づけ
データ処理に適したページ長と共用バッファプールを選択します。
この章では、格納構造の特徴を説明します。