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PRIMEFLEX for HA Database 業務開発ガイド(Native SQL編)
FUJITSU Integrated System

1.1.5 データベースの定義および創成

2つのノードに対して同じデータベース定義および創成を実施します。

外部ファイルの設置

データベース定義および創成では、外部ファイルを使用します。

以下の情報を参照し、scpコマンド、sftpコマンド、scpクライアントソフトウェアまたはsftpクライアントソフトウェアで外部ファイルを設置してください。

項目

IPアドレス

PRIMEFLEX for HA Databaseのセットアップ時に設定した2つの業務ネットワークのIPアドレス

接続時のユーザーID

PRIMEFLEX for HA Databaseのセットアップ時に設定した管理用のユーザーID

パスワード

PRIMEFLEX for HA Databaseのセットアップ時に設定した管理用のユーザーIDのパスワード

外部ファイルの設置場所

/disk3/rdb/data/

設置場所の容量

16コアモデル(2.6TB用):1600ギガバイト

16コアモデル(2.6TB用)+容量増設オプション:5200ギガバイト

16コアモデル(5.2TB用):4700ギガバイト

16コアモデル(5.2TB用)+容量増設オプション:11400ギガバイト

36コアモデル(2.6TB用):1600ギガバイト

36コアモデル(2.6TB用)+容量増設オプション:5200ギガバイト

36コアモデル(5.2TB用):4700ギガバイト

36コアモデル(5.2TB用)+容量増設オプション:11400ギガバイト

注意

  • 業務運用中に外部ファイルを設置すると、ネットワークに負荷がかかりPRIMEFLEX for HA Databaseのパフォーマンスに影響を及ぼします。そのため、DB管理モード中に外部ファイルを設置することを推奨します。

  • 外部ファイルはPRIMEFLEX for HA Databaseでのバックアップの対象とならないため、利用者でバックアップを取得するなどして管理してください。

参照

scpコマンド、sftpコマンド、scpクライアントソフトウェアおよびsftpクライアントソフトウェアの詳細は、システム・ベンダのドキュメントを参照してください。

データベース定義

データベースの定義、変更および削除は、DB管理モード中にrdbddlexコマンドを利用して、PRIMEFLEX for HA Databaseの2つのノードで行います。

データベースの定義、変更および削除については、“第3章 RDB運用ガイド(データベース定義編)(FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for HA Database用)”を参照してください。

また、データベースの定義、変更および削除を行う際に、利用可能なSQL文については、“1.1.5.1 PRIMEFLEX for HA Databaseで利用可能なSQL文(データベースの定義/変更/削除)”を参照してください。

参照

rdbddlexコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

ポイント

両ノードでのデータベースの定義、変更および削除の実施は、データベースの定義文または操作文を格納した同じファイルを指定して、同じ操作手順で行ってください。

注意

  • 両方のノードで同じデータベースの定義が必要です。

  • 列の追加および削除については、最終的な列の定義順序だけでなく、列の追加や削除などの変更操作履歴も完全に一致している必要があります。

  • ハードウェア故障などが原因で、データベースの定義、変更および削除の再実行がエラーとなり、両ノードのデータベースの定義情報を一致させることができない場合、“DB管理モード中に解決できないエラーが発生した場合”を参照して対処してください。

データベースの創成

データベースの創成は、DB管理モード中に、rdbsloaderコマンドを利用してPRIMEFLEX for HA Databaseの2つのノードで行います。

データベースの創成方法については、“4.1.1 データベースの創成”を参照してください。

参照

  • rdbsloaderコマンドの詳細は、“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

注意

1.1.5.1 PRIMEFLEX for HA Databaseで利用可能なSQL文(データベースの定義/変更/削除)

PRIMEFLEX for HA Databaseでは、データベースの定義、変更および削除を行うために、以下のSQL文が利用可能です。

分類

SQL文

補足

データベース定義・操作文

CREATE DATABASE
DROP DATABASE
DROP DBSPACE

CREATE DBSPACE

  • FILE指定で“/database/rdb/data/”配下のファイル名を指定してください。

  • 暗号化は使用できません。

スキーマ定義・操作文

CREATE SCHEMA
CREATE SEQUENCE
CREATE VIEW
CREATE PROCEDURE
CREATE TRIGGER
DROP SCHEMA
DROP SEQUENCE
DROP TABLE
DROP VIEW
DROP PROCEDURE
DROP TRIGGER
ALTER TABLE(注釈変更)
SWAP TABLE

CREATE TABLE (実表)

  • 一意性制約は必須です。

CREATE GLOBAL TEMPORARY TABLE
(一時表)

  • 行削除指定にPRESERVE ROWSを指定しても、二重化したデータベースの一方が停止すると一時表に格納したデータが初期化される場合があります。

ALTER TABLE (列追加)
ALTER TABLE (列削除)

  • 両方のノードで同じ順番でSQL文を実行してください。

CREATE INDEX
DROP INDEX

格納構造定義・操作文

CREATE DSO (表DSO定義)

  • 格納構造にはSEQUENTIAL型を指定してください。

  • ページ長には32KBを指定してください。

CREATE DSO (IXDSO定義)

  • ページ長には8KBを指定してください。

CREATE DSI (表DSI定義)
CREATE DSI (IXDSI定義)
CREATE SCOPE
DROP DSO
DROP DSI
DROP SCOPE
ALTER DSI (分割値変更)
ALTER DSI (容量拡張)
APPLY SCOPE
RELEASE SCOPE
SET STATISTICS
PRINT STATISTICS

利用者制御文

CREATE USER
ALTER USER
ROP USER
SET USER PASSWORD

アクセス制御文

CREATE ROLE
DROP ROLE
SET ROLE
GRANT
REVOKE

システム制御文

SET SYSTEM PARAMETER

参照

  • SQL文の詳細は、“Symfoware Server SQLリファレンス”を参照してください。