数値による抽出では、要素の値から数値部分を抽出し、その値と指定された数値が一致する文書またはレコードや、大小関係にある文書またはレコードを抽出します。
[符号][数値]
正負の符号を「+」または「-」で記述します。
省略した場合は、正の値として扱います。
数値には整数または浮動小数を記述します。
数値には半角の(.)ピリオドと半角数字0~9が使用できます。
また、浮動小数を表現する場合、(.)ピリオドで始まる表現も可能です。
例
0.12345と記述する場合と同じ意味です。
.12345
/doc/moneyが示す要素の値から数値を抜き出し、1000と一致するものを真とします。
/doc/money = 1000
以下の例では、パス式に指定した要素の値に、複数の数値を含みます。このような場合は、最初に見つけた数値を値とみなします。
123456とみなします。
<money>ABC123,456@789</money>
123456とみなします。
<money>123456 7890123</money>
1500とみなします。
<money>1,500千円</money>
抽出データに有効な数値文字列が存在しない場合、その条件は偽となります。
以下の抽出対象文字列の場合は、有効な数値文字列が存在しません。
<money></money>
注意
数値比較ではパス式の最後に、パス演算子「//」は指定できません。
数値比較ではパス式の最後に、パス要素「*」は指定できません。
抽出キーワードに数値を指定した場合、項目式に、「$_」は指定できません。
抽出キーワードで指定する数値文字と、パス式で指定した要素の値の桁数をそろえる必要はありません。
キーワード
/root/money > 1000
パス式で指定した要素ノードが以下の場合、条件に一致しているとみなします。
<money>1000.5</money>
複数のXML文書間で要素の値の整数部および小数部ともに桁数をそろえる必要はありません。
文書A
<money>1000.1</money>
文書B
<money>2000.05</money>
文書C
<money>10.5</money>