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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) 導入ガイド
FUJITSU Software

B.2.3 抽出制御動作環境定義ファイルの実行パラメタの意味

抽出制御動作環境定義ファイルの実行パラメタの意味について説明します。


RequestorPort

抽出制御プロセスの抽出依頼の受付ポート番号を指定します。本パラメタは省略できません。


注意

受付ポート番号には、他のサービスと重複していないポート番号を指定してください。


DECellAgentPort

抽出制御プロセスからデータ抽出セルに抽出依頼を行うときのデータ抽出エージェントの受付ポート番号を指定します。本パラメタは省略できません。


注意

  • 受付ポート番号には、他のサービスと重複していないポート番号を指定してください。

  • データ抽出エージェントの受付ポート番号は、すべての抽出サーバで同じポート番号としてください。

  • 抽出サーバ側は、データ抽出エージェント動作環境定義ファイルのDECellAgentPortパラメタでポート番号を指定します。

  • もし、抽出サーバ側のポート番号に誤りがあった場合、抽出制御プロセスからの抽出要求時にその抽出サーバで稼働するデータ抽出セルは異常状態(INACTIVE)となります。

  • データ抽出エージェントの受付ポート番号は、RequestorPortパラメタで指定した抽出依頼の受付ポート番号と同じ値を指定することはできません。


Class

実行クラスの情報を指定します。以下の順番で指定します。複数の実行クラスを定義する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。512個までの実行クラスを定義できます。

実行クラス名

実行クラス名には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。

最大使用データ抽出セル数

実行クラス内で使用できる最大データ抽出セル数を指定します。

相乗り待ち合わせ時間

抽出制御プロセスが受信したリクエストをデータ抽出セルへ依頼するまでに待ち合わせる時間を指定します。指定できる範囲は、0~3600です。単位は秒です。0を指定した場合は、待ち合わせを行わずに即時実行します。


ポイント

最大使用データ抽出セル数を、実行クラスで使用できるデータ抽出セル数(専用のデータ抽出セル数と共用のデータ抽出セル数の合計数)より小さくすることで、常に空きのデータ抽出セルを用意できます。
抽出処理を実行中、データ抽出セルを配置する抽出サーバセットで異常が発生した場合、抽出制御プロセスは他の空いているデータ抽出セルが配置されたサーバで抽出処理を再実行することで、抽出制御プロセスにおける運用を継続できます(データ抽出セルのフェイルオーバ機能)。

機能概要や動作については、“解説書”の“抽出制御機能”を参照してください。


DECell

データ抽出セルのサーバ情報を指定します。以下の順番で指定します。複数のデータ抽出セルを定義する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。512個までのデータ抽出セルを定義できます。

データ抽出セル識別子

データ抽出セル識別子には、8バイト以内の半角英数字の文字列を指定します。抽出制御プロセス内で一意な識別子としてください。

データ抽出セルが配置されるホスト名またはIPアドレス
抽出制御プロセスからの抽出依頼を受け付けるポート番号

データ抽出セルが配置されるサーバで他のサービスと重複していないポート番号を指定してください。

実行クラス名

データ抽出セルが使用される実行クラス名を指定します。実行クラス名は複数指定できます。その場合、半角空白で区切って記述してください。実行クラス名は省略できます。その場合、共用のデータ抽出セルとしてどの実行クラスからも使用されます。


注意

抽出制御プロセスからの抽出依頼を受け付けるポート番号は、RequestorPortパラメタで指定した抽出依頼の受付ポート番号およびDECellAgentPortパラメタで指定したデータ抽出エージェントの受付ポート番号と同じ値を指定できません。


OutFolder

データ抽出セルから出力される抽出結果中間ファイルを格納するディレクトリ情報を指定します。出力先ディレクトリは、制御サーバセット、抽出サーバセットおよびIISクライアントセットからアクセスできる共用ディスク上に作成してください。

以下の順番で指定します。複数のOutFolderを定義する場合には、本パラメタを複数行記述する必要があります。512個までのOutFolderを定義できます。

参照

サーバセット間のファイル共有については、“表2.27 サーバセット間のファイル共有一覧”を参照してください。

ディレクトリ名

抽出結果中間ファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。ディレクトリ名を指定する絶対パスには、180バイト以内の文字を指定してください。

実行クラス名

ディレクトリ名を使用する実行クラス名を指定します。実行クラス名は複数指定できます。その場合、半角空白で区切って記述してください。実行クラス名は省略できます。省略した場合、共用の出力ディレクトリとしてどの実行クラスからも使用されます。


ポイント

抽出処理が行われると、OutFolderパラメタに指定されたディレクトリ名の配下に抽出結果中間ファイルが以下の命名規約にしたがって作成されます。

抽出結果中間ファイル

YYYYMMDDhhmmss_依頼ID_データ抽出セル依頼ID_データ抽出セル識別子_通番.拡張子

各項目の意味は以下の表のとおりです。

表B.3 抽出結果中間ファイル名の項目一覧

項目名

意味

YYYYMMDDhhmmss

データ抽出セル依頼時点の日時(YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒)

依頼ID

抽出コマンドからの抽出依頼時に指定された依頼ID

データ抽出セル依頼ID

抽出制御プロセスが起動してからの通番です。以下の形式で付けられます。

nnnnnnnn (nnnnnnnn:00000001から始まる、8桁の通番)

データ抽出セル識別子

抽出処理を行った、データ抽出セルのデータ抽出セル識別子

通番

抽出処理を行ったデータ抽出セル内の通番(1から始まる番号)

拡張子

抽出データがxmlの場合は“xml”、csvの場合は“csv”


データ抽出セルの抽出結果中間ファイル名の例は、以下になります。

20080101123045_select1_00000001_DEC01_1.csv

注意

  • ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。

  • 本パラメタには、共用ディスク上のディレクトリを指定してください。

  • ディレクトリ名には、"#"または空白を含むことはできません。


LogFileFolder

抽出制御プロセスが出力するエラーの事象のメッセージや通知情報を出力するファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。

このディレクトリには以下のファイルが作成され、使用中のファイルのサイズが、LogFileSizeで指定したサイズを契機にファイルを切り替えます。

ログファイルのバックアップが保持される世代数については、LogFileBackupで指定します。

ファイル名は以下のようになります。

dereq1.log

現在の抽出制御ログファイル

dereq1_世代番号.log_old

世代番号に示す世代前の抽出制御ログファイル


注意

  • ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。

  • ディレクトリ名には、"#"または空白を含むことはできません。


LogFileSize

抽出制御ログファイルの切替えを行うファイルサイズを指定します。抽出制御ログファイルサイズが、LogFileSizeの値を超えた場合、自動的にファイルが切り替わります。

指定できる範囲は0~500です。単位はメガバイトです。本パラメタを省略した場合、100が指定されたものとみなします。0を指定した場合には、動作ログは採取しません。


CoreFileFolder

抽出制御プロセスで異常が発生した場合のコアファイルを格納するディレクトリ名を絶対パスで指定します。

出力されるコアファイルの大きさは、抽出制御プロセスのメモリ使用量となります。

本パラメタは省略できません。


注意

  • ディレクトリ名には、全角文字は指定できません。

  • ディレクトリ名には、"#"または空白を含むことはできません。


MaxRequest

抽出制御プロセスへの最大同時抽出依頼数を指定します。指定できる範囲は、1~30000です。本パラメタを省略した場合、1000が指定されたものとみなします。


MaxMultiCount

抽出制御プロセスがデータ抽出セルに抽出依頼を行うときの最大相乗り件数を指定します。

抽出制御プロセスにおける、リクエストの相乗り待ち合わせでは、以下の契機でデータ抽出セルに抽出依頼が行われます。

最大相乗り件数以上のリクエストは、次のデータ抽出セルへの抽出依頼まで待ち合わせます。

本パラメタに指定できる範囲は、1~1000です。本パラメタを省略した場合、100が指定されたものとみなします。

SelectWaitTimer

抽出制御プロセスがデータ抽出セルに抽出依頼を行ってから、抽出結果が返ってくるまでの最大応答時間を指定します。 指定できる範囲は、1~1440です。単位は分です。

本パラメタを省略した場合、1440が指定されたものとみなします。

抽出制御プロセスからデータ抽出セルに抽出依頼を行ってから、この時間内にデータ抽出セルからの応答がない場合は、データ抽出セル異常とは判断せず、タイムアウトが発生したとして抽出処理をエラーとします。


注意

抽出処理は、蓄積データファイルのデータ量によってかなりの時間を要する場合があります。そのため、本パラメタを設定する場合は、抽出対象となる蓄積データファイルの最大データ量から抽出処理にかかる時間を見積もり、それ以上の値を指定するようにしてください。


SelectRetryCount

データ抽出セルで抽出処理を実行中、なんらかの原因でデータ抽出セルに異常が発生した場合、抽出制御プロセスは再度、抽出処理を実行します。データ抽出セル異常発生時の抽出処理の再実行を行う回数を指定します。

指定できる範囲は、0~10です。

本パラメタを省略した場合、1が指定されたものとみなします。


LogFileBackup

抽出制御ログファイルのバックアップする数を指定します。

バックアップ数としては現在、使用中のログファイルは含めません。

指定できる範囲は、0~100 です。0 を指定するとバックアップファイルは作成されず、現在使用中のファイルだけが存在します。切替えが発生した場合は、切替えたあとに、切替え前のファイルは削除されます。

ログファイルのバックアップ数が、本パラメタに指定した数を超えると、一番古いバックアップファイルが削除されます。

本パラメタを省略した場合は、1世代だけのバックアップを保持します。