Interstage Information Storageの操作時に通信のタイムアウトが発生するまでのタイマー値について、設計を行います。
考慮すべきタイマーについては、以下があります。
資源管理の操作のタイマー
ファイル選択処理のタイマー
抽出処理のタイマー
以下に、各タイマーの設計指針について説明します。
資源管理の操作のタイマーについては、以下のパラメタで設定します。
パラメタ名 | 意味 | 記述例 | 備考 |
---|---|---|---|
TRAN_TIME_LIMIT | 資源管理の操作待ち時間(秒) | TRAN_TIME_LIMIT = (120) | 資源管理接続設定ファイルのパラメタ |
DE_DBRETRYNUM | 資源管理の操作リトライ回数 | DE_DBRETRYNUM=3 | 資源管理動作環境定義ファイルのパラメタ |
資源管理の操作がタイムアウトエラーとなる時間は以下の式で計算します。
資源管理の操作のタイマー値=TRAN_TIME_LIMIT × ( DE_DBRETRYNUM + 1)
参考
TRAN_TIME_LIMITで設定した時間内に、資源管理の操作が完了しない場合、資源管理の操作のリトライを行います。DE_DBRETRYNUMで設定した回数リトライを行っても資源管理の操作を完了できない場合、資源管理の操作はエラー終了します。
資源管理状態変更コマンドなどで多量の蓄積データファイルに対する資源管理の状態変更を行うことを考慮し、以下の値を推奨します。
パラメタ名 | 推奨値 |
---|---|
TRAN_TIME_LIMIT | 120 |
DE_DBRETRYNUM | 3 |
参照
DE_DBRETRYNUMの詳細については、“B.1 資源管理動作環境定義ファイルのパラメタ”を参照してください。
ファイル選択処理のタイマーは資源管理動作環境定義ファイルの以下のパラメタで設定します。
ファイル選択処理のタイマー値については、資源管理の操作のタイマー値よりも大きくなるように設計してください。
パラメタ名 | 意味 | 記述例 | 備考 |
---|---|---|---|
DE_JACKTIMEOUT | 応答電文の待ち時間(秒) | DE_JACKTIMEOUT=720 | 指定可能範囲:1~3600 |
参照
DE_JACKTIMEOUTの詳細については、“B.1 資源管理動作環境定義ファイルのパラメタ”を参照してください。
抽出処理のタイマーは抽出コマンドの動作設定ファイル(dfhexapi_setting.properties)のパラメタtimeoutで設定します。
抽出処理のタイマー値については、ファイル選択処理のタイマー値よりも大きくなるように設計してください。
パラメタ名 | 意味 | 記述例 | 備考 |
---|---|---|---|
timeout | 抽出処理の最大応答待ち時間(分) | timeout=0 | 省略不可 指定可能範囲:0~70000 0を指定した場合、応答があるまで待ち続けます。 |
参照
抽出コマンドの動作設定ファイルのパラメタの詳細については、“B.6 動作設定ファイルのパラメタ”を参照してください。