運用サイト、バックアップサイトにおいて、切替え情報を自動採取する設定を実施します。
切替え情報のうち、テナント利用者とテナント管理者が行える範囲の操作で変化する情報は、ファイアーウォールの設定情報を除いて、自動的に採取できます。
自動的に採取する運用を実施する場合、以下の2つの運用形態のどちらかを選択し、設定してください。
定期的に採取する運用
一定の時間間隔で切替えを行う運用の開始は、以下の操作で行います。
仮想L-Server切替え(VMゲスト)を行い、かつ物理L-Server切替え(物理OS)を行わない場合
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrexport -interval minutes -base <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrexport -interval minutes -base <RETURN> |
rcxmgrexportコマンドについては、「B.1 rcxmgrexport」を参照してください。
それ以外の場合
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrexport -interval minutes <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrexport -interval minutes <RETURN> |
以降の手順は、使用しているレプリケーションソフトがACM-CCM、SnapMirrorの場合、必要ありません。
本製品のマネージャーとレプリケーションソフトが同じサーバに存在する場合
使用するレプリケーションソフトの種別によって、以下のパスを"/etc/cron.d/SVROR_rcxmgrexportwrapper"ファイルの先頭に追加してください。
- NaviSphere
PATH=/bin:/usr/bin:/opt/Navisphere/bin
- Solutions Enabler
PATH=/bin:/usr/bin:/usr/symcli/bin
パスを追加したあと、OSやcronサービスの再起動は必要ありません。
rcxmgrexport -intervalコマンドを実行するたびに、上記のパスの追加が必要です。
rcxmgrexportコマンドについては、「B.1 rcxmgrexport」を参照してください。
構成定義情報を変更した際に採取する運用
切替え情報が変化する事象が発生した際に、自動的に採取できます。下記の操作で行います。
切替え情報が自動的に採取される契機については、「B.1 rcxmgrexport」を参照してください。
仮想L-Server切替え(VMゲスト)を行い、かつ物理L-Server切替え(物理OS)を行わない場合
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrexport -event on -base <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrexport -event on -base <RETURN> |
rcxmgrexportコマンドについては、「B.1 rcxmgrexport」を参照してください。
それ以外の場合
【Windowsマネージャー】
>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrexport -event on <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrexport -event on <RETURN> |
rcxmgrexportコマンドについては、「B.1 rcxmgrexport」を参照してください。
注意
Disaster Recoveryの切替え情報は、システム全体の情報を採取します。採取時間間隔を短く設定した場合や、更新頻度の高い環境での事象発生時の採取では、通常の運用に影響を与える可能性があります。業務への影響を考慮して、運用方法を検討ください。
「3.7 切替え情報を自動採取する設定」を行って切替え情報を採取しても切替え時に必要な情報のすべてが採取できるわけではありません。一部の情報は、別途採取する必要があるため、「4.1 通常運用」の手順で、手動で採取してください。
物理L-Server切替え(物理OS)を行う場合でも、L-Serverに接続されているLUNそのものがレプリケーションされない構成の場合、rcxmgrexport -event on -baseコマンドで設定を行ってください。
(例: L-Serverに接続されているLUNがOPC(One Point Copy)などで別のLUNにコピーされ、そのLUNがレプリケーションされる構成)
定期的に採取する運用、または構成定義情報を変更した際に採取する運用のための設定を有効にしたタイミングでは、切替え情報は自動的に採取されません。設定を有効にしたタイミングで切替え情報を採取するには、手動でrcxmgrexportコマンドを実行してください。