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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.2 操作ガイド
FUJITSU Software

18.5.4 OVM構成情報のXMLファイル

OVM for SPARC環境のサーバ切替えを実行する前に、OVMの構成情報をXML形式で保存する必要があります。GUI、CLI、自動保存による保存方法があります。

OVM構成情報のXMLファイルの保存状態の確認は、「18.1 状態表示」を参照してください。

OVM構成情報のXMLファイルは、制御ドメインの以下の場所に保存されます。

保存ファイルの格納場所

【制御ドメイン】
/etc/opt/FJSVrcvat/config

定義ファイル名

ovm_config.xml

注意

OVM構成情報のXMLファイル保存は、運用サーバだけ利用できます。予備サーバをOVM for SPARC環境として利用していた場合、XMLファイル保存の操作はできますが、切替え処理中の不完全な構成情報が上書きされます。
このため、予備サーバの復旧には使用できません。
予備サーバのOVM構成情報の保存は、ldm list-constraintsコマンドを使用してください。
詳細は、オラクル社の「Oracle VM Server for SPARC 管理ガイド」を参照してください。

ポイント

以下の条件をすべて満たす場合に、OVM構成情報をXMLファイルとして保存できます。

  • サーバの電源がONの状態

  • サーバのstatusがnormalの状態


18.5.4.1 GUIからの保存

GUIを利用してOVM構成情報を保存します。

  1. RORコンソールのサーバツリーで、対象の制御ドメインのVMホストを右クリックし、表示されたメニューから[OVM 構成情報のXML保存]を選択します。

    制御ドメインにOVM構成情報をXMLファイルとして保存します。
    サービスプロセッサへのOVM構成情報の保存は行われません。


18.5.4.2 CLIからの保存

CLIを利用してOVM構成情報を保存します。

rcxadm server backupコマンドを実行することで、制御ドメインにOVM構成情報のXMLファイルが保存されます。
サービスプロセッサへのOVM構成情報の保存は行われません。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「3.2 rcxadm server」を参照してください。


18.5.4.3 自動保存

下記の契機にOVM構成情報が保存されます。
自動保存では、サービスプロセッサへのOVM構成情報の保存と、制御ドメインへのXMLファイル保存の両方を行います。

注意

OVM構成情報が保存されるまでに数分のタイムラグが生じるため、上記の操作を実行した直後にサーバ切替えを実行しないでください。
OVM構成情報の保存状態はリソース詳細から確認できます。
詳細は、「A.6.3 物理OS、VMホストまたはVMゲストの属性」を参照してください。