データ分析機能のセットアップについて説明します。
分析ファンクションおよびR言語による統計解析を使用する場合に必要な手順です。なお、導入する場合にはパッケージのダウンロードが必要です。
参照
ダウンロードするパッケージの詳細は、“ソフトウェア説明書”を参照してください。
ダウンロードしたあと、FTPコマンドなどを使用してこれらの資源をSymfoware Analytics ServerをインストールしたDWHサーバ上に配置します。
Windowsの場合のセットアップについて説明します。
ポイント
各手順の実行例では、DWHサーバのインストールディレクトリが“C:\SymfoAS”の場合を例として説明しています。
Symfoware Analytics Serverがセットアップ済であり、R本体がインストール済であることを確認してから、以下の手順でセットアップを行います。
DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。
コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、symasstopコマンドを実行して、DWHサーバを停止します。
例)
C:\SymfoAS\bin\symasstop.bat
ダウンロードした資材を解凍します。
解凍したPL/Rモジュールを、コピーコマンドを使用してサーバ上に配置します。
DWHサーバ管理者ユーザーで以下のモジュールをコピーし配置します。これらのモジュールは、PL/Rを実行するために必要です。
例) PL/Rモジュールの解凍先ディレクトリが“C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64”の場合の例です。
copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr.dll C:\SymfoAS\symfoserver64\lib\plr.dll copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr.sql C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr.sql copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr.control C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr.control copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr--8.3.0.16.sql C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr--8.3.0.16.sql copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr--unpackaged--8.3.0.16.sql C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr--unpackaged--8.3.0.16.sql
環境変数を設定します。
DWHサーバ管理者ユーザーに対して、環境変数を設定します。詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。
また、Rパッケージのインストール時のメッセージが正しく表示されないことがありますので、以下の環境変数を設定してください。
例)
set LANG=C
Rパッケージをインストールします。
DWHサーバ管理者ユーザーで分析ファンクションのセットアップに必要となるRパッケージをインストールします。
実行形式)
R CMD INSTALL -l Rパッケージインストール先ディレクトリ Rパッケージファイル
例)
R CMD INSTALL -l "%R_HOME%\library" C:\SymfoAS\ext\anls_func\R\symasExtAnls_1.0.zip
DWHサーバを起動します。
DWHサーバ管理者ユーザーでコマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、symasstartコマンドを実行して、DWHサーバを起動します。
例)
C:\SymfoAS\bin\symasstart.bat
DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、postgresおよびtemplate1のデータベースにPL/Rをセットアップします。
例)
psql -d postgres -c "CREATE EXTENSION plr;" psql -d template1 -c "CREATE EXTENSION plr;"
DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、分析ファンクションのセットアップをします。
例)
psql -d postgres -f C:\SymfoAS\ext\anls_func\sql\pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql psql -d template1 -f C:\SymfoAS\ext\anls_func\sql\pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql
Linuxの場合のセットアップについて説明します。
Symfoware Analytics Serverがセットアップ済みであることを確認してから、以下の手順でセットアップを行います。
システム管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。そのあと、symasstopコマンドを実行して、DWHサーバを停止します。
例)
# /opt/FJSVsymas/bin/symasstop.sh
ダウンロードした資材を解凍します。
解凍した資源を、コピーコマンドを使用してサーバ上に配置します。
システム管理者ユーザーで以下のモジュールにシンボリックリンクを設定します。これらのモジュールは、PL/Rを実行するために必要です。
例)
# ln -s /opt/FJSVsymas/API/lib/plr.so /opt/symfoserver64/lib/plr.so # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr.sql /opt/symfoserver64/share/extension/plr.sql # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr.control /opt/symfoserver64/share/extension/plr.control # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr--8.3.0.16.sql /opt/symfoserver64/share/extension/plr--8.3.0.16.sql # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr--unpackaged--8.3.0.16.sql /opt/symfoserver64/share/extension/plr--unpackaged--8.3.0.16.sql
環境変数を設定します。
システム管理者ユーザーに対して、以下の環境変数を設定します。詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。
例)
# export R_HOME=/opt/FJSVsymas/ext/R-3.1.2/lib64/R # export PATH=$R_HOME/bin:$PYTHONHOME/bin:$PATH # export LD_LIBRARY_PATH=$R_HOME/lib:$PYTHONHOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
Rパッケージをインストールします。
システム管理者ユーザーで分析ファンクションのセットアップに必要となるRパッケージをインストールします。
実行形式)
R CMD INSTALL -l Rパッケージインストール先ディレクトリ Rパッケージファイル
例)
R CMD INSTALL -l ${R_HOME}/library /opt/FJSVsymas/ext/anls_func/R/symasExtAnls_1.0.tar.gz
DWHサーバを起動します。
システム管理者ユーザーでsymasstartコマンドを実行して、DWHサーバを起動します。
例)
/opt/FJSVsymas/bin/symasstart.sh
DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。
DWHサーバ管理者ユーザーに対して、PL/Rのセットアップに必要となるpsqlコマンドを実行するための環境変数を設定します。詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。
例)
# export R_HOME=/opt/FJSVsymas/ext/R-3.1.2/lib64/R # export PATH=/opt/symfoserver64/bin:$R_HOME/bin:$PYTHONHOME/bin:$PATH # export MANPATH=/opt/symfoserver64/share/man # export LD_LIBRARY_PATH=/opt/symfoserver64/lib:$R_HOME/lib:$PYTHONHOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、postgresおよびtemplate1のデータベースにPL/Rをセットアップします。
例)
# psql postgres -c "CREATE EXTENSION plr;" # psql template1 -c "CREATE EXTENSION plr;"
DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、分析ファンクションのセットアップをします。
例)
# psql postgres < /opt/FJSVsymas/ext/anls_func/sql/pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql # psql template1 < /opt/FJSVsymas/ext/anls_func/sql/pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql
クライアントのセットアップについて説明します。
Rパッケージをダウンロードしたあと、Rクライアントがインストールされている環境にFTPコマンドなどを使って資源を配置します。配置した資源を解凍ツールで解凍してから、環境に応じたRパッケージをインストールします。
ポイント
メッセージが正しく表示されないことがありますので、Rコマンドを実行する前に以下の環境変数を設定してください。
例)
set LANG=C
以下の手順でセットアップを行います。
Rコマンドを使用して環境に応じたパッケージをインストールします。
実行形式)
R CMD INSTALL -l Rパッケージインストール先ディレクトリ Rパッケージファイル
例) Windows上の資源解凍先である“C:\CL\Windows\”で“C:\work\R\library”にインストールする場合の例です。
>cd C:\CL\Windows\ >R CMD INSTALL -l C:\work\R\library DBI_0.3.1.zip >R CMD INSTALL -l C:\work\R\library RPostgreSQL_0.4.zip