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Symfoware Analytics ServerV12.2.0 利用ガイド
FUJITSU Software

6.1.1 セットアップ

データ分析機能のセットアップについて説明します。

分析ファンクションおよびR言語による統計解析を使用する場合に必要な手順です。なお、導入する場合にはパッケージのダウンロードが必要です。

参照

ダウンロードするパッケージの詳細は、“ソフトウェア説明書”を参照してください。

6.1.1.1 サーバのセットアップ

ダウンロードしたあと、FTPコマンドなどを使用してこれらの資源をSymfoware Analytics ServerをインストールしたDWHサーバ上に配置します。

Windows6.1.1.1.1 Windowsの場合のセットアップ

Windowsの場合のセットアップについて説明します。

ポイント

各手順の実行例では、DWHサーバのインストールディレクトリが“C:\SymfoAS”の場合を例として説明しています。

Symfoware Analytics Serverがセットアップ済であり、R本体がインストール済であることを確認してから、以下の手順でセットアップを行います。

  1. DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。

    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、symasstopコマンドを実行して、DWHサーバを停止します。

    例)
    C:\SymfoAS\bin\symasstop.bat
  2. ダウンロードした資材を解凍します。

  3. 解凍したPL/Rモジュールを、コピーコマンドを使用してサーバ上に配置します。

    DWHサーバ管理者ユーザーで以下のモジュールをコピーし配置します。これらのモジュールは、PL/Rを実行するために必要です。

    例) PL/Rモジュールの解凍先ディレクトリが“C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64”の場合の例です。
    copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr.dll C:\SymfoAS\symfoserver64\lib\plr.dll
    copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr.sql C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr.sql
    copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr.control C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr.control
    copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr--8.3.0.16.sql C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr--8.3.0.16.sql
    copy C:\share\R_PKG\plr-8.3.0.16-pg9.4-win64\plr\plr--unpackaged--8.3.0.16.sql C:\SymfoAS\symfoserver64\share\extension\plr--unpackaged--8.3.0.16.sql
  4. 環境変数を設定します。

    DWHサーバ管理者ユーザーに対して、環境変数を設定します。詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。

    また、Rパッケージのインストール時のメッセージが正しく表示されないことがありますので、以下の環境変数を設定してください。

    例)
    set LANG=C
  5. Rパッケージをインストールします。

    DWHサーバ管理者ユーザーで分析ファンクションのセットアップに必要となるRパッケージをインストールします。

    実行形式)
    R CMD INSTALL -l Rパッケージインストール先ディレクトリ Rパッケージファイル
    例)
    R CMD INSTALL -l "%R_HOME%\library" C:\SymfoAS\ext\anls_func\R\symasExtAnls_1.0.zip
  6. DWHサーバを起動します。

    DWHサーバ管理者ユーザーでコマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、symasstartコマンドを実行して、DWHサーバを起動します。

    例)
    C:\SymfoAS\bin\symasstart.bat
  7. DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、postgresおよびtemplate1のデータベースにPL/Rをセットアップします。

    例)
    psql -d postgres  -c "CREATE EXTENSION plr;"
    psql -d template1 -c "CREATE EXTENSION plr;"
  8. DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、分析ファンクションのセットアップをします。

    例)
    psql -d postgres  -f C:\SymfoAS\ext\anls_func\sql\pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql
    psql -d template1 -f C:\SymfoAS\ext\anls_func\sql\pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql
Linux6.1.1.1.2 Linuxの場合のセットアップ

Linuxの場合のセットアップについて説明します。

Symfoware Analytics Serverがセットアップ済みであることを確認してから、以下の手順でセットアップを行います。

  1. システム管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。そのあと、symasstopコマンドを実行して、DWHサーバを停止します。

    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symasstop.sh
  2. ダウンロードした資材を解凍します。

  3. 解凍した資源を、コピーコマンドを使用してサーバ上に配置します。

    システム管理者ユーザーで以下のモジュールにシンボリックリンクを設定します。これらのモジュールは、PL/Rを実行するために必要です。

    例)
    # ln -s /opt/FJSVsymas/API/lib/plr.so /opt/symfoserver64/lib/plr.so
    # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr.sql /opt/symfoserver64/share/extension/plr.sql
    # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr.control /opt/symfoserver64/share/extension/plr.control
    # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr--8.3.0.16.sql /opt/symfoserver64/share/extension/plr--8.3.0.16.sql
    # ln -s /opt/FJSVsymas/API/share/extension/plr--unpackaged--8.3.0.16.sql /opt/symfoserver64/share/extension/plr--unpackaged--8.3.0.16.sql
  4. 環境変数を設定します。

    システム管理者ユーザーに対して、以下の環境変数を設定します。詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。

    例)
    # export R_HOME=/opt/FJSVsymas/ext/R-3.1.2/lib64/R
    # export PATH=$R_HOME/bin:$PYTHONHOME/bin:$PATH
    # export LD_LIBRARY_PATH=$R_HOME/lib:$PYTHONHOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
  5. Rパッケージをインストールします。

    システム管理者ユーザーで分析ファンクションのセットアップに必要となるRパッケージをインストールします。

    実行形式)
    R CMD INSTALL -l Rパッケージインストール先ディレクトリ Rパッケージファイル
    例)
    R CMD INSTALL -l ${R_HOME}/library /opt/FJSVsymas/ext/anls_func/R/symasExtAnls_1.0.tar.gz
  6. DWHサーバを起動します。

    システム管理者ユーザーでsymasstartコマンドを実行して、DWHサーバを起動します。

    例)
    /opt/FJSVsymas/bin/symasstart.sh
  7. DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。

  8. DWHサーバ管理者ユーザーに対して、PL/Rのセットアップに必要となるpsqlコマンドを実行するための環境変数を設定します。詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。

    例)
    # export R_HOME=/opt/FJSVsymas/ext/R-3.1.2/lib64/R
    # export PATH=/opt/symfoserver64/bin:$R_HOME/bin:$PYTHONHOME/bin:$PATH
    # export MANPATH=/opt/symfoserver64/share/man
    # export LD_LIBRARY_PATH=/opt/symfoserver64/lib:$R_HOME/lib:$PYTHONHOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
  9. DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、postgresおよびtemplate1のデータベースにPL/Rをセットアップします。

    例)
    # psql postgres  -c "CREATE EXTENSION plr;"
    # psql template1 -c "CREATE EXTENSION plr;"
  10. DWHサーバ管理者ユーザーでpsqlコマンドを以下の引数で実行して、分析ファンクションのセットアップをします。

    例)
    # psql postgres  < /opt/FJSVsymas/ext/anls_func/sql/pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql
    # psql template1 < /opt/FJSVsymas/ext/anls_func/sql/pgxa_anls_ts_detect_outlier.sql

6.1.1.2 クライアントのセットアップ

クライアントのセットアップについて説明します。

Rパッケージをダウンロードしたあと、Rクライアントがインストールされている環境にFTPコマンドなどを使って資源を配置します。配置した資源を解凍ツールで解凍してから、環境に応じたRパッケージをインストールします。

ポイント

メッセージが正しく表示されないことがありますので、Rコマンドを実行する前に以下の環境変数を設定してください。

例)
set LANG=C

以下の手順でセットアップを行います。

Rコマンドを使用して環境に応じたパッケージをインストールします。

実行形式)
R CMD INSTALL -l Rパッケージインストール先ディレクトリ Rパッケージファイル
例) Windows上の資源解凍先である“C:\CL\Windows\”で“C:\work\R\library”にインストールする場合の例です。
>cd C:\CL\Windows\
>R CMD INSTALL -l C:\work\R\library DBI_0.3.1.zip
>R CMD INSTALL -l C:\work\R\library RPostgreSQL_0.4.zip