DWHサーバのインストールの手順を説明します。
インストール前の確認事項
ポイント
インストール前に以下のマニュアルでインストール前の注意事項を確認してください。
マニュアル名 | 参照先 |
---|---|
Interstage Business Analytics Modeling Server インストールガイド | インストール前の準備 |
Interstage Information Integrator ご案内(ソフトウェア説明書) |
|
参考
Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザー
Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザーは、以下のとおりです。
DWHサーバ管理者ユーザー
ODS管理者ユーザー
これらのユーザーの詳細は、“3.6 ユーザー定義”を参照してください。
hostsファイルの設定の確認
自ホスト名(hostnameコマンドなどで確認できるホスト名)からIPアドレスが正しく求められる必要があります。インストール前にhostsファイルの設定を確認し、正しく名前が解決できることを確認してください。
注意
IPv6環境に導入する場合、hostsファイルのIPv6アドレスに自ホスト名および“localhost”を設定しないでください。自ホスト名および“localhost”はIPv4アドレスにだけ設定してください。また、ローカルループバックアドレス“127.0.0.1”には“localhost”を設定してください。
例
IPアドレスが“192.168.1.2”、自ホスト名が“myserver”の場合の例を示します。
127.0.0.1 localhost 192.168.1.2 myserver
DWHサーバ管理者ユーザーの作成
DWHサーバ管理者ユーザーとなるOSのユーザーアカウントを決定して、作成します。
ODS管理者ユーザーの作成
ODS管理者ユーザーとなるOSのユーザーアカウントを決定して、作成します。
参照
DWHサーバ管理者ユーザー
DWHサーバ管理者ユーザーの詳細は、“3.6 ユーザー定義”を参照してください。
ODS管理者ユーザー
ODS管理者ユーザーの詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 導入ガイド”の“権限の設計”を参照してください。
ODSのセットアップに必要な容量
DWHサーバをインストールすると、ODSのセットアップが行われます。
ODSのセットアップに必要な容量の詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 導入ガイド”の“セットアップ時の領域設計”を参照してください。
インストール
DWHサーバ管理者ユーザーでログインして、以下の手順でインストールを行います。
インストールコマンド(symassvinstall.bat)のコピー
以下のDVDをDVDドライブにセットします。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム5
以下に格納されたインストールコマンドを、ローカルディスクの任意のフォルダにコピーします。
[ディスクマウント先]:\symassvinstall.bat
インストールの実行
1.でセットしたDVDを取り出して、以下のDVDをDVDドライブにセットします。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム1
コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動してから、インストールコマンドをコピーしたフォルダで実行します。
symassvinstall.bat [ディスクマウント先] [DWHサーバのインストールフォルダ] [データ加工サーバのデータ管理フォルダ] [ODS管理者ユーザー] [ODSの資源情報管理(ディクショナリ)のフォルダ] [ODSの資源情報管理(アーカイブログ)のフォルダ] [ODSの資源情報管理(スペース)のフォルダ] [ODS(共通)のフォルダ]
例)
symassvinstall.bat E: C:\SymfoAS D:\symfoas\data ods_manager F:\ODS\dir F:\ODS\arc F:\ODS\space F:\ODS\comp
参照
インストールコマンドの詳細は、“J.2.1 symassvinstall”を参照してください。
DVDの入替
コマンドプロンプト中に以下の順番でDVDを入れ替える指示が出ますので、指示にしたがってDVDを入れ替えます。
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 2.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、任意のキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム2
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 3.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、任意のキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム3
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 4.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、任意のキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム4
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 5.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、任意のキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム5
参考
DVDの入れ替えに失敗したまま任意のキーを入力した場合、メッセージ“SERVER PROGRAM [番号] installer not found. Please insert the correct media.”が出力されます。
出力された番号のDVDをDVDドライブにセットしたあと、任意のキーを押してください。
インストールの完了
インストールが完了すると、以下のメッセージが表示されます。
Symfoware Analytics Server installation has finished.
再起動
マシンの再起動を行います。
インストールしたあと、システムドライブ配下に\Temp\Integratorフォルダとその配下に作業用ファイルが作成されます。
インストールが成功した場合は不要ですので、Integratorフォルダ以降を削除してください。
各機能の関連製品のインストールフォルダ
DWHサーバのインストールにおける関連製品のインストールフォルダは、以下のとおりです。
機能名 | インストールフォルダ |
---|---|
データベースサーバ | [DWHサーバのインストールフォルダ]\symfoserver64 |
Interstage Information Integratorを利用したデータ連携 | [DWHサーバのインストールフォルダ]\INTS_II |
データ蓄積 | [DWHサーバのインストールフォルダ]\ODS |
データ加工 | [DWHサーバのインストールフォルダ]\IBAMS |
注意
インストールしたあと、システムドライブ配下に“uninstall_SymfoAS.bat”ファイルが作成されます。
“uninstall_SymfoAS.bat”ファイルはアンインストールするときに必要なファイルであるため、削除しないでください。
参考
インストールが途中で失敗した場合、以下の手順で再インストールを実行してください。
マシンの再起動を行います。
以下のDVDをDVDドライブにセットします。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム5
以下のアンインストールコマンド(symassvuninstall.bat)をローカルディスクの任意のフォルダにコピーします。
配置先)
[ディスクマウント先]:\symassvuninstall.bat
アンインストールコマンドをコピーしたフォルダで実行します。
symassvuninstall.bat [DWHサーバのインストールフォルダ]
アンインストールが完了したあと、マシンの再起動を行います。
ログファイルを確認して失敗した原因を取り除いてから、インストールコマンドを再実行します。
.NET Data Providerの使用について
.NET Data Providerを使用する場合、.NET Framework 3.5 SP1以降または.NET Framework 4.0以降のインストールが必要です。
.NET Framework 3.5または.NET Framework 4.0以降をあとからインストールする場合は、.NET Frameworkのインストールが完了したあと、pgx_NpgsqlRegister.exeコマンドを実行して、Fujitsu Npgsql .NET Data Providerのセットアップを行ってください。
pgx_NpgsqlRegister.exeコマンドは以下に格納されています。
[データベースクライアント機能インストール先フォルダ]\DOTNET\Bin\pgx_NpgsqlRegister.exe /x64
.NET Data Providerを使用しない場合、.NET Framework 3.5 SP1以降または.NET Framework 4.0以降のインストールが不要です。この時、インストール中に以下のメッセージが出力されますが、無視してください。
WARNING: 10009: .NET Data Provider Registration failed. Registry later if necessary.
.NET Data Providerの詳細は、“Symfoware Server アプリケーション開発ガイド”の“.NET Data Provider”を参照してください。
インストール前の作業
ポイント
インストール前に以下のマニュアルでインストール前の注意事項を確認してください。
マニュアル名 | 参照先 |
---|---|
Interstage Business Analytics Modeling Server インストールガイド | インストール前の準備 |
Interstage Information Integrator ご案内(ソフトウェア説明書) |
|
参考
RHEL7の環境へインストールする場合
“hostsファイルの設定の確認”作業は不要です。“カーネルパラメーターの編集”作業から行ってください。
Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザー
Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザーは、以下のとおりです。
DWHサーバ管理者ユーザー
IIS管理者ユーザー
これらのユーザーの詳細は、“3.6 ユーザー定義”を参照してください。
hostsファイルの設定の確認
自ホスト名(hostnameやuname -nコマンドで確認できるホスト名)からIPアドレスが正しく求められる必要があります。インストール前にhostsファイルの設定を確認し、正しく名前が解決できることを確認してください。
注意
IPv6環境に導入する場合、hostsファイルのIPv6アドレスに自ホスト名および“localhost”を設定しないでください。自ホスト名および“localhost”はIPv4アドレスにだけ設定してください。また、ローカルループバックアドレス“127.0.0.1”には“localhost”を設定してください。
例
IPアドレスが“192.168.1.2”、自ホスト名が“myserver”の場合の例を示します。
127.0.0.1 localhost 192.168.1.2 myserver
カーネルパラメーターの編集
DWHサーバのインストール前に、/etc/sysctl.confファイルを開き、以下のカーネルパラメーターを編集します。
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
shmmax | 2684354560 | 最大 |
shmall | (shmmaxの値)/(PAGE_SIZEの値) ただし、小数点以下は切り上げてください。 例 PAGE_SIZEが4096の場合 参考 PAGE_SIZEを取得するには、以下を実行します。 # getconf PAGE_SIZE | 最大 |
shmmni | 90 | 加算 |
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
semmsl | 4096 | 最大 |
semmns | 46996 | 加算 |
semopm | 256 | 最大 |
semmni | 12088 | 加算 |
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
msgmax | 16384 | 最大 |
msgmnb | 6273024 | 最大 |
msgmni | 2601 | 加算 |
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
net.core.rmem_max | 2097152 | 最大 |
net.ipv4.tcp_tw_recycle | 1 | - |
net.ipv4.tcp_tw_reuse | 1 | - |
net.ipv4.ip_local_port_range | 10240 65535 | - |
参考
“種別”について
最大
すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。
加算
すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)に表の値を加算してください。
例
カーネルパラメーターの設定例を示します。
kernel.shmmax = 68719476736 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmni = 4172 kernel.sem = 4096 78356 256 14876 kernel.msgmax = 65536 kernel.msgmnb = 6273024 kernel.msgmni = 18336 net.core.rmem_max = 2097152 net.ipv4.tcp_tw_recycle = 1 net.ipv4.tcp_tw_reuse = 1 net.ipv4.ip_local_port_range = 10240 65535
編集したカーネルパラメーターを有効にするために、以下のコマンドを実行してください。
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf
以下のコマンドを実行し、設定したカーネルパラメーターが反映されていることを確認します。
# /sbin/sysctl -a
DWHサーバ管理者ユーザーの作成
DWHサーバ管理者となるOSのユーザーアカウントを決定します。新規に作成したユーザーや、すでに存在するユーザーを利用します。ただし、OSのスーパーユーザー(root)をDWHサーバ管理者にすることはできません。
DWHサーバ管理者のユーザーはrootグループに作成してください。
例
DWHサーバ管理者となるOSのユーザーアカウントを、“symfoas”という名前で新規に作成する例を示します。
# adduser -g root symfoas # passwd symfoas
IIS管理者ユーザーの作成
IIS管理者ユーザーとなるOSのユーザーアカウントを決定して、作成します。
参照
IIS管理者ユーザー
IIS管理者ユーザーの詳細は、“Interstage Information Storage 導入ガイド”の“権限の設計”を参照してください。
IISのセットアップに必要な容量
DWHサーバをインストールすると、IISのセットアップが行われます。
IISのセットアップに必要な容量の詳細は、“Interstage Information Storage 導入ガイド”の“セットアップ時の領域設計”を参照してください。
インストール
スーパーユーザーでログインして、以下の手順でインストールを行います。
インストールコマンド(symassvinstall.sh)のコピー
以下のDVDをDVDドライブにセットして、システムにマウントします。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム5
以下に格納されたインストールコマンドをローカルディスクの任意のディレクトリにコピーします。
[ディスクマウント先]/symassvinstall.sh
ポイント
アンインストールコマンドのコピー
インストールの途中で失敗した場合、インストール済のパッケージをアンインストールする必要がありますので、インストールコマンドと合わせて以下に格納されたアンインストールコマンド(symassvuninstall.shおよびsymassvunins_subiis.sh)をコピーしておいてください。
[ディスクマウント先]/symassvuninstall.sh
[ディスクマウント先]/symassvunins_subiis.sh
DVDをアンマウントします。
インストールの実行
インストールコマンドをコピーしたディレクトリで実行します。
# ./symassvinstall.sh [DVDデバイス名] [ディスクマウント先] [データ加工サーバのデータ管理ディレクトリ] [IIS管理者ユーザー] [IISの資源情報管理(ディクショナリ)のディレクトリ] [IISの資源情報管理(アーカイブログ)のディレクトリ] [IISの資源情報管理(スペース)のディレクトリ] [IIS(共通)のディレクトリ]
例
# ./symassvinstall.sh /dev/sr0 /mnt/dvdrom /symfoas/data iis_manager /iis1 /iis2 /iis3 /iis4
参照
インストールコマンドの詳細は、“J.2.1 symassvinstall”を参照してください。
DVDの入替
インストールコマンド実行中に以下の順番でDVDを入れ替える指示が出ますので、指示にしたがってDVDを入れ替えます。
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 1.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、ENTERキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム1
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 2.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、ENTERキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム2
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 3.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、ENTERキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム3
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 4.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、ENTERキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム4
メッセージ「NOTICE: Please insert installation media SERVER PROGRAM 5.」が出力された場合、DVDを取り出し、以下のDVDをDVDドライブにセットしたあと、ENTERキーを押してください。
Symfoware Analytics Server Standard Edition メディアパック (64bit) V12.2.0 サーバプログラム5
参考
DVDの入れ替えに失敗したままENTERキーを入力した場合、メッセージ“SERVER PROGRAM [番号] installer not found. Please insert the correct media.”が出力されます。
出力された番号のDVDをDVDドライブにセットしたあと、ENTERキーを押してください。
インストールの完了
インストールが完了すると以下のメッセージが表示されます。
Symfoware Analytics Server installation has finished.
再起動
マシンの再起動を行います。
参考
インストールに失敗した場合
インストールが途中で失敗した場合、以下の手順で再インストールを実行してください。
マシンの再起動を行います。
“アンインストール前の作業”を確認します。
あらかじめコピーしておいたアンインストールコマンドのディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。
# ./symassvuninstall.sh
“アンインストール後の作業”を実施します。
“J.2.1 symassvinstall”の出力メッセージに記載されているログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、インストールコマンドを再実行します。