業務管理者は、ZabbixのWebインターフェースからミドルウェアインスタンスを監視します。
ミドルウェアインスタンスの監視運用中に問題が発生した場合は、以下のように対処します。
ZabbixのWebインターフェースにログインします。
ダッシュボードから業務の状態を確認し、ミドルウェアインスタンスに問題が発生していることを確認します。
[システムステータス]または[ホストステータス]の[ホストグループ]をクリックすると、問題が発生しているトリガーを参照することができます。[トリガー]画面から問題が発生しているトリガーの対処を行います。以下に記載されている対処のポイントを参考にして問題に対処してください。
詳細な操作については、“Zabbix 2.2 マニュアル”の“監視データ”を参照してください。
対処のポイント
ZabbixのWebインターフェースでは以下のような操作をすることができます。
[名前]をクリックすると表示される[ヒストリ]のアイテムでは、問題が発生しているログ情報を参照することができます。
各製品のマニュアルなどから、ログ情報を元に対処方法を検討してください。
なお、各テンプレートでログ情報を参照できるトリガーとアイテムは以下のとおりです。
Interstage Application Server Consolidation Optionテンプレート
(登録名:Template Interstage Application Server)
トリガー | アイテム |
---|---|
Interstage Application Server (業務ユニット名) has error message | Interstage Application Server(業務ユニット名) message |
Symfoware Server Consolidation Optionテンプレート
(登録名:Template Symfoware Server)
トリガー | アイテム |
---|---|
Symfoware Server(DBインスタンス名) has panic message | Symfoware Server(DBインスタンス名) disaster monitor message |
Symfoware Server(DBインスタンス名) has fatal message | Symfoware Server(DBインスタンス名) error monitor message |
Symfoware Server(DBインスタンス名) has error message | Symfoware Server(DBインスタンス名) error monitor message |
Symfoware Server(DBインスタンス名) has class 53 log message | Symfoware Server(DBインスタンス名) message (Symfowareのログが全て含まれます) |
Systemwalker Operation Manager Consolidation Optionテンプレート
(登録名:Template Systemwalker Operation Manager)
トリガー | アイテム |
---|---|
Systemwalker Operation Manager Server MpJobschサブシステム番号 has error message | Systemwalker Operation Manager MpJobschサブシステム番号 message |
Systemwalker Operation Manager Server MpJobschサブシステム番号 has warning message | Systemwalker Operation Manager MpJobschサブシステム番号 message |
Systemwalker Operation Manager Server MpMjesサブシステム番号 has error message | Systemwalker Operation Manager MpMjesサブシステム番号 message |
Systemwalker Operation Managerのサブシステム番号が「0」の場合は、サブシステム番号は表示されません。
[ホスト]をクリックすると表示される[ホストインベントリ]の[詳細]では、ミドルウェアインスタンスの監視設定に応じて以下のコンソールを起動することができます。
Symfoware Server Consolidation OptionのWedAdmin
Systemwalker Operation Manager Consolidation OptionのWebコンソール
Systemwalker Service Quality Coordinatorのユーザーコンソール
表示されているURLは新しいタブで開くことで、別画面で起動することができます。
本機能を利用する場合は、[設定]-[ホスト]のホストインベントリを自動にしてください。
[設定]-[ホスト]の[トリガー]および[ディスカバリ]の[トリガーのプロトタイプ]より問題が発生した際に開くURLを設定することができます。
詳細については、“Zabbix 2.2 マニュアル”の“トリガーの設定”を参照してください。
“運用”-“ミドルウェアインスタンスの監視設定”-“必要に応じた設定”の“ミドルウェアインスタンスが存在する環境で任意のコマンドを実行可能にする場合”の設定を行っている場合、[ホスト]をクリックすると、インフラ管理者が登録しているスクリプトを表示および実行することができます。
“運用”-“ミドルウェアインスタンスの監視設定”-“必要に応じた設定”の“ミドルウェアインスタンスの起動・停止を行う場合”の設定を行っている場合は、[ホスト]をクリックすると表示されるスクリプトの[ミドルウェアインスタンスの操作]メニューから各ミドルウェアインスタンスを起動または停止することができます。
ミドルウェアインスタンスの起動・停止の操作後、[ホスト]をクリックすると表示される[最新データ]の[最新の値]が以下の値になることを確認してください。
Interstage Application Server Consolidation Optionのホストの場合
アイテム名が「Interstage Application Server PCMI Service is running」の最新データを確認します。
項目 | 最新の値 |
---|---|
ミドルウェアインスタンスの起動 | started |
ミドルウェアインスタンスの停止 | stopped |
Symfoware Server Consolidation Optionのホストの場合
アイテム名が「Symfoware Server(DBインスタンスのポート番号) is running」の最新データを確認します。
項目 | 最新の値 |
---|---|
ミドルウェアインスタンスの起動 | Up (1) |
ミドルウェアインスタンスの停止 | Down (0) |
Systemwalker Operation Manager Consolidation Optionのホストの場合
アイテム名が「Systemwalker Operation Manager mjsdaemon is running」と「Systemwalker Operation Manager tskmnsrv is running」の最新データを確認します。
項目 | 最新の値 |
---|---|
ミドルウェアインスタンスの起動 | DAEMON_RUNNING |
ミドルウェアインスタンスの停止 | DAEMON_STOPPED |
数分たっても[最新の値]が変わらない場合は、インフラ管理者に連絡してください。
インフラ管理者は“運用”-“ミドルウェアインスタンスの監視設定”-“必要に応じた設定”の“ミドルウェアインスタンスの起動・停止を行う場合”の設定内容に応じて、対処を行ってください。
[設定]-[メンテナンス]でメンテナンス期間を作成することで一時的に監視を抑止することができます。メンテナンスについては、“Zabbix 2.2 マニュアル”の“メンテナンス”を参照してください。
対処後、[障害対応コメント]にコメントを入力してください。
Consolidation Option監視テンプレートの稼働監視に関するトリガーのステータスが「正常」と表示されることを確認してください。
ポイント
[ダッシュボード]タイトルバーの[設定]アイコンをクリックすると表示される[ダッシュボードフィルター]を[有効]にし、[障害の表示]を[障害対応コメント未入力のみ]にすることで、未対応の問題だけを表示することができます。
[トリガー]画面の[フィルター]の[障害対応コメントのステータス]を[コメント未入力のイベント]にすることで、未対応の問題だけを表示することができます。
業務管理者は監視対象のミドルウェアインスタンスについて、すべての監視設定を操作することができます。トリガーイベントに対してアクションを設定することで、メールの送信やリモートコマンドを実行することで対処を効率化できます。アクションの詳細については、“Zabbix 2.2 マニュアル”の“アクション”を参照してください。