[可変情報]
s*:フロー定義名
t*:コリレーションID
u*:アプリケーション(フロー定義情報のアプリケーションの説明)
v*:エラー詳細メッセージ
[意味]
フロー定義情報内にデータ矛盾が検出され、ルーティング情報の解析に失敗しました。フロー定義情報が破壊されている可能性があります。
または、フロー定義DBの接続処理で異常が発生したため、ルーティング情報の解析が行えない可能性があります。
[システムの処理]
アプリケーション例外発生時の後処理に従い、アプリケーション例外の後処理を行います。ただし、アプリケーション例外発生時の後処理が破壊されている場合、もしくはフロー定義DBの接続処理で異常が発生した場合は、シリアライズファイルへメッセージは退避されます。シリアライズファイルの格納先は、後に出力されるメッセージの可変情報で確認してください。また、ルーティング情報が解析できなかったため、処理結果のメッセージの送信が行われない可能性があります。
[ユーザの対処]
アプリケーション例外発生時の後処理の結果を表すメッセージがシステムログ(syslog)に出力されます。“Interstage Business Application Server メッセージ集”で、そのメッセージの内容を確認してください。
また、以下のいずれかの対処を行ってください。
本メッセージの前に、可変情報のコリレーションIDで示す値と同一の値を可変情報にもつメッセージ、またはFSP_INTS-BAS_AP1501からFSP_INTS-BAS_AP1609、FSP_INTS-BAS_AP26300からFSP_INTS-BAS_AP26304までのいずれかのメッセージが、システムログ(syslog)に出力されます。出力されているメッセージから原因を取り除いてください。
フロー定義DBの接続処理で異常が発生した場合は、可変情報に出力される情報の内容から原因を取り除いてください。それでも問題が解決されない場合は、以下の表に示すいずれかの対処を行ってください。その後、業務を再開してください。
メッセージに含まれる文字列 | 対処方法 |
---|---|
“SQLSTATE:28000” | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“ErrorCode:1017” | |
“ORA-01017” | |
“JYP1011E” | |
“ORA-01034” | Oracleが起動されていない可能性があります。Oracleが起動状態を確認してください。 |
“SQLSTATE:42000” | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“JYP2263E” | |
“ORA-00942” | |
“JYP7201E” | 以下のいずれかの対処を行ってください。
|
“Look up ~ not found” | フロー定義DBへの接続に使用するデータベースリソース(注1)の“データソース名”で指定したデータソースが、Symfowareのネーミングサービス(注3)に登録されていません。 |
“Unknown host name” | フロー定義DBへの接続に使用する データベースリソース(注1)の“接続ホスト名”に指定したホストが見つかりません。データベースリソースの定義内容を見直してください(注4)。 |
“SYMNameServer isn't being started. HostName” | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“~ is not found” | |
“JYP1007U” | Symfowareのネーミングサービス(注3)に登録されている“ホスト名”に指定したホストが見つかりません。Symfowareのネーミングサービスの登録情報を見直してください。 |
“JYP1008U” | |
“JYP1010E” | フロー定義DBに使用するDBMSが起動していない可能性があります。フロー定義DBに使用するDBMSの起動状態やネットワーク環境を見直してください。 |
“SQLSTATE:08004” | |
“JYP5031E” | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“JYP7210E” | Symfowareのネーミングサービス(注3)に登録されている“データ資源名”に指定されたデータベースが見つかりません。Symfowareのネーミングサービスの登録情報を見直してください。 |
“JYP1006E” | フロー定義DBに使用するDBMSが起動していないか、再起動された可能性があります。再起動されている場合には、再度処理を実行してください。そうでない場合は、フロー定義DBに使用するDBMSの起動状態やネットワーク環境を見直してください。 |
“lookup failed” | Symfowareの場合 Oracleの場合 |
“The Network Adapter could not establish the connection” | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“ORA-12514” | |
“ORA-12505” | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“Connection refused” | フロー定義DBへの接続に使用するデータベースリソース(注1)の“SID名”に誤りがあります。DB接続テスト(注2)を実施して、データベースリソースの定義内容が正しいことを確認してください。 |
“ORA-12154” | |
“ORA-12541” | フロー定義DBへの接続に使用するデータベースリソース(注1)の“ドライバタイプ”に「oci」を指定した場合、フロー定義DBに使用するDBMSが起動していない可能性があります。フロー定義DBに使用するDBMSの起動状態やネットワーク環境、およびOracleの環境を見直してください。 |
エラー情報にデータソース名が表示される場合 | 以下のいずれかの可能性があります。
|
“javax.naming.NameNotFoundException” | フロー定義DBへの接続に使用するデータベースリソース(注1)の“PROVIDER_URL”に指定したフォルダが存在しません。指定したフォルダが存在するか確認してください。 |
“java.lang.UnsatisfiedLinkError” | フロー定義DBへの接続に使用する データベースリソース(注1)の“ドライバタイプ”に「oci」を指定した場合、環境に誤りがあります。OracleのOCIはネイティブライブラリを使用しているため、Oracleクライアントパッケージがインストールされていることを確認してください。 |
“no ocijdbc10 in java.library.path” | |
“ELFCLASX4” | |
“ErrorCode:17037” | |
“ErrorCode:17008” | |
“com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory” | 環境変数の設定に誤りがあります。環境変数の設定を見直してください(注5)。 |
“LDWrapperクラスがローカルデータベースアクセスをロードしていません” | |
“com/sun/jndi/toolkit/chars/CharacterDecoder” | |
“com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory” | |
“java.lang.ExceptionInInitializerError” | |
“ClassNotFoundException” | |
“An error is in the specified data source name” | |
“指定されたデータソース名に誤りがあります” | |
“ClassCastException” | |
上記以外の場合 | 以下を確認してください。
問題が解決しない場合は、フロー定義情報が破壊されている可能性があります。“フロー定義情報が破壊されている場合”に示す対処を行ってください。 |
注1)フロー定義DBへの接続に使用するデータベースリソースは、業務処理開始アプリケーションで、FlowClientのコンストラクタに指定したデータベースリソースです。
注2) データベースリソースの定義内容で、DB接続テストを実施する場合は、Interstage管理コンソール > [Interstage Application Server] > [システム] > [リソース] > [JDBC] > “JDBCデータソース定義名” > [環境設定]で、[DB接続テスト]ボタンを押下してください。異常が発生した場合は、apfwmkrscコマンドを使用して、見直したデータベースリソースを登録してください。コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
注3) Symfowareのネーミングサービスに登録されている情報を、確認または変更するためには“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“JDBCデータソース登録ツールを使用したデータソースの登録”または“symjdコマンドによるJDBCデータソースの登録”を参照してください。
注4) データベースリソースの定義内容を見直すには、apfwinforscコマンドのパラメタにデータベースリソース名を指定します。見直しの結果、データベースリソースの定義内容を変更する場合は、apfwmkrscコマンドを実行してください。コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
注5) 環境変数の設定を見直すには、“Interstage Business Application Server トラブルシューティング”の“アプリケーション連携実行基盤で発生するトラブルの一覧”の“環境変数の設定”を参照してください。JDBCの環境設定を変更した場合、Interstage JMXサービスを再起動してください。
フロー定義情報が破壊されている場合は、フロー定義ツールよりフロー定義内容を見直し、再度フロー定義DBへ登録してください。その後、エラーが発生したメッセージは、apfwrecovmsgコマンドまたはapfwrecovfileコマンドで復旧してください。また、コマンドを実行するときに、-jオプションを指定して最新のフロー定義で業務を再開してください。それでもエラーが改善されない場合は、“第1章 技術員連絡の前に”を参照して対処してください。
なお、コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。