ここでは、L-Serverのオーバーコミットについて説明します。
オーバーコミット
本製品では、OVM for SPARCのCPUとメモリのオーバーコミットを利用できます。
OVM for SPARCのCPUとメモリのオーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも多くのリソースをゲストドメインに対して仮想的に割り当てられる機能のことです。
本製品では、L-Serverを作成する際に、OVM for SPARCでオーバーコミットを利用するための以下の機能を提供します。
リソースプールへのオーバーコミット属性の設定
リソースプールにオーバーコミット属性を設定できます。オーバーコミット属性を設定したL-Serverテンプレートを使用することで、オーバーコミットが設定されたリソースプールから、オーバーコミット属性が設定されたL-Serverが作成されます。
サーバのリソース量を超えたL-Serverの配備
サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量を超えて、L-Serverを作成できます。
作成したL-Serverが起動できるかは、VMホスト上の空きリソース量に依存します。
導入手順
オーバーコミット用のVMプールの作成
VMプールの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第20章 リソースプールの操作」を参照してください。
ポイント
「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「ポイント」を参照してください。
注意
「C.2.11 オーバーコミット」の「導入手順」の「1. オーバーコミット用のVMプールの作成」に記載されている「注意」を参照してください。
これ以降の、L-Serverテンプレートの編集作業、L-Serverの作成と確認作業については、「C.2.11 オーバーコミット」の手順.3以降と同じ作業を行ってください。ただし、参照先に記載されているL-ServerテンプレートやVM固有情報定義ファイルに設定できる値は、VM種別ごとに異なります。OVM for SPARCでは、L-Serverテンプレートにオーバーコミットを設定する以外に、指定できる値はありません。