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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

C.6.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。


想L-Serverに対するディスク内容消去の選択【KVM】

RHEL-KVMの仮想L-Serverに対して以下の操作をする場合、ディスクの内容の消去について選択できます。

定義ファイルを編集する場合、マネージャーを再起動してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目 = 指定値

定義ファイルの指定項目
CLEAN_VM_GUEST_DISK_RESOURCE

RHEL-KVMの仮想L-Serverに対して以下の操作をする場合、ディスクの内容の消去について選択できます。

  • L-Serverの削除

  • L-Serverのディスクの削減

  • クローニングイメージの削除

  • 指定値に以下の値を設定した場合

    • "true"を指定した場合

      ディスクの内容のデータ消去を実施します。

    • "false"を指定した場合

      ディスクの内容のデータ消去を実施しません。

  • 指定しない場合

    "false"が設定されます。

    定義ファイルの例を以下に示します。

    CLEAN_VM_GUEST_DISK_RESOURCE = true

    注意

    指定値に"true"を指定した場合、以下の注意事項があります。

    • RHEL-KVMの仮想L-Serverの削除などの実行時間が長くなります。ディスク数やディスクサイズにより実行時間は変化します。

    • ディスクの消去開始時はメッセージ22502がイベントログに出力されます。
      ディスクの内容の消去中は、ディスクリソースのステータスは"unknown"になります。
      内容の消去が完了するとメッセージ22503がイベントログに出力され、ディスクリソースのステータスが"normal"になります。
      内容の消去に失敗した場合、メッセージ42504がイベントログに出力されます。ディスクリソースのステータスは"unknown"から変化しません。

VMホスト用に確保される資源量設定する定義ファイル【KVM】

VMホスト用に確保される資源量を設定する場合、下記の定義ファイルに記載します。
定義ファイルに設定を記載したあと、rcxadm vmhostctlコマンドを実行して、定義ファイルの内容を本製品の管理情報に反映させてください。
rcxadm vmhostctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.26 rcxadm vmhostctl」を参照してください。

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

host_config_RHEL-KVM.rcxprop

定義ファイルの形式

1行に、以下のようにカンマ(",")で区切って指定します。

ALL,設定範囲,メモリ容量の設定,CPU容量の設定

または

設定範囲種別,設定範囲,メモリ容量の設定,CPU容量の設定

定義ファイルの指定項目

指定項目一覧は以下のとおりです。

定義ファイルの例を以下に示します。

    ALL,3,10%

    TENANT,/hoge_FLODER/HOGE_TENANT,4,20%
    POOL,/hoge/VMPool,3,1core
    POOL,/TENANT_1/hoge_pool,,20%
    PHYSICAL_SERVER,bx600_1,1
    PHYSICAL_SERVER,bx900_1,4,3core

注意

  • コメント行について

    行の先頭が("#")である場合、コメント行とみなします。

    また、空白(" ")、タブ記号、改行だけの行もコメント行とみなします。

    なお、コメント行はスキップします。

  • 同一定義が複数あった場合、最後に記載されている定義を採用します。

  • VMプールに未登録のKVMホストであっても、物理サーバ指定であれば、設定できます。

  • メモリ容量を定義しない場合、カンマ(",")とカンマ(",")の間に何も定義しないようにしてください。

    POOL,/VMPool,,3core

  • CPU容量を定義しない場合、何も記載しないでください。

    POOL,/VMPool,1