事前に作成されている仮想ブリッジに対して、仮想ブリッジと接続する機能だけ提供します。仮想ブリッジは、事前に手動で設定してください。
仮想ブリッジと接続するためには、仮想ブリッジごとに異なるVLAN IDを使用します。
また、事前に以下の設定が必要です。
仮想ブリッジの作成
クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)の仮想ブリッジを作成します。
これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。
事前に手動で仮想ブリッジを設定する場合、かつRHEL5-Xen以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を設定してください。
仮想ブリッジの通信の設定
サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。
同じ名前の仮想ブリッジ間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。
LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。
仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義
本製品の仮想ブリッジ定義ファイルに、仮想ブリッジとVLAN IDの対応を定義します。
定義ファイルの書式については、「仮想ブリッジ定義ファイルの書式」を参照してください。
ネットワークリソースの作成
GUIの場合
手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つ[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れ、ネットワークリソースを作成します。
コマンドの場合
ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。
手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。
このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。
ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行します。
ネットワークリソースが作成されます。
rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。
Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。
ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジとの接続の構成例は以下のとおりです。
図C.8 ネットワークリソースを用いた仮想NICの設定と仮想ブリッジの接続
仮想ブリッジ定義ファイルの書式
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
vnetwork_rhelxen.rcxprop
仮想ブリッジ定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。
"VMホストに作成した仮想ブリッジ名"=VLAN ID |
VLAN IDには、1~4094が指定できます。
例
"xenbr0"=10
イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。
仮想ブリッジ名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。
ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。
同じ仮想ブリッジ名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。
異なる仮想ブリッジ名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されます。
L-Server作成時に、NICに接続したネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。