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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

C.2.4 ネットワークの自動設定

L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた以下の設定が自動的に行われます。

さらに、VM管理製品のクラスタ機能を利用している環境では、VMゲストのマイグレーションや、HA機能を用いた運用を可能にするため、クラスタを構成するすべてのVMホストに対して、LANスイッチブレード、仮想スイッチおよびポートグループが自動で設定されます。

ネットワークリソースの外部接続ポートに対して、タグVLANを自動設定しなかった場合、その外部接続ポートのVLAN設定は、RORコンソールで行えます。サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

参照

  • サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.12 サーバNIC定義」を参照してください。

  • rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

  • LANスイッチブレードの外部接続ポートのVLAN設定については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

注意

  • L-Serverを作成したあと、クラスタにVMホストを追加した場合、本製品によるネットワークの自動設定は行われません。
    追加したVMホストのLANスイッチブレードと仮想スイッチに対して、クラスタを構成する既存のVMホストと同じ設定をしてください。

  • ゲートウェイアドレスは、実在するノードのIPアドレスを設定してください。


本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成

本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするデフォルトのブレードサーバ構成(サーバブレード、ネットワークリソースの外部接続ポート指定、LANスイッチブレードと物理ネットワークアダプター番号の対応関係)を、以下の表に示します。サーバNIC定義がない場合、ネットワークの自動設定では、この表に従ってサーバブレード内の物理ネットワークアダプターが選択されます。

表C.7 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX900 S1/S2シャーシの場合)

サーバブレード

外部接続ポートの指定
(LANスイッチブレードの搭載位置)

使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプター番号 (注6)

BX920 S1
BX920 S2
BX920 S3
BX920 S4
BX2560 M1
BX922 S2
BX924 S3
BX924 S4

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

3,4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB104(PG-SW109) (注1)
PY-CNB101 (注2)
PY-FEB101 (注3)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

5,6

CB5およびCB6

PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

9,10

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

11,12

PY-SWB101(PG-SW201)

9,10

BX924 S2

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)

1,2

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6

PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201)

7,8

BX960 S1

CB1およびCB2または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)

11,12

CB3およびCB4 (注4)

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

3,4

CB5およびCB6 (注5)

PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注3)

7,8

CB7およびCB8 (注5)

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

9,10

PY-SWB101(PG-SW201)

7,8

注1) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。
注2) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3以降およびBX924 S3以降のモデルだけサポートします。
注3) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3以降およびBX924 S3以降のモデルだけサポートします。
注4) LAN拡張カードは、拡張スロット1に搭載します。
注5) LAN拡張カードは、拡張スロット2に搭載します。
注6) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。


表C.8 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX400 S1シャーシの場合)

サーバブレード

外部接続ポートの指定
(LANスイッチブレードの搭載位置)

使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプター番号 (注5)

BX920 S2
BX920 S3
BX920 S4
BX2560 M1
BX922 S2
BX924 S3
BX924 S4

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指定なし

PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)

3,7

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB104(PG-SW109) (注2)
PY-CNB101 (注3)
PY-FEB101 (注4)

2,6

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注4)

9,10

BX924 S2

CB1およびCB2(注1)または外部接続ポート指定なし

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)

2,4

CB3およびCB4

PY-SWB101(PG-SW201)
PY-SWB102(PG-SW111)
PY-SWB103(PG-SW112)
PY-SWB104(PG-SW109)
PY-CNB101
PY-FEB101 (注4)

7,8

注1) CB1およびCB2には、同一機種のLANスイッチブレードを搭載してください。
注2) PY-SWB104(PG-SW109)をCB1およびCB2に搭載する場合、PY-SWB104(PG-SW109)のダウンリンクポートの通信速度を1Gbpsに設定してください。設定方法については、該当するハードウェアのマニュアルを参照してください。
注3) PY-CNB101をCB1およびCB2に搭載する場合、サーバブレードとしてBX920 S3以降およびBX924 S3以降のモデルだけサポートします。
注4) PY-FEB101はサーバブレードとしてBX920 S3以降およびBX924 S3以降のモデルだけサポートします。
注5) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。


表C.9 ネットワーク自動設定のデフォルトのブレードサーバ構成(PRIMERGY BX600 S3シャーシの場合)

サーバブレード

外部接続ポートの指定
(LANスイッチブレードの搭載位置)

使用するLANスイッチブレード

物理ネットワークアダプター番号 (注)

BX600 シリーズ

NET1およびNET2または外部接続ポート指定なし

PG-SW107

3,4

NET3およびNET4

PG-SW104

7,8

注) それぞれの物理ネットワークアダプターは、チーミングにより冗長化して使用します。


上記の表の物理ネットワークアダプター番号は、サーバリソースの[リソース詳細]タブの"ネットワーク情報"で確認できます。

LANスイッチブレードがIBPモードの場合、上記の表の"外部接続ポート指定なし"の場合と同じ物理ネットワークアダプターが選択されます。

なお、利用者が任意の物理NICを使用してネットワークの自動設定を行う場合、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定します。

サーバNIC定義ファイルで指定した物理NICの構成を本製品に反映するには、rcxadm nicdefctl commitコマンドを使用します。これにより、任意の物理NICを使用する構成でもネットワークの自動設定ができます。
ただし、サーバNIC定義を使用する場合、コマンドからの操作になります。
さらに、ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバでも、サーバNIC定義ファイルに使用する物理NICを定義し、サーバNIC定義の物理LANセグメントをネットワークリソースから指定することで、任意の物理NICを使用する構成を含めてネットワークの自動設定が行えます。

参照

  • サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.12 サーバNIC定義」を参照してください。

  • rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

PRIMERGY BX900 S1シャーシで、以下の構成例に対するデフォルトのブレードサーバ構成を図に示します。

表C.10 構成例1

サーバブレード

BX920 S2

外部接続ポートの指定

CB1およびCB2

使用するLANスイッチブレード

PY-SWB103(PG-SW112)

表C.11 構成例2

サーバブレード

BX920 S2

外部接続ポートの指定

"外部接続ポート指定なし"と"CB3およびCB4"の混在

使用するLANスイッチブレード

PY-SWB104(PG-SW109)

図C.1 構成例1のブレードサーバ構成図


図C.2 構成例2のブレードサーバ構成図