ライブラリのクラスパスの設定は、以下の2通りの方法があります。
IJServerクラスタ作成後、Java EE 6運用コマンドのasadminコマンドにより、IJServerクラスタの「クラスパスのサフィックス」に設定する。
「クラスパスのサフィックス」の設定は以下の2通りがあります。
必要なライブラリ全てを指定する
必要なライブラリを定義したマニフェストファイルのみのjarファイルを指定する
アプリケーションのWEB-INF/libにマニフェストファイルのみのjarファイルを格納する。
アプリケーションのWEB-INF/libに必要なライブラリを定義したマニフェストファイルのみのjarファイルを格納します。
必要なライブラリの一覧は、各フレームワークの「クラスパスの設定」を参照してください。
マニフェストファイルのみのjarファイルの詳細について、下記“■マニフェストファイルの設定とjarファイルの作成について”で説明します。
asadminコマンドについての詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の “Java EE 6運用コマンド”の“asadmin”を参照してください。
クラスパスのサフィックスの詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド(Java EE 6編)”の“定義項目一覧”の“動作環境に関する定義項目”の“Java VMの定義項目”の“クラスパスのサフィックス”を参照してください。
■マニフェストファイルの設定とjarファイルの作成について
オープンJavaフレームワーク機能で必要なライブラリの数が多いため、クラスパスの定義だけを含むjarファイルを作成することで、クラスパス設定の煩雑さを低減することができます。
ここで作成するjarファイルを、実際のライブラリの代わりにクラスパス設定で利用します。
作成するjarファイルには、マニフェストファイル(MANIFEST.MF)のClass-Path属性に必要なライブラリを定義します。
マニフェストファイル(MANIFEST.MF)の作成
マニフェストファイル(MANIFEST.MF)のClass-Path属性に、必要なjarファイルのパスを定義します。
複数のjarファイルを定義する場合は、jarファイルのパスの後に半角スペースが必要です。
2行目以降のjarファイルのパスの前に必ず半角スペースを入力してください。
最後に定義したjarファイルのパスの後に必ず改行を入力してください。
Class-Path:<半角スペース><jarファイルのパス><半角スペース><改行> <半角スペース><jarファイルのパス><半角スペース><改行>
例
Class-Path: /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-core-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-webmvc-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-web-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-beans-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-context-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-expression-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-orm-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-jdbc-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-tx-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-aop-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-aspects-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-context-support-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-jms-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/spring32/lib/spring-oxm-3.2.2.FUJITSU.jar <改行> /opt/FJSVibs/lib/commons-logging-1.1.1.jar <改行> /opt/FJSVibs/lib/aopalliance.jar <改行> /opt/FJSVibs/lib/cglib-nodep-2.2.2.jar <改行> /opt/FJSVibs/lib/apfwlogging.jar <改行> /opt/FJSVwebc/lib/uji.jar <改行> /opt/FJSVapcef/lib/ujief.jar <改行> /opt/FJSVapclg/lib/ujilog.jar<改行>
マニフェストファイルのみのjarファイルの作成
作成したマニフェストファイルから、jarファイルをjarコマンドで作成します。
jar cfm <jarファイル名> <マニフェストファイルのパス>