apfwstarteuコマンドを実行したコンソールの標準出力、またはsyslogへ出力されたエラーメッセージをもとに“Interstage Business Application Server メッセージ集”を参照し、メッセージ集の「ユーザの対処」の記述に従って原因を取り除いてください。
エラーの発生箇所に応じて以下の対処を行ってください。
エクスポートユーティリティ後処理でエラーが発生した場合
出力されたエラーメッセージおよびエラーコードを参照して、対処してください。
◆退避処理でエラーが発生した場合
出力されているメッセージの「ユーザの対処」、および「利用者の処置」で説明されている対処を行ってください。
対処後、apfwstarteuコマンドのリカバリオプション(-r -eva)を使用してエラー発生時に既に退避が完了している退避データファイルを指定することにより、退避処理から再開します。
退避処理からのリカバリは以下の2通りがあります。
退避データファイルを直接指定
退避データファイル名を直接指定した場合のリカバリの実行例
apfwstarteu -i データベース名.表のDSI名 -f エクスポートユーティリティ定義ファイル名 -r -eva 退避データファイル名1:退避データファイル名2:退避データファイル名3 |
退避データファイルを記述した退避データファイル名のリストを指定
退避データファイル名のリストは退避データファイル名を絶対パスで記述し、複数指定する場合は、改行で区切ってください
退避データファイル名1 退避データファイル名2 退避データファイル名3 |
退避データファイル名のリストを記述したファイルを指定した場合のリカバリの実行例
apfwstarteu -i データベース名.表のDSI名 -f エクスポートユーティリティ定義ファイル名 -r -eva -list 退避データファイル名のリスト |
apfwstarteuコマンドのリカバリオプションについては“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwstarteu”を参照してください
注意
退避が完了した退避データファイル名に関しては、退避完了時に出力されるメッセージから取得してください。
リカバリ処理中、新たにFULL状態となったエントリについても合わせて退避処理の対象となります。
◆抽出処理でエラーが発生した場合
出力されているメッセージの「ユーザの対処」、および「利用者の処置」の説明されている対処を行ってください。
対処後、apfwstarteuコマンドのリカバリオプション(-r -ext)を使用して退避データファイルを指定することにより、抽出処理から再開します。
apfwstarteuコマンドのリカバリオプションについては“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwstarteu”を参照してください。
抽出処理からのリカバリは以下の2通りがあります。
退避データファイルを直接指定
退避データファイル名を直接指定した場合のリカバリの実行例
apfwstarteu -i データベース名.表のDSI名 -f エクスポートユーティリティ定義ファイル名 -r -ext 退避データファイル名1:退避データファイル名2:退避データファイル名3 |
退避データファイルを記述した退避データファイル名のリストを指定
退避データファイル名のリストは退避データファイル名を絶対パスで記述し、複数指定する場合は、改行で区切ってください
退避データファイル名1 退避データファイル名2 退避データファイル名3 |
退避データファイル名のリストを記述したファイルを指定した場合のリカバリの実行例
apfwstarteu -i データベース名.表のDSI名 -f エクスポートユーティリティ定義ファイル名 -r -ext -list 退避データファイル名のリスト |
注意
退避が完了した退避データファイル名に関しては、退避完了時に出力されるメッセージから取得してください。
抽出処理からのリカバリを行った場合、エクスポートユーティリティ後処理はエクスポートユーティリティ定義ファイルに設定された抽出後処理のみ実行されます。
◆退避処理でエクスポートユーティリティのプロセスが異常終了した場合
apfwstarteuコマンドのプロセスが異常終了した場合、退避対象のRDBシステムのRDB構成パラメタファイルのREDREPORTに指定されたメッセージログファイルに以下の出力ファイル作成完了メッセージが出力されているか確認してください。
qdg14002i ユーザログテーブルからd*件のデータを抽出しました DSI名='s*' 通番:t* u* |
また、該当エントリのステータスがどのようになっているか、rdbinfコマンドを使用して確認してください。
メッセージログファイルへの出力ファイル作成完了メッセージの有無と、該当エントリのステータスを以下の表と照らし合わせ、適切な対処を行ってください。
出力ファイル作成完了メッセージ (注1) | 該当エントリのステータス | 対処方法 (注2) |
---|---|---|
出力済 | FULL | apfwstarteuコマンドを実行した標準出力、または実行ログファイルを確認してください。 |
EMPTY | 退避処理は完了しています。 | |
PURGE (注3) | 退避処理は完了しています。 | |
INH | apfwstarteuコマンドを実行した標準出力、または実行ログファイルを確認してください。 | |
未出力 | FULL | apfwstarteuコマンドを実行した標準出力、または実行ログファイルを確認してください。 |
EMPTY | - | |
PURGE | - | |
INH | apfwstarteuコマンドを実行した標準出力、または実行ログファイルを確認してください。 |
注1) 出力ファイルの作成完了メッセージは以下のとおりです。
qdg14002i ユーザログテーブルからd*件のデータを抽出しました DSI名='s*' 通番:t* u* |
注2) エクスポートユーティリティが出力するメッセージは以下のとおりです。
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 11000: 高信頼性ログよりログデータの退避処理を開始します: file=*s |
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 11001: 高信頼性ログよりログデータの退避処理が完了しました: entryno=t* records=n* file=s* |
注3) ステータスがPURGEの場合、apfwstarteuコマンドはエントリの状態だけを更新します。
抽出処理でエクスポートユーティリティのプロセスが異常終了した場合
退避データファイルが存在する場合、リカバリオプションを指定してapfwstarteuコマンドを再実行してください。