エクスポートユーティリティは以下のパターンで運用することができます。
メッセージ監視による自動実行
時間指定での高信頼性ログのエントリ強制切り替えによる自動実行
◆メッセージ監視による自動実行
Systemwalkerなどのメッセージ監視を使用して、高信頼性ログが出力する以下のメッセージを監視して、エクスポートユーティリティを自動実行します。
詳しい操作については、利用するソフトウェアのマニュアルを参照してください。
高信頼性ログのエントリが自動で切り替えられた時にRDB構成パラメタファイルのRDBREPORTに指定されたメッセージログファイルへ出力される以下のメッセージをメッセージ監視ソフトウェアやプログラムなどにより監視し、該当メッセージの出力が確認されたあとにエクスポートユーティリティを実行します。
qdg14029i:CYCLIC構造のDSIのエントリ状態を変更しました 資源名='DB名.DSI名' 通番='変更したエントリ通番' 変更前の状態='USING' 変更後の状態='FULL' (システム名=RDBシステム名) |
注意
高信頼性ログのエントリ強制切り替えによる運用の場合において使用するrdbcycswhコマンドから同じメッセージが出力されるため、高信頼性ログのエントリ強制切り替えによる起動と併用しないでください。
Systemwalkerなどのスケジューラおよびシステム標準の管理機能の詳細については、各製品のマニュアルを参照してください。
高信頼性ログに該当のエントリが存在しない場合、以下のメッセージを実行ログ、およびシステムログ(Windowsの場合は、イベントログ)へ出力しエクスポートユーティリティの運用を終了します。
実行ログ
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 11030: 退避対象のエントリが存在しないため、処理を終了します。 |
システムログ
FSP_INTS-BAS_AP: INFO: 11030: The entry to be evacuated doesn't exist. |
◆時間指定での高信頼性ログのエントリ強制切り替えによる自動実行
以下のコマンドを実行し、高信頼性ログのエントリの状態を強制的に切り替えます。
rdbcycswh
rdbcycswhコマンドの実行例を以下に示します。
rdbcycswh -i データベース名.表のDSI名 |
上記コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“rdbcycswh”を参照してください。
高信頼性ログのエントリの状態を強制的に切り替えたあと、エクスポートユーティリティを起動します。
注意
rdbcycswhコマンドが出力するメッセージはメッセージ監視による運用の場合で監視対象となるため、メッセージ監視による起動と併用しないでください。
高信頼性ログに該当のエントリが存在しない場合、以下のメッセージを実行ログ、およびsyslogへ出力しエクスポートユーティリティの運用を終了します。
実行ログ
FSP_INTS-BAS_AP: 情報: 11030: 退避対象のエントリが存在しないため、処理を終了します。 |
syslog
FSP_INTS-BAS_AP: INFO: 11030: The entry to be evacuated doesn't exist. |