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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

9.2.3 アプリケーション実行多重度の設計

業務処理実行アプリケーションの実行多重度は、プロセス数と1プロセスあたりのスレッド数で決定します。
スレッド数とプロセス数の設定を行うと、業務処理実行アプリケーションが同時に処理できるリクエストの数は「プロセス数×1プロセスあたりのスレッド数」となります。同時に処理できるリクエスト数を超えた場合は、キューイングされます。

同時処理数を決定するにあたって、プロセス数を増やすか、1プロセスあたりのスレッド数を増やすかは、業務処理実行アプリケーションの内容や、利用可能なハードウェアリソースによって決定します。

スレッド数とプロセス数を増加する場合の特徴を以下に説明します。

実行多重度項目

特徴

スレッド数

多重性能を向上させたいが、メモリなどのリソース消費を抑えたい場合に設定します。ただし、同一スレッド内の処理が異常終了した場合、同一プロセス内で動作中の他のスレッドの要求に対する処理も異常となります。
また、スレッド数を大きく設定した場合、プロセス内のヒープサイズが大きくなるため、メモリ不足になる可能性があり、性能が頭打ちになることが考えられます。このため、スレッド数の決定については、実機での測定(性能、メモリなど)を実施し、決定してください。
初期値は1スレッドです。
スレッド数を変更する場合は、ワークユニット定義で設定します。

プロセス数

メモリなどのリソースはプロセスが増えるごとに増加しますが、プロセスを分けることで他のプロセス上で動作するアプリケーションが異常終了した場合でも影響を受けることがありません。
初期値は1プロセスです。
プロセス数を変更する場合は、ワークユニット定義で設定します。

上記の特徴を考慮し、スレッド数とプロセス数の設定を行ってください。