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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

8.3.1 異常の検出

アプリケーション連携実行基盤で発生した異常を検出するためには、以下の2つの方法があります。

注意

システムログは以下のログをさします。

  • syslog

  • イベントログ

8.3.1.1 メッセージトラッキング機能による異常の検出

Interstage管理コンソールのメッセージトラッキング画面から、アプリケーション連携実行基盤で発生したエラーメッセージを参照することができます。
メッセージトラッキング情報を参照する方法を以下に示します。

注意

メッセージトラッキング機能を使用する場合は、Interstage管理コンソールの[フロー定義登録]画面または、[フロー定義環境設定]画面でフロー定義単位にメッセージトラッキングDB用のデータベースリソースを指定してください。

エラー参照画面の表示

エラー参照画面では、表示条件の設定をすることで、フローの処理中に異常が発生したメッセージの一覧の表示条件(絞込み、並替え)を設定できます。

異常が発生しているメッセージの一覧取得

フローの処理中に異常となったメッセージの一覧を、表示条件設定で設定した表示条件に従い取得します。各メッセージのエラー内容から、詳細を確認するメッセージを特定します。

表示条件設定による一覧の表示順序について以下に説明します。

表示条件設定

表示順序

説明

ソート項目

ソート
順序

エラー発生日時

昇順

エラー発生日時(昇順)、フロー定義名(昇順)、コリレーションID(昇順)、エラーコード(昇順)

エラー発生日時をもとにした一覧では、エラー情報が時系列で表示されます。
エラーの発生を、時系列で把握することができます。

降順

エラー発生日時(降順)、フロー定義名(昇順)、コリレーションID(昇順)、エラーコード(昇順)

エラーコード

昇順

エラーコード(昇順)、コリレーションID(昇順)、フロー定義名(昇順)、エラー発生日時(昇順)

エラーコードをもとにした一覧では、エラー情報がエラーコード単位で表示されます。
エラーコード順に、エラーの発生状況を把握することができます。

降順

エラーコード(降順)、コリレーションID(昇順)、フロー定義名(昇順)、エラー発生日時(昇順)

コリレーションID

昇順

コリレーションID(昇順)、フロー定義名(昇順)、エラー発生日時(昇順)、エラーコード(昇順)

コリレーションIDをもとにした一覧では、エラー情報がメッセージ単位で表示されます。
コリレーションID順に、エラーの発生状況を把握することができます。

降順

コリレーションID(降順)、フロー定義名(昇順)、エラー発生日時(昇順)、エラーコード(昇順)

フロー定義名

昇順

フロー定義名(昇順)、エラー発生日時(昇順)、コリレーションID(昇順)、エラーコード(昇順)

フロー定義名をもとにした一覧では、エラー情報がフロー定義名単位の時系列で表示されます。
エラーの発生を、フロー定義名順の時系列で把握することができます。

降順

フロー定義名(降順)、エラー発生日時(昇順)、コリレーションID(昇順)、エラーコード(昇順)

注意

業務処理実行アプリケーションで出力されるエラー情報は、利用者が作成したアプリケーションで任意に設定するエラー内容のため、利用者が設定していない場合には表示されません。

エラーが発生しているメッセージの詳細確認

エラーが発生しているメッセージの詳細を確認するために、エラー一覧のコリレーションIDをクリックし、エラー詳細情報を表示します。
詳細情報を確認することで、当該メッセージが異常となるまでのアプリケーションの処理の流れ(経路)を確認することができます。
異常処理出口を利用している場合、異常が発生したメッセージは、エラーメッセージ退避キューまたはシリアライズファイルに退避されているため、エラー詳細画面で退避場所を確認します。

8.3.1.2 システムログによる異常の検出

アプリケーション連携実行基盤で異常が発生した場合、システムログへエラーメッセージが出力されます。したがって、システムログに出力されるメッセージをSystemwalker Centric Managerなどの運用管理を行う製品で監視することにより、自動的に異常を検出することができます。
アプリケーション連携実行基盤が出力するエラーメッセージの詳細については、“Interstage Business Application Server メッセージ集”を参照してください。