アプリケーション連携実行基盤を使用した業務において、フローの実行中に異常が発生すると当該アプリケーションが処理していたメッセージは、異常処理出口に通知されます。
異常処理出口にメッセージが通知される主な原因としては、以下があります。
業務データの異常
メッセージの内容として設定されている業務データが異常となっているため、業務処理実行アプリケーションが当該メッセージを処理できなかった。
フローのタイムアウトの発生
一時的な負荷やアプリケーションの停止などフローの処理が遅延したことにより、フローのタイムアウトが発生した。
メッセージ通信路の異常
ネットワーク異常や特定のキューの異常が発生し、フロー定義で指定したリトライ回数を超えても通信路の異常が復旧しなかった。
注意
異常処理出口やリトライ回数の設定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”を参照してください。
異常処理出口(エラーメッセージ退避キュー)にメッセージを通知するためには、フロー定義でエラーメッセージ退避キューおよびメッセージ退避機能を指定する必要があります。
通信異常などの際にアプリケーション連携実行基盤がリトライを行う場合は、フロー定義でリトライ回数を指定する必要があります。
本章では、異常を検出してからメッセージを復旧してフローを再開する、異常処理出口を使用した一連の運用について説明します。
異常処理出口を使用したメッセージの復旧の流れを、以下に示します。