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Interstage Application Server/Interstage Business Application Server Consolidation Option ユーザーズガイド
FUJITSU Software
第2部 Consolidation Option インフラ管理者 運用編 > 第7章 Consolidation Optionの導入と削除 > 7.2 環境設定 > 7.2.4 基本製品の設定変更
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7.2.4 基本製品の設定変更

基本製品の設定変更について説明します。


7.2.4.1 基本製品の自動起動／自動停止

基本製品を使用しない場合は、基本製品の自動起動を停止してください。


基本製品のJava EE 6を使用しない場合

Interstage Application Serverの以下のマニュアルを参照し、基本製品のJava EE 6が自動起動しないように設定してください。

「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「Java EEアプリケーションの運用」－「PCMIサービスの運用」－「サービスの自動起動／自動停止」


基本製品のInterstage HTTP Server 2.2を使用しない場合

Interstage Application Serverの以下のマニュアルを参照し、基本製品のInterstage HTTP Server 2.2が自動起動／自動停止しないように設定してください。

「Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド」の「運用・保守」－「起動・停止」－「自動起動の設定」


基本製品のその他の機能を使用しない場合

Interstage Application Serverの以下のマニュアルを参照し、基本製品が自動起動／自動停止しないように設定してください。

「高信頼性システム運用ガイド」の「クラスタサービス機能」－「スタンドアロンサーバの環境設定」－「Interstage自動起動設定の無効化」


7.2.4.2 基本製品のIPアドレスの設定変更

基本製品では、デフォルトで一部のIPアドレスに省略値や固定値が設定されています。

本オプション製品と合わせて基本製品を使用する場合は、業務ユニットとネットワーク設定が干渉しないように、IPアドレスの設定変更が必要です。

変更するIPアドレスは、「第6章 Consolidation Optionのシステム設計」の「6.1.2 IPアドレス」で設計した「基本製品で使用するIPアドレス」を使用します。


以下に従い、基本製品のIPアドレスの設定を変更してください。

基本製品のIPアドレス設定手順

以下に、IPアドレスの設定変更について説明します。

  1. 基本製品のIPアドレスを変更します。

    IPアドレスの変更については、Interstage Application Serverの「チューニングガイド」の「Interstageのチューニング」の「ホスト情報(IPアドレス/ホスト名)の変更方法について」を参照してください。

  2. 「各機能のIPアドレスの設定方法」を参照して、各機能のIPアドレスを変更します。


各機能のIPアドレスの設定方法

各機能のIPアドレスの設定方法を説明します。


Interstage管理コンソール

以下に示す、Interstage管理コンソール用Interstage HTTP Serverの環境定義ファイルのListenディレクティブに、「基本製品で使用するIPアドレス」を設定してください。

/etc/opt/FJSVisgui/httpd.conf

例

IPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合

変更前

Listen 12000

変更後

Listen 192.0.2.1:12000

Java EE 5

基本製品のJava EE 5機能が使用するIPアドレスを「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

ポイント

IPアドレスの変更に伴い、ホスト名の変更が必要な場合は、ホスト名も「基本製品で使用するIPアドレス」に対応するホスト名に変更します。

手順

  1. IPアドレス・ホスト名の変更を、Interstage Application Serverの「運用ガイド(基本編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」－「バックアップ手順詳細」－「IJServerクラスタ資源のバックアップ」および「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)」－「資源移入手順詳細」－「IJServerクラスタ資源の移入」に従って行います。

    IPアドレス変更は、Interstage Java EE DASサービス（server-config）、すべての定義済みIJServerクラスタ（<IJServerクラスタ名>）、default-configに対して行う必要があります。

    IPアドレス変更は、以下のネットワークアドレスに対して行う必要があります。

    • Interstage Java EE DASサービスの運用管理用HTTPリスナー(admin-listener)のネットワークアドレス
      server-config.http-service.http-listener.admin-listener.address

    • HTTPリスナーのネットワークアドレス
      ${clusterName_configName}.http-service.http-listener.default.address

    • IIOPリスナー名がorb-listener-1のIIOPサービスのネットワークアドレス
      ${clusterName_configName }.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address

    • IIOPリスナー名がSSLのIIOPサービスのネットワークアドレス
      ${clusterName_configName}.iiop-service.iiop-listener.SSL.address

    • IIOPリスナー名がSSL_MUTUALAUTHのIIOPサービスのネットワークアドレス
      ${clusterName_configName}.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address

    • 管理サービスのネットワークアドレス
      ${clusterName_configName}.admin-service.jmx-connector.system.address

    例

    以下に、Interstage Java EE DASサービス、IJServerクラスタIJServer001、default-configのIPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合のIPアドレス・ホスト名設定ファイルの記述例を記載します。

    server-config.http-service.http-listener.admin-listener.address=192.0.2.1
server-config.http-service.http-listener.default.address=192.0.2.1
server-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.1
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.address=192.0.2.1
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address=192.0.2.1
server-config.admin-service.jmx-connector.system.address=192.0.2.1

default-config.http-service.http-listener.default.address=192.0.2.1
default-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.1
default-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.address=192.0.2.1
default-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address=192.0.2.1
default-config.admin-service.jmx-connector.system.address=192.0.2.1

IJServer001.http-service.http-listener.default.address=192.0.2.1
IJServer001.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.1
IJServer001.iiop-service.iiop-listener.SSL.address=192.0.2.1
IJServer001.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address=192.0.2.1
IJServer001.admin-service.jmx-connector.system.address=192.0.2.1

  2. Interstage Java EE Node Agentサービスの定義項目の「JMXコネクタアドレス」の値を「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

    例

    Interstage Java EE DASサービスの起動後、asadminコマンドのsetサブコマンドで、IPアドレスを「192.0.2.1」に変更する場合は以下のように行います。

    /opt/FJSVisjee/bin/asadmin set --host 192.0.2.1 node-agent.ijna.jmx-connector.address=192.0.2.1

  3. 以下のファイルの「agent.adminHost」の値を「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

    <Java EE共通ディレクトリ>/nodeagents/ijna/agent/config/nodeagent.properties

  4. ホスト名の変更を行っている場合、以下のファイルの「agent.das.host」の値を「基本製品で使用するIPアドレス」に対応するホスト名に変更します。

    <Java EE共通ディレクトリ>/nodeagents/ijna/agent/config/das.properties

    また、以下のファイルの「agent.client.host」の値を「基本製品で使用するIPアドレス」に対応するホスト名に変更します。

    <Java EE共通ディレクトリ>/nodeagents/ijna/agent/config/nodeagent.properties

Java EE 6

基本製品のJava EE 6機能が使用するIPアドレスを「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

ポイント

IPアドレスの変更に伴い、ホスト名の変更が必要な場合は、ホスト名も「基本製品で使用するIPアドレス」に対応するホスト名に変更します。

手順

  1. IPアドレス・ホスト名の変更を、Interstage Application Serverの「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行)」－「他サーバへの資源移行(移出/移入)」に従って行います。

    IPアドレス変更は、Interstage Java EE 6 DASサービス（server-config）、すべての定義済みIJServerクラスタ（<IJServerクラスタ名>-config）、default-configに対して行う必要があります。

    IPアドレス変更は、以下のネットワークアドレスに対して行う必要があります。

    • 運用管理用HTTPリスナー(admin-listener)のネットワークアドレス
      ${configName}.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.address

    • HTTPリスナー(http-listener)のネットワークアドレス
      ${configName}.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.address

    • HTTPSリスナー(http-listener-2)のネットワークアドレス
      ${configName}.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.address

    • IIOPリスナー名がorb-listener-1のIIOPサービスのネットワークアドレス
      ${configName}.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address

    • IIOPリスナー名がSSLのIIOPサービスのネットワークアドレス
      ${configName}.iiop-service.iiop-listener.SSL.address

    • IIOPリスナー名がSSL_MUTUALAUTHのIIOPサービスのネットワークアドレス
      ${configName}.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address

    • 管理サービスのネットワークアドレス
      ${configName}.admin-service.jmx-connector.system.address

    例

    以下に、Interstage Java EE 6 DASサービス、IJServerクラスタIJServer001、default-configのIPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合のIPアドレス・ホスト名設定ファイルの記述例を記載します。

    server-config.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.address=192.0.2.1
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.address=192.0.2.1
server-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.address=192.0.2.1
server-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.1
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.address=192.0.2.1
server-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address=192.0.2.1
server-config.admin-service.jmx-connector.system.address=192.0.2.1

IJServer001-config.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.address=192.0.2.1
IJServer001-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.address=192.0.2.1
IJServer001-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.address=192.0.2.1
IJServer001-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.1
IJServer001-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.address=192.0.2.1
IJServer001-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address=192.0.2.1
IJServer001-config.admin-service.jmx-connector.system.address=192.0.2.1

default-config.network-config.network-listeners.network-listener.admin-listener.address=192.0.2.1
default-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-1.address=192.0.2.1
default-config.network-config.network-listeners.network-listener.http-listener-2.address=192.0.2.1
default-config.iiop-service.iiop-listener.orb-listener-1.address=192.0.2.1
default-config.iiop-service.iiop-listener.SSL.address=192.0.2.1
default-config.iiop-service.iiop-listener.SSL_MUTUALAUTH.address=192.0.2.1
default-config.admin-service.jmx-connector.system.address=192.0.2.1

  2. 以下のファイルが存在する場合、ファイル内の「agent.das.host」の値を「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

    <Java EE 6共通ディレクトリ>/nodes/localhost-domain1/agent/config/das.properties

CORBAサービス

CORBAサービスのIPアドレスの設定方法は、以下を参照してください。

  • Interstage Application Serverの「チューニングガイド」の「CORBAサービスの動作環境ファイル」－「config」－「◆ホスト情報に関する動作環境」


Interstage HTTP Server

以下に示す、Interstage HTTP Serverが利用するすべての環境定義ファイルにおいて、ListenディレクティブにIPアドレスが設定されていない場合は、「基本製品で使用するIPアドレス」を設定してください。

/var/opt/FJSVihs/servers/<Webサーバ名>/conf/httpd.conf

例

IPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合

変更前

Listen 80

変更後

Listen 192.0.2.1:80

Interstage HTTP Server 2.2

  1. 基本製品の以下のWebサーバ一覧ファイルを参照し、Interstage HTTP Server 2.2の環境定義ファイルパスを確認します。

    /etc/opt/FJSVahs/etc/servers.conf

  2. Interstage HTTP Server 2.2が利用するすべての環境定義ファイルにおいて、ListenディレクティブにIPアドレスが設定されていない場合は、「基本製品で使用するIPアドレス」を設定してください。

    例

    IPアドレスを「192.0.2.1」に設定する場合

    変更前

    Listen 80

    変更後

    Listen 192.0.2.1:80

Webサーバコネクタ（Interstage HTTP Server 2.2用）

IPアドレス127.0.0.1を、「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

変更は、wscbackupコマンドで資源をバックアップし、wscrestoreコマンドでIPアドレスを変更してリストアすることで行います。wscbackupコマンドおよびwscrestoreコマンドの使用方法は、以下を参照してください。

  • 「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」－「Java EE 6運用コマンド」の「wscbackup」および「wscrestore」


J2EEとWebサーバコネクタ

IPアドレス127.0.0.1を、「基本製品で使用するIPアドレス」に変更します。

変更は、ijsbackupコマンドで資源をバックアップし、ijsrestoreコマンドでIPアドレスを変更することで行います。ijsbackupコマンドおよびijsrestoreコマンドの使用方法は、以下を参照してください。

  • Interstage Application Serverの「リファレンスマニュアル(コマンド編)」－「保守編」－「バックアップコマンド」の「ijsbackup」および「ijsrestore」

また、上記に加えて、Webサーバとワークユニットを別々のマシンで運用するように設定してください。

手順を以下に示します。

  • Interstage管理コンソールを使用する場合

    1. [Interstage Application Server]－[システム]－[環境設定]ページを表示します。

    2. [環境設定]ページで[Servletサービス詳細設定]の[Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]を「運用しない」に設定してください。

  • コマンドを使用する場合

    isj2eeadminコマンドのsystemサブコマンドを用いて、Webサーバとワークユニットを別々のマシンで運用するように設定してください。

    設定方法については、Interstage Application Serverの「リファレンスマニュアル(コマンド編)」－「J2EE運用コマンド」－「isj2eeadmin」－「systemサブコマンド」を参照してください。


MessageQueueDirector

MessageQueueDirectorのIPアドレスの設定方法は、Interstage Application Serverの「MessageQueueDirector説明書」の「拡張機能編」－「イベントチャネル連携サービス」－「環境作成」－「URLリストファイルの記述」を参照してください。

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