管理サーバがLinuxの場合の手順を説明します。
インストールには、標準インストールとカスタムインストールがあります。すべての値をデフォルト値で設定する場合は、標準インストールを行います。デフォルト値以外の値を設定したい場合は、カスタムインストールを行います。
注意
インストールに失敗した場合は、再起動後にインストールを実施したユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインストールしてください。
その後、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再度インストールを実施してください。
メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。
アンインストールについては、“第7章 アンインストール”を参照してください。
出力されたメッセージから対処できない場合は、以下のログファイルを採取して、富士通技術員までご連絡ください。
/var/tmp/swrba_inst.log
/var/tmp/bndl_inst.log
/opt/FJSVibpm/Interstage-BPM-log.txt
/opt/FJSVcmdbm/var/log/cmdbInstLog
/var/opt/FJSVcmdbm/var/log/cmdbInstLog
標準インストールの手順について説明します。
標準インストールでは、以下のデフォルト値でインストールを行います。
設定値 | 設定値の意味 | デフォルト値 |
---|---|---|
CMDBマネージャのデータベース格納先ディレクトリ | CMDBマネージャのデータベース格納先のディレクトリ | /var/opt |
Interstage管理コンソールのポート番号 | Interstage管理コンソールへアクセスするためのポート番号 | 12000 |
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号 | Webコンソールへアクセスするためのポート番号 | 80 |
CORBAサービスのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 8002 |
HTTPリスナーのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 28080 |
運用管理用HTTPリスナーのポート番号 | Interstage Java EE管理コンソールへアクセスするためのポート番号 | 12001 |
IIOPのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 23600 |
IIOP_SSLのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 23601 |
IIOP_MUTUALAUTHのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 23602 |
JMX_ADMINのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 8686 |
サブシステム番号 | Systemwalker Runbook Automationが利用するSystemwalker Operation Managerのサブシステム番号 | 9 |
ジョブスケジューラのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 9690 |
ジョブ実行制御のポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 9691 |
注意
設定値の詳細、およびポート番号重複確認の方法については、“2.2.3.2 カスタムインストール”を参照してください。
システム上に、スーパーユーザーでログインします。
DVD-ROM媒体をDVD-ROM装置にセットします。
“Systemwalker Runbook Automation メディアパック V15.2.0 DISC1 (管理サーバ用プログラム)”のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットします。
DVD-ROMをマウントします。
以下のコマンドにより、DVD-ROMをマウントしてください。
自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うと、マウントオプションに“noexec”が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
# mount -t iso9660 -r /dev/mnt DVD-ROMのマウントポイント
インストーラを起動します。
本ソフトウェア専用のインストールコマンド(swsetup)を実行することにより、複数のパッケージを一括インストールします。インストーラの起動方法を以下に示します。
# DVD-ROMのマウントポイント/swsetup
[ようこそ]画面が表示されます。[Enter]キーを押下します。
================================================================================ Systemwalker Runbook Automation セットアップ V15.2.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2010-2015 ================================================================================ Systemwalkerセットアップへようこそ!! セットアップはSystemwalker Runbook Automationをインストールします。 リターンキーを押してください。
インストール先のサーバの選択画面が表示されます。“管理サーバ”を選択します。“1”を入力します。
================================================================================ Systemwalker Runbook Automation セットアップ V15.2.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2010-2015 ================================================================================ << インストール先の選択 >> 1. 管理サーバ ================================================================================ 上記の中から1つ選択してください。 [q,number] =>1
管理サーバのインストーラが起動します。インストールを開始する場合は“y”を入力します。
インストールの準備中です。 しばらくお待ちください。 Systemwalker Runbook Automation ( 管理サーバ ) インストールを開始しますか? [y,n] => y
インストールタイプを設定します。標準インストールを行う場合、“1”を入力します。
=== <インストールタイプの選択> === インストールタイプを入力してください。 1:標準インストール 2:カスタムインストール [ENTER:1] => 1
インストールを確認します。
[インストール処理続行の確認]画面で、入力内容の確認を行い、内容に誤りがなければ、“y”を入力してください。インストールが開始されます。
インストール情報を修正する場合は修正を行う項目の番号を入力してください。
=== <インストールタイプの選択> === 1.インストールタイプ: 標準インストール === <インストール先ディレクトリ> === プログラムの配置先: /opt 設定ファイルの配置先: /etc/opt 作業ファイルの配置先: /var/opt === <CMDB マネージャのデータベース格納先> === CMDBマネージャのデータベース格納先ディレクトリ: /var/opt === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === Interstage管理コンソールのポート番号: 12000 Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号: 80 CORBAサービスのポート番号: 8002 HTTPリスナーのポート番号: 28080 運用管理用HTTPリスナーのポート番号: 12001 IIOPのポート番号: 23600 IIOP_SSLのポート番号: 23601 IIOP_MUTUALAUTHのポート番号: 23602 JMX_ADMINのポート番号: 8686 === <Systemwalker Runbook Automationのスケジュール機能の詳細設定> === サブシステム番号: 9 ジョブスケジューラのポート番号: 9690 ジョブ実行制御のポート番号: 9691 この設定でインストールしますか?再設定を行う場合は項目番号を入力してください。 [y,q,number] => y
注意
Systemwalker Service Catalog Managerがインストールされている環境ではポート番号は表示されません。
インストールを開始します。
インストールの準備が整うと、以下の画面が表示され、インストールが開始されます。
インストール処理中です。
インストールを終了します。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。“y”を入力してシステムを再起動します。
Systemwalker Runbook Automation ( 管理サーバ ) のインストールが完了しました。 今すぐ再起動しますか? [y,n] =>y
カスタムインストールの手順について説明します。
システム上に、スーパーユーザーでログインします。
DVD-ROM媒体をDVD-ROM装置にセットします。
“Systemwalker Runbook Automation メディアパック V15.2.0 DISC1 (管理サーバ用プログラム)”のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットします。
DVD-ROMをマウントします。
以下のコマンドにより、DVD-ROMをマウントしてください。
自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うと、マウントオプションに“noexec”が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
# mount -t iso9660 -r /dev/mnt DVD-ROMのマウントポイント
インストーラを起動します。
本ソフトウェア専用のインストールコマンド(swsetup)を実行することにより、複数
のパッケージを一括インストールします。インストーラの起動方法を以下に示します。
# DVD-ROMのマウントポイント/swsetup
[ようこそ]画面が表示されます。[Enter]キーを押下します。
================================================================================ Systemwalker Runbook Automation セットアップ V15.2.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2010-2015 ================================================================================ Systemwalkerセットアップへようこそ!! セットアップはSystemwalker Runbook Automationをインストールします。 リターンキーを押してください。
インストール先のサーバの選択画面が表示されます。“管理サーバ”を選択します。“1”を入力します。
================================================================================ Systemwalker Runbook Automation セットアップ V15.2.0 All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU LIMITED 2010-2015 ================================================================================ << インストール先の選択 >> 1. 管理サーバ ================================================================================ 上記の中から1つ選択してください。 [q,number] => 1
管理サーバのインストーラが起動します。インストールを開始する場合は“y”を入力します。
インストールの準備中です。 しばらくお待ちください。Systemwalker Runbook Automation ( 管理サーバ ) インストールを開始しますか? [y,n] => y
インストールタイプを設定します。カスタムインストールを行う場合、“2”を入力します。
=== <インストールタイプの選択> === インストールタイプを入力してください。 1:標準インストール 2:カスタムインストール [ENTER:1] => 2
CMDBデータベースのインストール先を指定します。
=== <CMDB マネージャのデータベース格納先> === CMDBマネージャのデータベース格納先ディレクトリを入力してください。 [ENTER:/var/opt] =>
Systemwalker Runbook Automationで使用する以下のポート番号を設定します。
Interstage管理コンソールのポート番号
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号
CORBAサービスのポート番号
HTTPリスナーのポート番号
IIOPのポート番号
IIOP_SSLのポート番号
IIOP_MUTUALAUTHのポート番号
JMX_ADMINのポート番号
変更する場合は、ポート番号を入力します。変更しない場合は[Enter]キーを入力します。
=== <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === Interstage管理コンソールのポート番号を入力してください。 [ENTER:12000] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を入力してください。 [ENTER:80] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === CORBAサービスのポート番号を入力してください。 [ENTER:8002] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === HTTPリスナーのポート番号を入力してください。 [ENTER:28080] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === 運用管理用HTTPリスナーのポート番号を入力してください。 [ENTER:12001] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === IIOPのポート番号を入力してください。 [ENTER:23600] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === IIOP_SSLのポート番号を入力してください。 [ENTER:23601] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === IIOP_MUTUALAUTHのポート番号を入力してください。 [ENTER:23602] => === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === JMX_ADMINのポート番号を入力してください。 [ENTER:8686] =>
注意
現在動作しているポート番号が以下のコマンドで確認できます。このコマンドで表示されるポート番号は指定しないでください。
# netstat -a -n
現在動作していない場合でも、指定するポート番号が他で使用されている可能性があります。使用されていないことを確認するためには、 “9.1 ポート番号一覧”を参照してください。
Systemwalker Service Catalog Managerがインストールされている環境ではポート番号の問い合わせはありません。Systemwalker Service Catalog Managerのインストール時に指定したポート番号を使用します。
スケジュール機能が使用するサブシステム番号およびポート番号を設定します。
Systemwalker Operation Managerを管理サーバで共存させる場合、Systemwalker Runbook Automationがスケジュール機能で使用するサブシステム番号を指定します。詳細は、“A.2 Systemwalker Operation Managerのインストールについて”を参照してください。
スケジュール機能で使用するデフォルトのポート番号が他で使用されている場合、ポート番号を指定します。
Systemwalker Operation Managerを管理サーバで共存させない場合、デフォルトのポート番号が使用されていない場合は、デフォルト表示のままで[Enter]キーを入力します。
=== <Systemwalker Runbook Automationのスケジュール機能の詳細設定> === サブシステム番号を入力してください。 [ENTER:9] => === <Systemwalker Runbook Automationのスケジュール機能の詳細設定> === ジョブスケジューラのポート番号を入力してください。 [ENTER:9690] => === <Systemwalker Runbook Automationのスケジュール機能の詳細設定> === ジョブ実行制御のポート番号を入力してください。 [ENTER:9691] =>
注意
現在動作しているポート番号が以下のコマンドで確認できます。このコマンドで表示されるポート番号は指定しないでください。
# netstat -a -n
現在動作していない場合でも、指定するポート番号が他で使用されている可能性があります。使用されていないことを確認するためには、 “9.1 ポート番号一覧”を参照してください。
インストールを確認します。
[インストール処理続行の確認]画面で、入力内容の確認を行い内容に誤りがなければ、“y”を入力してください。インストールが開始されます。インストール情報を修正する場合は修正を行う項目の番号を入力してください。
=== <インストールタイプの選択> === 1.インストールタイプ: カスタムインストール === <インストール先ディレクトリ> === プログラムの配置先(変更不可): /opt 設定ファイルの配置先(変更不可): /etc/opt 作業ファイルの配置先(変更不可): /var/opt === <CMDB マネージャのデータベース格納先> === 2.CMDBマネージャのデータベース格納先ディレクトリ: /var/opt === <Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号> === 3.Interstage管理コンソールのポート番号: 12000 4.Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号: 80 5.CORBAサービスのポート番号: 8002 6.HTTPリスナーのポート番号: 28080 7.運用管理用HTTPリスナーのポート番号: 12001 8.IIOPのポート番号: 23600 9.IIOP_SSLのポート番号: 23601 10.IIOP_MUTUALAUTHのポート番号: 23602 11.JMX_ADMINのポート番号: 8686 === <Systemwalker Runbook Automationのスケジュール機能の詳細設定> === 12.サブシステム番号: 9 13.ジョブスケジューラのポート番号: 9690 14.ジョブ実行制御のポート番号: 9691 この設定でインストールしますか?再設定を行う場合は項目番号を入力してください。 [y,q,number] => y
注意
Systemwalker Service Catalog Managerがインストールされている環境ではポート番号は表示されません。
インストールを開始します。
インストールの準備が整うと、以下の画面が表示され、インストールが開始されます。
インストール処理中です。 Systemwalker Runbook Automation ( 管理サーバ ) をインストールしています 100% ##############################
インストールを終了します。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。“y”を入力してシステムを再起動します。
Systemwalker Runbook Automation ( 管理サーバ ) のインストールが完了しました。 インストールを完了するにはシステムの再起動が必要です。再起動してもよろしいですか? [y,n] => y