Windowsの管理サーバに、Systemwalker Runbook Automationをインストールする手順について、説明します。
インストールには、標準インストールとカスタムインストールがあります。すべての値をデフォルト値で設定する場合は、標準インストールを行います。デフォルト値以外の値を設定したい場合は、カスタムインストールを行います。
注意
クラスタ環境にインストールする場合、別途注意が必要な事項があります。
“Systemwalker Runbook Automation クラスタ適用ガイド”の“Systemwalker Runbook Automationのインストール”を参照してください。
インストールに失敗した場合は、再起動後にインストールを実施したユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインストールしてください。
その後、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再度インストールを実施してください。
メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。
アンインストールについては、“第7章 アンインストール”を参照してください。
出力されたメッセージから対処できない場合は、環境変数%SystemDrive%が示すディレクトリ配下にある以下のログファイルを採取して、富士通技術員までご連絡ください。
swrba_inst.log
Windows Server 2012へインストールする場合インストール中に以下のエラーメッセージがイベントログに出力されることがあります。この場合、インストールは正常に行われているため、問題ありません。対処は不要です。
ログの名前:Application
ソース:Application Error
イベントID:1000
レベル:エラー
障害が発生しているアプリケーション名:explorer.exe
標準インストールの手順について説明します。
インストール時に設定する値をすべてデフォルト値に設定する場合、標準インストールを行います。
標準インストールの手順について、以下に説明します。
標準インストールでは、以下のデフォルト値でインストールを行います。
設定値 | 設定値の意味 | デフォルト値 |
---|---|---|
インストール先 | 管理サーバのインストール先のフォルダ | C:\Fujitsu\Systemwalker |
CMDBマネージャのデータベース格納先 | CMDBマネージャのデータベース格納先のフォルダ | C:\Fujitsu\Systemwalker\SWRBAM\CMDB |
Interstage管理コンソールのポート番号 | Interstage管理コンソールへアクセスするためのポート番号 | 12000 |
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号 | Webコンソールへアクセスするためのポート番号 | 80 |
CORBAサービスのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 8002 |
HTTPリスナーのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 28080 |
運用管理用HTTPリスナーのポート番号 | Interstage Java EE管理コンソールへアクセスするためのポート番号 | 12001 |
IIOPのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 23600 |
IIOP_SSLのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 23601 |
IIOP_MUTUALAUTHのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 23602 |
JMX_ADMINのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 8686 |
サブシステム番号 | Systemwalker Runbook Automationが利用するSystemwalker Operation Managerのサブシステム番号 | 9 |
ジョブスケジューラのポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 9690 |
ジョブ実行制御のポート番号 | 内部で利用するポート番号 | 9691 |
注意
設定値の詳細、およびポート番号重複確認の方法については、“2.2.2.2 カスタムインストール”を参照してください。
Administratorsグループに所属するアカウントでログインします。
インストーラを起動します。
以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットすると、自動的にインストーラが起動します。起動しない場合はswsetup.exeを実行し、インストーラを起動してください。
Systemwalker Runbook Automation メディアパック V15.2.0 DISC1 (管理サーバ用プログラム)
注意
管理者として実行してください。
表示された画面で、[管理サーバのインストール]を選択します。
[ようこそ]ダイアログボックスが表示されます。
内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[インストールタイプの選択]ダイアログボックスが表示されます。
標準インストールを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
インストールを確認します。
[インストールの確認]画面で、入力内容の確認を行い、内容に誤りがなければ、[確認]ボタンをクリックしてください。インストールが開始されます。
設定値を変更する場合、[戻る]ボタンをクリックし、[インストールタイプの選択]ダイアログボックスにて、カスタムインストールを選択してください。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
再起動を行います。
[はい]ボタンをクリックします。
カスタムインストールの手順について説明します。
Administratorsグループに所属するアカウントでログインします。
インストーラを起動します。
以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットすると、自動的にインストーラが起動します。起動しない場合はswsetup.exeを実行し、インストーラを起動してください。
Systemwalker Runbook Automation メディアパック V15.2.0 DISC1 (管理サーバ用プログラム)
注意
管理者として実行してください。
表示された画面で、[管理サーバのインストール]を選択します。
[ようこそ]ダイアログボックスが表示されます。
内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
[インストールタイプの選択]ダイアログボックスが表示されます。
カスタムインストールを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
Systemwalker Runbook Automationのインストール先を選択します。
インストール先ディレクトリを指定し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
注意
インストール先のパス長は最大45バイトです。
インストール先ディレクトリにはNTFS形式のディスクを指定してください。
“\\”で開始するパス、および相対パス表記での指定はできません。
ディレクトリ名に指定可能な文字は、半角英数字、“-”(ハイフン)、“_”(アンダースコア) 、半角空白です。
“C:\Program Files”または“C:\Program Files (x86)”配下のディレクトリを指定することもできます。
以下のライブラリを利用して運用操作部品を作成する場合は、インストール先に半角空白を含めないでください。半角空白を含めた場合、以下のライブラリを利用した運用操作部品の操作結果は保証されません。
ファイル転送
構成管理データベース
ホスト名変更
ネットワーク設定
ソフトウェアインストール
以下のディレクトリ構成でSystemwalker Runbook Automationが動作するために必要なパッケージがインストールされます。なお、インストール先として指定したディレクトリに、これらのディレクトリが存在し、かつ、そのディレクトリ配下にファイル、ディレクトリが存在する場合はエラーになります。
Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストールディレクトリ
[インストール先として指定したディレクトリ]\SWRBAM
Interstage BPMのインストールディレクトリ
[インストール先として指定したディレクトリ]\IBPM
Interstage Application Serverのインストールディレクトリ
[インストール先として指定したディレクトリ]\IAPS
Interstage Application ServerのJ2EE共通ディレクトリ
[インストール先として指定したディレクトリ]\J2EE
Interstage Application ServerのJava EE共通ディレクトリ
[インストール先として指定したディレクトリ]\IJEE
Systemwalker Operation Managerのインストールディレクトリ
[インストール先として指定したディレクトリ]\SWOMGR
以下のパッケージのインストール先ディレクトリは固定で、変更はできません。
PostgreSQLのインストール先ディレクトリ
%ProgramFiles%\fjsvpgs83
Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号を設定します。
[ポート番号の設定(1/2)]画面で、Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号を指定し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
[ポート番号の設定(2/2)]画面で、Systemwalker Runbook Automationが使用するポート番号を指定し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
注意
現在動作しているポート番号が以下のコマンドで確認できます。このコマンドで表示されるポート番号は指定しないでください。
> netstat -a -n |
現在動作していない場合でも、指定するポート番号が他で使用されている可能性があります。使用されていないことを確認するためには、“9.1 ポート番号一覧”を参照してください。
Systemwalker Service Catalog Managerがインストールされている環境ではポート番号の問い合わせはありません。Systemwalker Service Catalog Managerのインストール時に指定したポート番号を使用します。
CMDBマネージャのデータベース格納先を指定します。
[データベース格納先の選択]画面で、CMDBマネージャのデータベース格納先ディレクトリを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
なお、CMDBマネージャのデータベースは、専用ディスクに配置することを推奨します。他のアプリケーションとディスクI/Oが競合すると、パフォーマンスが低下します。
注意
データベース格納先のパス長は最大64バイトです。
データベース格納先ディレクトリにはNTFS形式またはReFS形式のディスクを指定してください。
必ず新規のディレクトリを指定してください。
“\\”で開始するパス、および相対パス表記での指定はできません。
ディレクトリ名に指定可能な文字は、半角英数字、“-”(ハイフン)、“_”(アンダースコア) 、半角空白です。
“C:\Program Files”または“C:\Program Files (x86)”配下のディレクトリを指定することもできます。
スケジュール機能が使用するサブシステム番号およびポート番号を設定します。
Systemwalker Operation Managerを管理サーバで共存させる場合、Systemwalker Runbook Automationがスケジュール機能で使用するサブシステム番号を指定します。詳細は、“A.2 Systemwalker Operation Managerのインストールについて”を参照してください。
スケジュール機能で使用するデフォルトのポート番号が他で使用されている場合、ポート番号を指定します。
Systemwalker Operation Managerを管理サーバで共存させない場合、デフォルトのポート番号が使用されていない場合は、デフォルト表示のままで[次へ]ボタンをクリックします。
注意
現在動作しているポート番号は、以下のコマンドで確認できます。このコマンドで表示されるポート番号は指定しないでください。
> netstat -a -n
現在動作していない場合でも、指定するポート番号が他で使用されている可能性があります。使用されていないことを確認するためには、の“9.1 ポート番号一覧”を参照してください。
インストールを確認します。
[インストールの確認]画面で、入力内容の確認を行い、内容に誤りがなければ、[確認]ボタンをクリックしてください。インストールが開始されます。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
再起動を行います。
[はい]ボタンをクリックします。