Systemwalker Runbook Automationでは、管理対象となるICT機器(業務サーバやネットワーク機器)についてITリソースの情報を収集して利用します。ITリソースの情報には種類があり、利用する運用操作部品などに応じて、どのような種類のITリソースの情報を収集するかを検討します。
また、収集するITリソースの情報の種類により、管理対象となるICT機器への環境設定が必要になります。
ITリソースの情報の種類を以下に示します。
ノード情報(IPアドレス、ホスト名、LAN情報、OS名)
論理サーバ情報(OS詳細、論理CPU、論理メモリ、論理ディスク、レジストリなど)
インストールソフトウェア情報(製品名、パッケージ情報、バージョンなど)
ハードウェア情報(製品名、型名、シリアル番号、物理CPU、物理メモリ、物理ディスクなど)
収集するITリソース情報の種類と設定の関係を以下に示します。
| 収集する情報 | SNMPエージェントの設定 | Systemwalker Runbook Automationのエージェントの導入またはSSHの設定 | 連携製品の導入(注3) | |||||
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ノード情報 | 論理サーバ情報 | インストールソフトウェア情報 | ハードウェア情報 | ||||||
IPアドレス | ホスト名 | OS名 | |||||||
ノード情報のみ収集する | ○ | ○(注1) | × | × | × | × | 不要 | 不要 | 不要 |
ノード情報のみ収集する | ○ | ○(注1) | ○ | × | × | × | 必要 | 不要 | 不要 |
ITリソース情報を収集する(注4) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | 必要 | 必要 | 不要 |
ITリソース情報を収集する(注4) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 必要 | 必要 | 必要 |
○:収集する ×:収集しない
注1) ホスト名が、構成情報の収集を実行するサーバのhostsファイルまたはDNSに登録されている必要があります。
注2) SSHを利用する場合には、SSHで接続するための認証情報(ユーザーID、パスワード)を、管理サーバに登録する必要があります。
注3) 業務サーバにインストールされているサーバ管理を実施する連携製品と連携してハードウェア情報を採取します。そのため、連携製品を業務サーバにインストールする必要があります。
注4) Red Hat Enterprise Linux 7では利用できません。
IPv6アドレスを持つノードを検出する場合は、DNSサーバを設定してください。また、検出するノードのIPv6アドレスをDNSサーバに登録してください。