カラムナテーブルを作成する方法を説明します。
注意
作成したカラムナテーブルがBIツールから参照できない場合は、カラムナテーブルに対するビュー表を定義し、BIツールからは定義したビュー表を参照するようにしてください。
ビュー表の定義方法は、“J.4.11 pgxa_create_view”を参照してください。
SQLオプション“bypass_pgexec.enable”の値に“false”を設定した場合、カラムナテーブルは読み込み専用の表となります。SQLオプション“bypass_pgexec.enable”の詳細は、“3.12.14 パラメーター変更”の“カラムナテーブルに関する設定”の“bypass_pgexec.enable”を参照してください。
テンプレートの構成
テンプレートを構成するノードを説明します。
ノード名 | ノードの役割 | ユーザーの操作 |
---|---|---|
フロー開始 | 処理を開始します。 | ありません。 |
カラムナテーブル作成 | カラムナテーブルを作成します。 | 必要なパラメーターを入力します。 |
格納構造作成 | データベースに格納構造を作成します。 | 必要なパラメーターを入力します。 |
処理結果格納(ビルトイン) | 処理を終了します。 | ありません。 |
利用手順
手順は以下のとおりです。
テンプレートのコピーの作成
以下の手順でテンプレートをコピーします。
[分析フロー一覧パネル]の[テンプレート]-[01_テーブル操作]-[01_カラムナテーブル作成]を選択します。
右クリックメニューから[開く]を選択します。
メニューバーの[プロジェクト]-[名前を付けて保存]を選択します。
表示された画面で、「分析フロー名」と「保存先フォルダー」を指定して、[OK]ボタンをクリックし、コピーを作成します。
出力データストアの定義
それぞれの[処理結果格納(ビルトイン)]ノードに対して出力データストアを定義します。
[データストア一覧パネル]の[出力データストア]フォルダー配下で、出力データストアの定義を作成したいフォルダーを選択します。
定義を作成したいフォルダーがない場合、フォルダーを新規に作成します。一つ上のフォルダーを選択し、右クリックメニューの[フォルダーの新規作成]を選択します。
右クリックメニューの[出力データストアの定義の新規作成]を選択します。または、メニューバーの[定義]-[出力データストアの定義の新規作成]を選択します。
[出力データストアの種類選択]画面が表示されるので、[ファイル]を選択します。
[出力データストアの定義]画面が表示されるので、必要な情報を入力します。以下の項目は、固定値を指定してください。
[格納先情報]タブの[データ格納先]で[ビルトインデータストア]を選択
[データ形式]タブの[データ形式]で[バイナリデータ]を選択
[名前を付けて保存]ボタンをクリックします。
[データストア一覧パネル]で、作成した出力データストアを選択し、右クリックメニューの[配備]を選択して配備します。
ノードのパラメーターの設定
以下のノードをダブルクリックし、ノードのプロパティを開きます。[パラメーター]タブで必要なパラメーターの値を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
変数名 | パラメーター名 | 必須/任意 | 値の説明 |
---|---|---|---|
DB | データベース名 | 必須 | DWHサーバ管理者ユーザーから割り当てられたデータベース名を指定します。 利用できるデータベースについてはDWHサーバ管理者ユーザーに問い合わせてください。 |
SCM | スキーマ名 | 必須 | DWHサーバ管理者ユーザーから割り当てられたスキーマ名を指定します。スキーマ名を作成しない運用の場合は、“public”を指定します。 利用できるスキーマ名についてはDWHサーバ管理者ユーザーに問い合わせてください。 |
TBL | テーブル名 | 必須 | 作成するカラムナテーブルの名前を指定します。使用できる文字は、“A.1 データベースサーバ機能”を参照してください。 |
UserName | ユーザー名 | 必須 | データベースのユーザー名を指定します。 |
Password | パスワード | 必須 | ユーザーのパスワードを指定します。 |
Cols1 | 項目名 データ型 NOTNULL制約 | 必須 | 作成するカラムナテーブルの項目名をカンマ区切りで指定します。指定方法は以下のとおりです。 [項目名] [データ型] [NOT NULL] (例)項目名“col1”、“col2”、“col3”を指定する場合。 col1 integer NOT NULL, col2 char(10), col3 char(10) NOT NULL 項目名に使用できる文字と項目数の上限は、“A.1 データベースサーバ機能”を参照してください。 使用できるデータ型は、“H.1 データ型”を参照してください。 ポイント NOTNULL制約の指定 注意 指定する値が無い場合でも、変数を削除しないでください。 |
Cols2 | 項目名 データ型 NOTNULL制約 | 任意 | |
InstallPath | SymfowareAnalyticsServerインストールパス | 必須 | DWHサーバのインストールディレクトリを絶対パスで指定します。 |
変数名 | パラメーター名 | 必須/任意 | 値の説明 |
---|---|---|---|
DB | データベース名 | 必須 | [カラムナテーブル作成]ノードで指定したデータベース名を指定します。 |
SCM | スキーマ名 | 必須 | [カラムナテーブル作成]ノードで指定したスキーマ名を指定します。 |
TBL | テーブル名 | 必須 | [カラムナテーブル作成]ノードで指定したカラムナテーブルの名前を指定します。 |
UserName | ユーザー名 | 必須 | [カラムナテーブル作成]ノードで指定したユーザー名を指定します。 |
Password | パスワード | 必須 | [カラムナテーブル作成]ノードで指定したパスワード名を指定します。 |
InstallPath | SymfowareAnalyticsServerインストールパス | 必須 | DWHサーバのインストールディレクトリを絶対パスで指定します。 |
参考
[カラムナテーブル作成]ノードで作成するカラムナテーブルは、“E.5.9 カラムナテーブル格納”で格納するデータに応じて作成してください。
注意
値には1023文字まで入力できます。
Cols1~Cols10の値には複数の項目を入力することができます。1023文字を超える場合は、以下のようにカンマで終わるように入力し、次の項目からは次のColsの値に入力してください。
Cols1=col1 char(1) NOT NULL,col2 date NOT NULL,col3 time,....,coln integer, Cols2=coln1 integer,coln2 float NOT NULL
なお、Cols2~Cols10の値は空白のままでも問題ありません。
テンプレートとの接続
以下の手順でテンプレートと出力データストアを接続します。
[データストア一覧パネル]から作成した出力データストアを分析フローパネルにドラッグアンドドロップして配置します。
[処理結果格納(ビルトイン)]ノードの出力コネクターから、配置した出力データストアの入力コネクターに向かってドラッグアンドドロップし、エッジで接続します。それぞれの[処理結果格納(ビルトイン)]ノードに対して、1つずつ出力データストアを接続するようにしてください。
データ加工フローの実行
以下の手順でデータ加工フローを実行します。
メニューバーの[プロジェクト]-[上書き保存]を選択し、データ加工フローを保存します。
[分析フロー一覧パネル]から保存したデータ加工フローを選択し、右クリックメニューの[配備]を選択してデータ加工フローを配備します。
メニューバーの[実行]-[開始]を選択して実行します。ステータスバーの表示が「実行中」となります。
正常終了すると、以下の画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。ステータスバーの表示が「実行中」から「実行完了」になります。
参考
カラムナテーブル作成が失敗した場合、ステータスバーの表示が「エラー」となり、[エラー]ダイアログが表示されます。エラーの原因を調査し、データ加工フローを修正してください。
調査方法は、“Interstage Business Analytics Modeling Server 分析フロー設計・開発ガイド”の“分析フローを実行”の手順3を参照してください。エラーメッセージは、“Symfoware Server メッセージ集”を参照するか、またはエラーメッセージに記載された内容を確認し、ノードのパラメーターを修正してください。また、必要に応じてテンプレートを修正してください。解決できない場合は当社技術員に連絡してください。