基幹システムのデータを分析ツールやアプリケーションで分析する場合、分析しやすいデータ形式に加工や整形を事前に必要とする場合があります。
例えば、売上日が格納された列を、年別月別日別といった分析軸で分析する場合、年と月と日の3つの列に分割したデータが必要になります。分析軸は分析者の要件により変化するため、あらかじめ決められた形式でデータを準備しておくことは困難です。
Symfoware Analytics Serverは、分析者が自ら分析に必要なデータを準備できるデータ加工機能を提供しています。
データ加工機能では、データ加工クライアント機能を利用して加工や整形を行う処理手順をデータ加工フローとして定義できます。定義したデータ加工フローは、サーバ上で管理することができるため、再利用や他の分析者との共有が可能です。
また、DWHへのデータ格納やデータ加工などの処理をデータ加工フローのテンプレートとして提供しています。分析者はテンプレートに必要なパラメーターを設定するだけで、データ加工を行うことができます。
本章では、データ加工フローによるデータ活用方法の説明と各種テンプレートの使い方について説明します。
参考
本章では、GUIを利用したDWHへのデータ格納や、データ加工方法について説明しています。
SQLコマンドによるDWHへのテーブル作成やデータ格納を行うためのシステム関数の詳細は、“J.4 システム関数”を参照してください。