DWHサーバのリストア方法について説明します。
以下の手順でリストアを実施します。
DWHサーバの停止
DWHサーバが停止していることを確認します。確認する方法は、“3.5.1 Linuxの場合の状態確認”を参照してください。
DWHサーバが起動している場合は、“3.4.1 Linuxの場合の停止”を参照して、DWHサーバを停止してください。
symasrestoreコマンドの実行
スーパーユーザーでsymasrestoreコマンドを実行して、DWHサーバの資源を復元します。symasrestoreコマンドの実行時に、symasbackupコマンドで採取したバックアップを指定します。symasrestoreコマンドの詳細は、“J.1.8 symasrestore”を参照してください。
ポイント
復元できる時点は以下のとおりです。
バックアップ資源 | 復元できる時点 |
---|---|
カラムナテーブルに格納されたデータ以外の | ディスク装置の物理的破壊や |
データ加工機能の定義情報 | バックアップ時点 |
カラムナテーブルの作成
カラムナテーブルを作成するために、カラムナテーブルに対応する外部テーブルのテーブル名を取得します。以下に外部テーブルのテーブル名を取得して、カラムナテーブルを作成する方法を説明します。
DWHサーバ上でpsqlコマンドを使用して、データベースpostgresに接続します。
“psql postgres”と実行します。
> psql postgres psql (9.2.8) Type "help" for help.
以下のコマンドを実行し、コマンドの出力結果の“foreign_table_schema”と“foreign_table_name”を控えておきます。
postgres=# select * from information_schema.foreign_tables where foreign_server_name = 'dwh_server';
例
postgres=# select * from information_schema.foreign_tables where foreign_server_name = 'dwh_server'; foreign_table_catalog | foreign_table_schema | foreign_table_name | foreign_server_catalog | foreign_server_name -----------------------+----------------------+--------------------+------------------------+--------------------- postgres | public | f_tbl01 | postgres | dwh_server
手順2で取得した“foreign_table_schema”と“foreign_table_name”を用いて、pgxa_create_tableシステム関数を実行し、カラムナテーブルを作成します。
例
“foreign_table_schema”が“public”、“foreign_table_name”が“f_tbl01”を指定した場合を示します。
postgres=# select pgxa_create_table('public.f_tbl01'); pgxa_create_table ------------------- t (1 row)
参照
pgxa_create_tableシステム関数の詳細は、“J.4.1 pgxa_create_table”を参照してください。
DWHサーバの停止
DWHサーバを停止します。DWHサーバの停止方法の詳細は、“3.4.1 Linuxの場合の停止”を参照してください。
symascolumnresコマンド
DWHサーバ管理者ユーザーでsymascolumnresコマンドを実行して、カラムナ資源のバックアップデータファイルをリストアします。
symascolumnresコマンドの詳細は、“J.1.19 symascolumnres”を参照してください。
DWHサーバの起動
DWHサーバを起動します。DWHサーバの起動方法の詳細は、“3.3.1 Linuxの場合の起動”を参照してください。
最新のデータ状態へのリストア
最新のデータ状態へのリストアを行うには、リストアしたカラムナテーブル資源のバックアップデータファイル以降にカラムナテーブルに対して実行したSQL文などを再度実行してください。
参照
psqlコマンドの詳細は、“PostgreSQL文書”の“psql”を参照してください。
注意
symasrestoreコマンドは、カラムナテーブルのデータのリストアを行いません。カラムナテーブルのデータをリストアするには、symascolumnresコマンドを実行してください。
リストア元ディレクトリには、symasbackupコマンドでバックアップ先に指定したディレクトリを指定してください。
リストアはDWHサーバが停止した状態で実行してください。DWHサーバが起動状態でリストアを実行すると失敗します。
symasrestoreコマンドを含む他のSymfoware Analytics Serverコマンドの実行中にsymasrestoreコマンドを実行しないでください。
すでにアンセットアップ済み、またはセットアップ未実施の場合、symasrestoreコマンドを実行しないでください。
参照
データ蓄積機能のリストア
データ蓄積機能のリストアの詳細は、“Interstage Information Storage 運用ガイド”の“バックアップ・リカバリ”を参照してください。