V15.x から V16.2 へのアップグレード手順は、以下の通りです。
注意
以下の手順でアップグレードを行う前に、必ずシステム(OS)バックアップを取得してください。
アップグレード前の環境で、以下のすべての条件に一致するオンラインバックアップ運用を行っていた場合、アップグレード後は、オンラインカスタムリカバリー機能において、アップグレード前のバックアップ資源を使用して、表領域をRMANでリストアすることができません。
ファイルシステムのターゲットデータベース
バックアップ方法にACMを使用している
ACMバックアップ先のカタログ登録を行っている
そのため、アップグレード後に、アップグレード前のオンラインバックアップ資産を使用して表領域を復旧する場合は、オンラインリカバリー/オンラインリストアを使用するか、オンラインカスタムリカバリーを使用する場合には表領域のリストア方法にACMを選択して復旧してください。
資源の退避
本製品のインストール先配下の、confインストールディレクトリ配下のすべての資源を、confインストールディレクトリごと、インストール先配下以外の任意の場所にバックアップします。
クラスタの場合は、すべてのノードでバックアップしてください。
アンインストール
旧バージョンレベルの製品をアンインストールします。アンインストールについては、各バージョンレベルのマニュアルの「7.2.3 アンインストール」を参照してください。
その際、バックアップの初期化や運用環境設定の削除など、アンインストールの前後に行う手順については、実施する必要はありません (ただし、JRE/JDKについては、サポート対象バージョンレベルが異なるため、必要に応じて再インストールしてください)。
クラスタの場合は、すべてのノードでアンインストールしてください。
インストール
V16.2をインストールします。インストールについては、「6.1.3 インストール」を参照してください。
その際、「6.1.4 インストールの後に」の手順については、実施する必要はありません。
クラスタの場合は、すべてのノードでインストールしてください。
資源のリストア
「1. 資源の退避」の手順でバックアップしたconfインストールディレクトリを、その配下の資源も含めてすべて、V16.2のインストール先配下にリストアします。
クラスタの場合は、すべてのノードでリストアしてください。
各種設定ファイルの変更
「2. アンインストール」の手順で、JRE/JDKを再インストールした場合は、RMfO環境変数設定ファイルのRMFO_JAVAPATH値を変更します。
詳細については、「6.1.4 インストールの後に」を参照してください。
クラスタの場合は、すべてのノードで設定を変更してください。