実行ログファイルの出力形式について説明します。
実行ログファイルには、行った処理の内容やその結果が、上から時系列で出力されます。
以下に、実行ログファイルの内容を見る際、特に注意する必要のあるメッセージについて説明します。
処理終了メッセージ
処理終了メッセージは、「RMFO-」で始まり、5桁のメッセージ番号とメッセージ内容で表される、本製品の処理結果を通知するメッセージです。
実行ログの最後の部分に、処理終了メッセージが出力されます。処理を実行した後は、必ず処理終了メッセージで実行結果を確認してください。処理終了メッセージについては、「第17章 メッセージ」を参照してください。
終了メッセージには、以下の4つの種類があります。メッセージの種類に応じて、適切な対処を行う必要があります。
処理終了メッセージが、以下のように出力されている場合、処理は正常終了しています。対処は特に必要ありません。
-------------------------------------------------------------- RMFO-nnnnn message --------------------------------------------------------------
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
処理終了メッセージが、以下のように「FJSVRMFO WARNING INFOMATION」というヘッダーの後に出力され、「(警告あり)(低)」という表示がある場合、主な処理は正常終了していますが、一部、システムへの影響が低レベルのエラーが発生しています。
**************************************************************** FJSVRMFO WARNING INFOMATION YYYY/MM/DD HH:MM:SS **************************************************************** RMFO-nnnnn message(警告あり)(低) --------------------------------------------------------------
YYYY/MM/DD HH:MM:SS : 終了時刻
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
この場合は、実行ログに出力されている警告メッセージやエラーメッセージを確認し、必要に応じて対処を行ってください。警告メッセージについては、「警告メッセージ」を参照してください。エラーメッセージについては、「エラーメッセージ」を参照してください。
処理終了メッセージが、以下のように「FJSVRMFO WARNING INFOMATION」というヘッダーの後に出力され、「(警告あり)(高)」という表示がある場合、主な処理は正常終了していますが、一部、システムへの影響が高レベルのエラーが発生しています。
**************************************************************** FJSVRMFO WARNING INFOMATION YYYY/MM/DD HH:MM:SS **************************************************************** RMFO-nnnnn message(警告あり)(高) --------------------------------------------------------------
YYYY/MM/DD HH:MM:SS : 終了時刻
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
この場合は、実行ログに出力されている警告メッセージやエラーメッセージを確認し、必要に応じて対処を行ってください。警告メッセージについては、「警告メッセージ」を参照してください。エラーメッセージについては、「エラーメッセージ」を参照してください。
処理が異常終了している場合は、処理終了メッセージが、以下のように「FJSVRMFO ERROR INFOMATION」というヘッダーの後に出力されます。
**************************************************************** FJSVRMFO ERROR INFOMATION YYYY/MM/DD HH:MM:SS **************************************************************** RMFO-nnnnn message --------------------------------------------------------------
YYYY/MM/DD HH:MM:SS : 終了時刻
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
この場合は、エラーメッセージを確認し、エラーの原因を取り除いた後で、処理を再度実行してください。エラーメッセージについては、「エラーメッセージ」を参照してください。
警告メッセージ
処理が警告ありで正常終了した場合、実行ログの途中や最後の部分に、警告メッセージが出力されます。
警告メッセージは、「RMFO-」で始まり、5桁のメッセージ番号と警告メッセージ内容で表されます。また、警告メッセージの後に、補足情報が出力されることがあります。
実行ログの途中に出力される場合
-------------------------------------------------------------- RMFO-nnnnn 警告:message
information --------------------------------------------------------------
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
information : 補足情報(補足情報がある場合のみ)
実行ログの最後に出力される場合
RMFO-nnnnn 警告:message
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
警告メッセージを確認し、必要であれば対処を行ってください。警告メッセージの意味と対処方法については、「第17章 メッセージ」を参照してください。
また、警告メッセージとともに、エラーメッセージや、Oracleなどの本製品以外のエラーメッセージが出力されている場合は、必要に応じて、「エラーメッセージ」および各種製品マニュアルなどを参照して対処を行ってください。
エラーメッセージ
エラーが発生して処理が異常終了した場合、エラー発生時点で、エラーメッセージが出力されることがあります。
エラーメッセージは、処理終了メッセージと同じ形式で、「RMFO-」で始まり、5桁のメッセージ番号とメッセージ内容で表されます。また、エラーメッセージの後に、補足情報が出力されることがあります。
-------------------------------------------------------------- RMFO-nnnnn message information --------------------------------------------------------------
nnnnn : メッセージ番号
message : メッセージ
information : 補足情報(補足情報がある場合のみ)
エラーが発生して処理が異常終了した場合は、以下のエラーメッセージを確認し、エラーの原因を取り除いた後で処理を再度実行してください。
エラー回収メッセージが出力されている場合
エラー回収メッセージの直前に出力されているエラーメッセージ
エラー回収メッセージが出力されていない場合
実行ログ内で最初に出力されているエラーメッセージ
エラー回収メッセージについては、「エラー回収メッセージ」を参照してください。
エラーメッセージの意味と対処方法については、「第17章 メッセージ」を参照してください。
また、エラーメッセージの前後に、Oracleなど本製品以外のエラーメッセージが出力されている場合は、各種製品マニュアルなどを参照して、対処を行ってください。
参照
実行ログファイルに出力されているOracleのメッセージについては、「Oracle Databaseエラー・メッセージ」マニュアルを参照してください。
実行ログファイルに出力されているACMコマンドのメッセージについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager メッセージ説明書」を参照してください。
RESETLOGSメッセージ
オンラインリカバリー、オンラインリストア、または、オンラインカスタムリカバリーを実行した場合、ログファイルに以下のようなメッセージが出力されることがあります。
---- ターゲットデータベースに対して、RESETLOGSが実行されました。 過去に出力されたアーカイブログ、および、過去に取得したバックアップは無効となったため、 再度バックアップを取得するまでは、メディアリカバリーを実行することができません。
実行ログに上記メッセージが出力されている場合、ターゲットデータベースのログがリセットされたため、リカバリー時に使用したオンラインバックアップはすでに使用できなくなっています。
リカバリーが正常終了した場合は、速やかにオンラインバックアップを取得してください。
注意
RESETLOGS後の再リカバリーについて
リカバリーが異常終了した場合は、ターゲットデータベースのログがリセットされていると、続けてリカバリーを再実行することができません。
実行ログで、RESETLOGSメッセージが出力された後にエラーが発生し、処理が異常終了した場合は、異常原因を調査・解決後、オンラインDBチェック機能などを使用してターゲットデータベースの状態を確認し、利用者が手動で正常な状態に復旧してください。
エラー回収メッセージ
処理中にエラーが発生した場合、処理を中断して、ボリュームのアンマウントやリカバリ・カタログ・データベース停止などの資源回収処理を行います。
その際、資源回収の開始前に、以下のメッセージがログに出力されます。
**************************************************************** FJSVRMFO ERROR RECOVERY START YYYY/MM/DD HH:MM:SS ****************************************************************
YYYY/MM/DD HH:MM:SS : エラー回収処理開始時刻
エラー回収メッセージは、異常終了した処理の後に出力されるため、異常終了の原因となるエラーの発生箇所を特定するのに役立ちます。