本製品では、RAC構成時にのみ、ターゲットデータベースのデータベースファイルをASM上に構成できます。
データベースファイルをASM上に構成する場合、以下の点に注意してください。
オンライン系の運用で、ACMを使用して運用を行う場合、データファイルは、制御ファイル、オンラインREDOログ・ファイル、アーカイブログなどの他のデータベースファイルとは異なるASMディスク・グループに配置してください。オンライン系の運用では、データファイルのディスク・グループのみACMの対象となります。
RAC構成のASM環境でACMを使用する場合、以下のどちらの構成でも使用できます。
サーバ間レプリケーション
サーバ内レプリケーション
ただし、ACM複製元/複製先ボリュームが、同一クラスタノード上で認識されている場合、ACMの複製先ボリュームには、Oracleユーザーの読込み権限を付与しないでください。付与する場合は、ASMインスタンスの初期化パラメータ「ASM_DISKSTRING」を設定して、複製先ボリュームがASMで使用するディスクとして認識されないようにしてください。
参照
「4.6.6 サーバ内・サーバ間レプリケーション」を参照してください。
オンライン系の運用で、ACMを使用して運用を行う場合、カタログ登録の指定はできません。
ファイル名にはエイリアスを使用してください。
ASMミラーは、オンライン系の運用でバックアップ方法がRMANの場合のみサポートします。オンライン系の運用でバックアップ方法がACMの場合、および、オフライン系の運用では、ASMミラーはサポートしません。
本製品では、ASMディスク・グループのメタデータのバックアップを行いません。管理者が手動でバックアップしてください。
参照
ASMによるデータベースファイルの構成については、以下のOracleマニュアルを参照してください。
「Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド for Linux and UNIX Systems」
「Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド」