RAC構成時に、オンラインバックアップ機能を使用すると、制御ファイルのバックアップでORA-00245が発生する場合があります。この現象を回避するために、スナップショット制御ファイルを作成するASM領域を共有ディスクに準備し、その領域をRMANに設定する必要があります。本製品の環境設定で「リカバリ・カタログ・データベースの作成」を行う前までに領域を設定する必要があります。
参考
スナップショット制御ファイルの領域設定例
RACを構成するいずれかのノードで、以下の例のように操作を行ってください。
<操作例>
# su - oracle $ rman target / nocatalog : (省略) : RMAN> show all; db_unique_name RACのデータベースにおけるRMAN構成パラメータ: CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 1; # default : (省略) : CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/dbs/snapcf_rac1.f'; # default RMAN> CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '+DG_CTL1/snapcf_rac.f'; 新しいRMAN構成パラメータ: CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '+DG_CTL1/snapcf_rac.f'; 新しいRMAN構成パラメータが格納できました RMAN> show all; db_unique_name RACのデータベースにおけるRMAN構成パラメータ: CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 1; # default : (省略) : CONFIGURE SNAPSHOT CONTROLFILE NAME TO '+DG_CTL1/snapcf_rac.f'; RMAN> exit
oracle : OSユーザー
+DG_CTL1/snapcf_rac.f : スナップショット制御ファイルを格納するASMディスク・グループ内のファイル名
ポイント
スナップショット制御ファイルを格納するASMディスク・グループは、ターゲットデータベースのデータベースファイルを格納しているASMディスク・グループと同じであっても問題ありません。
参照
本製品でのACMの使用方法については、「4.6 ACM設計」を参照してください。
スナップショット制御ファイルを配置するディスクについては、「4.2 ディスク設計」を参照してください。