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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

4.4.5 基本スタンバイ・データベース環境・Oracle Data Guard環境・Oracle Active Data Guard環境

基本スタンバイ・データベース環境、Oracle Data Guard環境、または、Oracle Active Data Guard環境で本製品を運用する場合、以下の仕様となります。


サポート構成

対象データベース

本製品では、以下のデータベースのバックアップ・復旧運用ができます。

  • プライマリ・データベース

  • スタンバイ・データベース

    • フィジカル・スタンバイ・データベース

    • ロジカル・スタンバイ・データベース

    • 基本スタンバイ・データベース

注意

本製品では、各データベースを、単体のデータベースとしてバックアップ・復旧します。Oracle Data Guardとしての同期状態や、REDO転送/適用に関しては、本製品では保証しません。これらの復旧は、管理者が行う必要があります。

Oracle Data Guardの保護モード

最大保護モードはサポートしません。

対象資源

スタンバイREDOログ

スタンバイREDOログの扱いは、以下の仕様となります。

  • オンライン系の運用では、バックアップ・復旧の対象外となります。

  • オフライン系の運用では、バックアップ・復旧の対象となります。

注意

オンライン系の運用では、スタンバイREDOログ・ファイルが存在しない場合、RESETLOGSの発生するオンライン復旧を行うと、自動的にスタンバイREDOログ・ファイルが作成される場合があります。

運用環境設定

本製品の運用環境設定の機能は、以下の環境で実行できます。

スイッチオーバー/フェイルオーバーしたときのために、スタンバイ・データベースにオンライン運用環境設定を行う場合は、プライマリ・データベースに切替えて実行する必要があります。

運用方式

本製品では、以下のような運用ができます。

実施可能な運用方式の詳細は以下のとおりです。

運用方式

プライマリ・データベース

スタンバイ・データベース

フィジカル・スタンバイ

ロジカル・スタンバイ

基本スタンバイ

オンライン系

バックアップ運用

オンライン全体バックアップ運用


(*1)(*2)

×

×

×

オンラインアーカイブログバックアップ運用


(*1)(*2)

×

×

×

復旧運用

オンラインリカバリー運用


(*1)(*3)(*4)

×

×

×

オンラインリストア運用


(*1)(*3)(*4)

×

×

×

オンラインカスタムリカバリー運用


(*1)(*3)(*4)

×

×

×

オフライン系

バックアップ運用

オフラインバックアップ運用

×

×

オフライン手動バックアップ運用

復旧運用

オフラインリストア運用


(*4)

×


(*5)

×

オフライン手動リストア運用


(*4)


(*5)


(*5)


(*5)

○:運用可
×:運用不可

本製品でバックアップ・復旧運用を行う場合、以下の条件があります。

(*1) スイッチオーバー/フェイルオーバー

プライマリ・データベースでオンライン系の運用を行っている場合、スイッチオーバー/フェイルオーバー後は、切替え前のバックアップを使用した復旧をサポートしません。
そのため、切替え後のプライマリ・データベースで、以下の操作を行ってください。

  1. リカバリ・カタログの更新

  2. オンラインバックアップ初期化

  3. オンラインバックアップ

(*2) アーカイブログの削除

本製品の機能を使用して、アーカイブログを削除しないでください。
利用者が手動で削除してください。削除対象のアーカイブログについて、本製品でバックアップ済みのアーカイブログであることが前提となります。

参照

本製品によるアーカイブログ削除の方式については、「3.3.6 アーカイブログの削除」を参照してください。

(*3) スタンバイREDOログの復旧

オンライン系の復旧では、スタンバイREDOログは復旧対象外です。スタンバイREDOログが破損している場合は、必要に応じて、利用者が手動でスタンバイREDOログを再作成などで復旧してください。

(*4) プライマリ・データベース復旧後の対処

プライマリ・データベースを本製品で復旧した場合、スタンバイ・データベースで以下のような対処を行う必要があります。

  • 基本スタンバイ・データベース/フィジカル・スタンバイ・データベースの場合

    以下の場合、スタンバイ・データベースを再構築してください。

    • プライマリ・データベースをオンライン復旧で過去の時点へ復旧した場合

    • プライマリ・データベースをオフライン復旧した場合

  • ロジカル・スタンバイ・データベースの場合

    以下の場合、スタンバイ・データベースを再構築してください。

    • プライマリ・データベースをオンライン復旧した場合

    • プライマリ・データベースをオフライン復旧した場合

(*5) スタンバイ・データベースの復旧

オフライン復旧を行った場合、スタンバイ・データベース単体の復旧は可能です。また、オフライン復旧で使用したオフラインバックアップ以降のアーカイブログがあれば、スタンバイ・データベースを再構築することなく、プライマリ・データベースと同期を合わせることができます。