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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

H.3.1 グローバルゾーンの作成

本手順は、クラスタシステムを構成するすべてのノードで実施してください。

1-1. グローバルゾーンへのOSインストールと設定

グローバルゾーンへOSをインストールしてください。詳細はOSのマニュアルを参照してください。

1-2. グローバルゾーンへのOracle Solaris 10 zone packageのインストール

既存のSolaris 10環境をSolaris 11上のOracle Solaris ゾーンに移行する場合、Oracle Solaris 10 zone packageを使用します。

全ノードのグローバルゾーンにsystem/zones/brand/s10パッケージがインストールされているかどうかを確認し、インストールされていない場合はパッケージをインストールしてください。インストールする方法については、OSのマニュアルを参照してください。

既存のSolaris 10環境をSolaris 10上のOracle Solaris ゾーンに移行する場合は、本作業は不要です。

1-3. グローバルゾーンへのNTPの設定

クラスタシステムを構築する各ノードの時刻を同期させるための設定です。2ノード以上のクラスタを構築する際には必ず行う必要があります。

本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前にグローバルゾーンで行ってください。

1-4. グローバルゾーンへのカーネルパラメタの確認/設定

PRIMECLUSTERに関連するソフトウェアを運用する際には、環境に応じてOSのカーネルパラメタを調整する必要があります。

本設定は“手順1-5. グローバルゾーンへのPRIMECLUSTERインストール”後の再起動を行う前にグローバルゾーンで行ってください。

詳しくは、“3.2.3 カーネルパラメタの確認”を参照してください。

1-5. グローバルゾーンへのPRIMECLUSTERインストール

PRIMECLUSTERのインストールの詳細については、“3.1 PRIMECLUSTERのインストール”を参照してください。

1-6. RMSとゾーンのSMFサービス間に依存関係を設定

複数ノード間で、ノングローバルゾーンイメージを非共有で使用する場合、すべてのノードのグローバルゾーンにて、以下のコマンドを管理者権限で順番に実行してください。

# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms addpg systemzones dependency <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/grouping = astring: optional_all <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/entities = fmri: svc:/system/zones <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/restart_on = astring: none <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/type = astring: service <Return>
# svcadm refresh svc:/milestone/smawrrms <Return>

設定が成功したことは、以下のコマンドを実行し system/zones サービスが表示されることで確認できます。

# svcs -d milestone/smawrrms | grep zones <Return>
online         01:23:45 svc:/system/zones:default