本手順は、クラスタシステムを構成するすべてのノードで実施してください。
1-1. グローバルゾーンへのOSインストールと設定
グローバルゾーンへOSをインストールしてください。詳細はOSのマニュアルを参照してください。
ディスク関連の設定
共用ディスク装置を使用する場合、関連ソフトウェア製品のインストールと設定が必要となります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前にグローバルゾーンで行ってください。
詳しくは、“3.2.2 ディスク装置の設定”を参照してください。
1-2. グローバルゾーンへのOracle Solaris 10 zone packageのインストール
既存のSolaris 10環境をSolaris 11上のOracle Solaris ゾーンに移行する場合、Oracle Solaris 10 zone packageを使用します。
全ノードのグローバルゾーンにsystem/zones/brand/s10パッケージがインストールされているかどうかを確認し、インストールされていない場合はパッケージをインストールしてください。インストールする方法については、OSのマニュアルを参照してください。
既存のSolaris 10環境をSolaris 10上のOracle Solaris ゾーンに移行する場合は、本作業は不要です。
1-3. グローバルゾーンへのNTPの設定
クラスタシステムを構築する各ノードの時刻を同期させるための設定です。2ノード以上のクラスタを構築する際には必ず行う必要があります。
本設定はPRIMECLUSTERをインストールする前にグローバルゾーンで行ってください。
1-4. グローバルゾーンへのカーネルパラメタの確認/設定
PRIMECLUSTERに関連するソフトウェアを運用する際には、環境に応じてOSのカーネルパラメタを調整する必要があります。
本設定は“手順1-5. グローバルゾーンへのPRIMECLUSTERインストール”後の再起動を行う前にグローバルゾーンで行ってください。
詳しくは、“3.2.3 カーネルパラメタの確認”を参照してください。
1-5. グローバルゾーンへのPRIMECLUSTERインストール
PRIMECLUSTERのインストールの詳細については、“3.1 PRIMECLUSTERのインストール”を参照してください。
1-6. RMSとゾーンのSMFサービス間に依存関係を設定
複数ノード間で、ノングローバルゾーンイメージを非共有で使用する場合、すべてのノードのグローバルゾーンにて、以下のコマンドを管理者権限で順番に実行してください。
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms addpg systemzones dependency <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/grouping = astring: optional_all <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/entities = fmri: svc:/system/zones <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/restart_on = astring: none <Return>
# svccfg -s svc:/milestone/smawrrms setprop systemzones/type = astring: service <Return>
# svcadm refresh svc:/milestone/smawrrms <Return>
設定が成功したことは、以下のコマンドを実行し system/zones サービスが表示されることで確認できます。
# svcs -d milestone/smawrrms | grep zones <Return>
online 01:23:45 svc:/system/zones:default