PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定する場合に必要な条件や手順を説明します。
【Linux】
Linuxシステムで、PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定する場合の前提条件を下記に示します。
/etc/hostsの設定が完了していること
/etc/sysconfig/networkの設定が完了していること
GLSが使用するNICがOSから認識されていること
ネットワークマネージャを使用していないこと(富士通Linuxサポートパッケージ(FJ-LSP)を適用している場合には、ネットワークマネージャは無効化されます)
また、PRIMECLUSTER GLSのパラメーター設定のうち、仮想インタフェースの作成(「構成1」~「構成3」の設定)は一度だけ行うことができます。PRIMECLUSTER GLSの仮想インタフェースが作成済である場合、Systemwalker Software Configuration Managerから再度設定することはできません。なお、PRIMECLUSTER GLSのパラメーター設定のうち、監視機能のパラメーター(「監視パラメーター」の設定)は、何度でも実行することができます。
構成1~構成3のパラメーターの設定がエラーとなった場合には、作成済の仮想インタフェースは全て削除されます。正しいパラメーターを指定して、再度パラメータ設定を行ってください。また、監視パラメーターの設定が失敗した場合には、その監視パラメータ以降の設定が行われませんが、仮想インタフェースの削除は行われません。正しいパラメーターを指定して、監視パラメータのみの再設定を行ってください。
なお、パラメーター設定時、OSの設定ファイルである/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイルに、GLSが必要とする設定を行います。
Linuxシステムで、PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定する場合の注意事項を下記に示します。
設定できる二重化方式はNIC切替方式と高速切替方式のみです
仮想インタフェースは最大3個まで作成できます。この個数には、待機パトロールで使用する仮想インタフェース、NIC切替方式のNIC共有の仮想インタフェース、高速切替方式の論理仮想インタフェースは含みません。
IPv6アドレスは指定できません
仮想環境では使用できません
ユーザコマンド実行機能を使用する場合には、使用者自身がユーザコマンド実行機能のスクリプトファイルを対象のサーバに配置してください。
【Windows】
Windowsシステムで、PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定する場合の前提条件を下記に示します。
GLSが使用する物理アダプターが有効になっていること
GLSが使用する物理アダプターのインターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)がチェックされていること
仮想アダプターが設定されていないこと
また、PRIMECLUSTER GLSのパラメーター設定は一度だけ行うことができます。PRIMECLUSTER GLSの仮想アダプターが作成済である場合、Systemwalker Software Configuration Managerから再度設定することはできません。
パラメーターの設定がエラーとなった場合には、作成済の仮想インタフェースは全て削除されます。正しいパラメーターを指定して、再度パラメータ設定を行ってください。
Windowsシステムで、PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定する場合の注意事項を下記に示します。
仮想アダプターは最大3個まで作成できます
仮想アダプター名は、“sha”で始まる文字列に、数値(0~15)を付加した形式で指定してください。付加する数値(0~15)は、「構成1」から順に若い数値を指定してください
IPアドレスを指定しない場合、DHCPによりIPアドレスが自動的に取得されます
IPv6アドレスは指定できません
タグVLANは使用できません
仮想アダプターのMACアドレスは指定できません。仮想アダプターのMACアドレスは、物理アダプターのMACアドレスを元に自動生成されます
NIC共有はできません
仮想環境では使用できません
【Linux】
PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定した後に、サーバを再起動する必要があります。パラメーター設定ウィザードの[実行方法]画面で、実行後再起動を「する」に設定して実行してください。
【Windows】
PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定した後に、サーバを再起動する必要がありますが、パラメーター設定ウィザードの[実行方法]画面で、実行後再起動を「しない」に設定してください。実行後再起動を「する」に設定した場合、仮想アダプターの活性化中にサーバが再起動する可能性があり、サーバ起動後に仮想アダプターが活性化されない場合があります。
詳細は、"1.22.3.3 パラメーター設定後の手順"を参照してください。
【Windows】
PRIMECLUSTER GLSのパラメーターを設定した後に、業務サーバに管理者権限でログインし、仮想アダプターにIPアドレスが付加されているか確認してください。そして、ping監視を開始するため、システム運用前にサーバを再起動してください。