バックアップ管理の保守系コマンドについて説明します。
名前
swstsrsemtch - バックアップ管理簿の復旧
形式
プログラムディレクトリ\bin\swstsrsemtch [-x]
プログラムディレクトリ\bin\swstsrsemtch [-x] [-h serverName]
機能説明
システムダウンなどでバックアップ管理簿内の情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
MSCSまたはWSFC運用の場合、本コマンドは、前後処理でボリュームが属する物理ディスクリソースのメンテナンスモードの自動設定を行います。詳細は「15.1.6.1 MSCSまたはWSFCでクラスタ運用している場合」を参照してください。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
リポジトリとの整合をとります。
運用管理サーバのバックアップ管理簿の復旧が、何らかの原因により行えなかった場合、このオプションを指定してください。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
バックアップ管理簿内の情報の整合性をとります。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstsrsemtch swstsrsemtch completed C:\>
注意事項
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
物理ディスクリソースのメンテナンスモードをONにできなかった場合は、本コマンドを実行できません。
名前
swstresback - バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのバックアップ
形式
プログラムディレクトリ\bin\swstresback backupDirectory
機能説明
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを指定されたディレクトリにバックアップします。
バックアップ管理簿
管理対象サーバ構成情報などの管理簿
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル
このコマンドでバックアップした情報はswstresrstコマンドで復旧できます。
このコマンドではレプリケーション管理簿、データベースは退避されません。
オペランド
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを退避するディレクトリ名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをバックアップします。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstresback C:\backup swstresback completed C:\>
注意事項
次の場合は、バックアップされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリが空き容量不足などでコピーできなかったとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstresrst - バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルのリストア
形式
プログラムディレクトリ\bin\swstresrst backupDirectory
機能説明
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルを、指定されたディレクトリからリストアします。
バックアップ管理簿
管理対象サーバ構成情報などの管理簿
リカバリ制御ファイル
Symfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるファイル
オペランド
swstresbackコマンドで指定した退避先ディレクトリ名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
バックアップ管理簿とリカバリ制御ファイルをリストアします。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstresrst C:\backup swstresrst completed C:\>
注意事項
本コマンドでバックアップ管理簿およびリカバリ制御ファイルをリストアする際は、事前にswstsvrsetコマンドを実行する必要があります。swstsvrsetコマンドの-cオプションに指定するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ名は、資源バックアップを行った時点で設定されていたディレクトリを指定してください。
次の場合は、リストアされません。
指定したディレクトリが存在しないとき。
指定したディレクトリにバックアップ管理簿が存在しないとき。
指定したディレクトリからリストアした場合に、空き容量不足などでコピーできなかったとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。