バックアップ管理簿の保守方法について説明します。バックアップ運用を実施しているサーバで実行します。
バックアップ管理簿とSymfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるリカバリ制御ファイルをバックアップします。詳細は、swstresbackコマンドを参照してください。
バックアップ管理簿のバックアップデータの容量
以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
<環境設定ディレクトリ>\etc\backup\data
クラスタ運用している場合は、以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
<共有ディスク>:\etc\opt\swstorage\etc\backup\data
Symfowareのデータベースをバックアップしている場合は、以下のディレクトリ配下のサイズも確認してください。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリ
ポイント
以前に退避したディレクトリと同じディレクトリを使用してswstresbackコマンドを実行する場合は、上記サイズの3倍の空き容量が必要です。これは、swstresbackコマンドが、以前に退避したデータを保持しながらバックアップするためです。
バックアップ管理簿とSymfowareのデータベーススペースをバックアップしたときに作成されるリカバリ制御ファイルをリストアします。詳細は、swstresrstコマンドを参照してください。
レプリケーション管理簿の保守方法について説明します。
レプリケーション管理簿のバックアップは、運用管理サーバのリポジトリをバックアップすることで実施します。リポジトリのバックアップ方法は、「13.1.1.4.1 データベースのバックアップ」を参照してください。
ポイント
レプリケーション管理の運用情報は、リポジトリに格納されています。
レプリケーション管理簿のバックアップは、swsrpsetvolコマンドやswsrpdelvolコマンドによってレプリケーション管理の運用情報が変更された場合に実行することをお勧めします。
レプリケーション管理簿のリストアは、以下の手順で実施します。
運用管理サーバのリポジトリをリストアします。リストア方法は、「13.1.1.4.2 データベースのリストア」を参照してください。
管理対象サーバでswsrprecoverresコマンドを-rオプションを指定して実行します。
ポイント
上記の作業によって、リポジトリのレプリケーション管理の運用情報が管理対象サーバへコピーされ、運用可能な状態になります。
リポジトリに存在するレプリケーション管理の運用情報に変更がなく、管理対象サーバに存在するレプリケーション管理の運用情報だけが何らかの理由で不正な状態になった場合は、手順2だけを実行してください。
Hyper-Vのバックアップ機能で使用する、VSSバックアップ管理簿の保守方法について説明します。
Hyper-VのVSSバックアップ機能を使用しているサーバ(Hyper-Vホストおよびバックアップサーバ)で実行します。
Hyper-Vバックアップ機能のコマンドを実行していない状態で、VSSバックアップ管理簿のバックアップおよびリストアを手動で実行してください。
VSSバックアップ管理簿をバックアップします。
以下のディレクトリにあるファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\vrq |
VSSバックアップ管理簿をリストアします。
「13.1.1.3.1 VSSバックアップ管理簿のバックアップ」でバックアップしたファイルを、以下のディレクトリにコピーしてください。
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\vrq |
運用管理サーバで使用しているデータベースの保守方法について説明します。
データベースのバックアップデータの容量
以下の計算式で算出します。
60+(管理するデバイス数×0.001)メガバイト |
注意
Telnetサーバーサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生するため、Telnetサーバーサービスを利用しないでください。
運用管理サーバをクラスタ運用している場合、退避するディレクトリを共用ディスク上に用意することをお勧めします。
「13.7.2.1 共通制御とAdvancedCopy Managerリポジトリのバックアップ」を参照してETERNUS SF Managerのデータベースをバックアップしてください。
注意
Telnetサーバーサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生するため、Telnetサーバーサービスを利用しないでください。
運用管理サーバをクラスタ運用している場合は、以下に注意してください。
本処理の実行時は、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを使用可能状態にしてから、処理を行ってください。
「13.7.2.2 共通制御とAdvancedCopy Managerリポジトリのリストア」を参照してETERNUS SF Managerのデータベースをリストアしてください。
レジストリの保守方法について説明します。運用管理サーバおよび管理対象サーバで実施します。
コマンドプロンプト画面でcopyコマンドなどを使用して、以下のファイルをバックアップします。
ファイル名
非クラスタの場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\swnode.ini <環境設定ディレクトリ>\etc\device.ini |
クラスタの場合
<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\swnode.ini <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\device.ini |
実施例
レジストリを、Dドライブのbackupディレクトリにバックアップします。C:\ETERNUS_SFにAdvancedCopy Managerをインストールした場合を例としています。
C:\>copy C:\ETERNUS_SF\ACM\etc\swnode.ini D:\backup\ C:\>copy C:\ETERNUS_SF\ACM\etc\device.ini D:\backup\ |
レジストリのバックアップデータの容量
バックアップするファイルのサイズを確認してください。
コマンドプロンプト画面でcopyコマンドなどを使用して、以下のファイルをリストアします。
ファイル名
非クラスタの場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\swnode.ini <環境設定ディレクトリ>\etc\device.ini |
クラスタの場合
<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\swnode.ini <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブレター>:\etc\opt\swstorage\etc\device.ini |
実施例
Dドライブのbackupディレクトリにバックアップしたファイルをリストアします。
C:\>copy D:\backup\swnode.ini C:\ETERNUS_SF\ACM\etc\ C:\>copy D:\backup\device.ini C:\ETERNUS_SF\ACM\etc\ |
Symfowareデータベース情報ファイルの保守方法について説明します。
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するSymfowareデータベース情報ファイルをバックアップします。
以下のディレクトリにあるファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。
通常(非クラスタ)運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するSymfowareデータベース情報ファイルをリストアします。
「13.1.1.6.1 Symfowareデータベース情報ファイルのバックアップ」でバックアップしたファイルを、以下のディレクトリにコピーしてください。
通常(非クラスタ)運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DEFAULT\symfo
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリの保守方法について説明します。
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリをバックアップします。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリには、バックアップ時に生成されるリカバリ制御ファイルとバックアップ履歴ファイルが格納されます。
リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリにあるファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。
通常(非クラスタ)運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep
Symfowareのバックアップサーバ運用で使用するリカバリ制御ファイル出力先ディレクトリをリストアします。
「13.1.1.7.1 リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリのバックアップ」でバックアップしたファイルを、リカバリ制御ファイル出力先ディレクトリにコピーしてください。
通常(非クラスタ)運用の場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep
クラスタ運用の場合
<論理ノード用環境設定ディレクトリ>\etc\SymfoWARE\Rep