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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

9.11.6 UNICODEN(UNICODE半角文字範囲指定)

[説 明]

利用者文字コードがUNICODEの場合、USECHARTYPE(UNICODE全半角判定の指定)で指定した全半角テーブルを文字コードレベルでカスタマイズする場合に指定します。当指定では、半角にしたい文字のUNICODE(UCS2)のコードを4桁の16進文字(0~9、A~F)で指定し、複数の文字を同時に指定可能です。また、当指定は、特定のフォントにのみ有効とすることもできます。

当キーワードは、プリンタ情報ファイルに複数の定義が可能です。同一の文字コードをUNICODEW(UNICODE全角文字範囲指定)でも指定していた場合、後で定義されたキーワードの指定値が有効となります。

[設定値]
[FONT="フォント名";]開始コード[-終了コード][,開始コード[-終了コード]]…

注)[]内は省略可能です。

FONT="フォント名";    (フォント名指定部)

特定フォントにのみ当指定を有効にしたい場合に指定します。フォント名指定部を省略すると全フォントに指定が有効になりますが、別にフォント名指定部を指定された定義がある場合は、そのフォントには無効となります。

「FONT=」に続けてフォント名を指定します。フォント名は必ずダブルクォーテーション(")で括って指定します。

指定するフォントはフォントの指定に従い、その和文書体または日本語フォントを指定します。ただし、そこで明示的なフォント名指定がない場合(デフォルトフォントの採用やゴシック体のデバイスフォント採用など)、ここでフォント名を指定することができません。また、帳票定義体の場合に有効なキーワードはMAPFONTのみです。なお、指定したフォントがインストールされていないなど使用できない場合や、日本語を出力できないフォントの場合、当指定が有効にならない場合があります。

当キーワードは、プリンタ情報ファイルに複数の定義が可能で、それぞれで異なるフォント名を指定できますが、指定できるフォント名数の最大は256個です。最大数を超えて指定したフォントは有効になりません。

開始コード[-終了コード][,開始コード[-終了コード]]…    (コード指定部)

4桁の16進文字でUNICODE(UCS2)のコード範囲を指定します。開始コードと終了コードはハイフン(-)で区切ります。カンマ(,)で区切ることにより複数のコード範囲を指定できます。

1文字だけ半角とする場合は開始コードのみ指定します。

開始コードと終了コードが等しい場合は、開始コードのみ定義されたとして扱います。

開始コードが終了コード以下となる場合に有効となります。カンマ(,)で区切られた複数のコード範囲間の大小関係は問いません。

[省略値]

指定なし(全半角テーブルの状態は変わりません)。

[注意事項]
  • PDF出力の場合は、利用者文字コードがUNICODEでない場合でも当キーワードは有効になります。ただし、「フォント指定部」が指定されている当キーワードは無視されます。

  • UNICODE(UCS2)の0x007F以下のコードは、常に半角になります。

[指定例]

フォント指定部の指定例を以下に示します。

画面帳票定義体の場合:

例1)定義体上の和文書体フォント指定:フォント番号 1

      プリンタ情報ファイルのキーワード:FONT001 "MS ゴシック"

          UNICODEN FONT="MS ゴシック";7FF1

例2)定義体上の和文書体フォント指定:標準

      プリンタ情報ファイルのキーワード:MINCHOW "MS 明朝"

          UNICODEN FONT="MS 明朝";7FF1

帳票定義体の場合:

例1)定義体上の日本語フォント指定:MS ゴシック

      プリンタ情報ファイルのキーワード:なし(フォント関連)

          UNICODEN FONT="MS ゴシック";7FF1

例2)定義体上の日本語フォント指定:MS ゴシック

      プリンタ情報ファイルのキーワード:MPAFONT "MS ゴシック" "MS 明朝"

          UNICODEN FONT="MS 明朝";7FF1

その他の指定例を以下に示します。

  注)以降の説明中の「MEFTのUNICODE規約」はUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを参照してください。

指定例1:1文字を半角にしたい場合
USECHARTYPE  UNI       * MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを指定
UNICODEN 7FF1

説明:
MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルで、UNICODE文字0x7FF1が半角と判定されます。

指定例2:複数の文字を半角にしたい場合
USECHARTYPE  UNI       * MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを指定
UNICODEN 7FF0-7FFF,6FF0-6FFF,8FF0-8FFF

説明:
MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルで、指定のUNICODE文字範囲が半角と判定されます。

指定例3:特定フォントの1部を半角にしたい場合
USECHARTYPE  UNI       * MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを指定
UNICODEN FONT="MS 明朝";7FF1

説明:
出力時のフォントが"MS 明朝"の場合、UNICODE文字0x7FF1は半角と判定されます。出力時のフォントが"MS 明朝"以外の場合、0x7FF1はMEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルの定義に従って判定されます。

指定例4:UNICODENを複数指定したい場合
USECHARTYPE  UNI       * MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを指定
UNICODEN FONT="MS 明朝";7FF1
UNICODEN FONT="MS 明朝";3BF0-3BFF,4FFA-4FFF,5FFA-5FFF,6FFA-6FFF

説明:
UNICODENは複数の指定ができ、それらで指定されたUNICODE文字範囲は全て有効となり、出力時のフォントが"MS 明朝"の場合にそれらの範囲が半角と判定されます。

指定例5:複数のフォントに指定したい場合
USECHARTYPE  UNI       * MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを指定
UNICODEN 7FF1
UNICODEN FONT="MS 明朝";8FF0
UNICODEN FONT="NSimSun";7BF0-7BFF,7FF1,7FFA-7FFF

説明:
2行目の記述により、出力時のフォントが"MS 明朝"と"NSimSun"以外のフォントの場合、UNICODE文字0x7FF1が半角と判定されます。
3行目の記述は出力時のフォントが"MS 明朝"の場合、UNICODE文字0x8FF0が半角と判定されます。2行目の記述の0x7FF1は"MS 明朝"には無効です。
4行目の記述は、出力時のフォントが"NSimSun"の場合、指定のUNICODE文字範囲が半角と判定されます。ここで、0x7FF1も指定しているので、"NSimSun"の場合は0x7FF1も半角と判定されます。

指定例6:UNICODENとUNICODEWを混合して指定した場合
USECHARTYPE  UNI       * MEFTのUNICODE規約を元に作成した全半角テーブルを指定
UNICODEN FONT="MS 明朝";7FF1
UNICODEW FONT="MS 明朝";7FF1,4FFA-4FFF,5FFA-5FFF,6FFA-6FFF

説明:
UNICODENとUNICODEWで同じ文字コードを指定した場合、後から定義した方が有効になります。例の文字コード0x7FF1は全角と判定されます。