プリンタに印刷する場合、拡大縮小印刷(拡大/縮小印刷、コンパクト印刷、LP縮小拡張印刷)を指定した帳票を出力するアプリケーションの実行時間を短縮することができます。印刷プレビューの場合は、定義体の指定によらず、アプリケーションの実行時間(プレビュー画面が表示されるまでの時間)を短縮することができます。
通常、拡大縮小印刷時、および印刷プレビュー時には、項目の文字を1文字ずつ出力しますが、当指定を行うと文字種ごと(日本語文字、または英数字文字)にまとめて出力します。これにより、WindowsシステムのAPIの呼び出し回数が削減され、帳票出力の処理性能が向上します。
例
「2012年12月31日」を出力する場合
1文字ずつ出力する場合(通常の出力)
"2"+"0"+"1"+"2"+"年"+"1"+"2"+"月"+"3"+"1"+"日" …呼び出し回数は11回
文字種ごとにまとめて出力する場合(性能改善指定での出力)
"2012"+"年"+"12"+"月"+"31"+"日" …呼び出し回数は6回(通常の出力よりも5回削減)
Y | : | 項目の文字をまとめて出力する |
N | : | 項目の文字を1文字ずつ出力する |
N |
以下のいずれかに当てはまる項目やデータを出力した場合、該当する項目は必ず1文字ずつ出力されます。
プロポーショナルフォントを使用し、以下が指定されている項目を出力する
「文字ピッチ」が指定されている、または
「文字配置」に「両端揃え」または「均等配置」が指定されている
「文字配置」に「圧縮」が指定されている項目に、圧縮処理が行われるデータを出力する
サロゲートペアの文字を含むデータを出力する
そのため、このような項目が多く含まれる帳票では、性能改善の効果は小さくなります。帳票定義体の項目数や指定している属性、出力するデータにより性能改善の効果が異なるため、使用する帳票ごとに改善効果を検証してください。
設定値「Y」を指定した場合、以下の点に留意してください。
JISGLYPH(字形のJIS年式指定)は無効となります。
これまでの出力結果と変わることがあるため、事前に問題がないか確認してください。