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MeFt V11.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.2.4 出力処理の流れ

  帳票印刷では、印刷キャンセル処理によって印刷を中断することができます。


3.2.4.1 出力処理

  図に、利用者プログラムが行う出力処理の流れを示します。

図3.19 出力処理の流れ

  1. オープン処理

    オープン処理を行い、プリンタをオープンします。

  2. 出力処理

    通常出力、行移動出力またはパーティション出力を使って項目、または項目群を印刷します。

    注意

    定義体を切り替えて出力すると、ほかの印刷ジョブが割り込むことがあります。

  3. 印刷中断

    印刷キャンセル処理を行います。

  4. 改ページ処理

    必要に応じて、プリンタ装置の制御の改ページ機能を使って改ページを行います。通常、改ページ処理は帳票の縦サイズに従ってシステムが行います。
    浮動パーティション項目群を印刷する場合は、ページの区切りで必ず改ページを行ってください。

  5. クローズ処理

    クローズ処理を行い、プリンタをクローズします。
    出力がページの途中までのときは、定義体サイズで改ページされます。また、吸入されている単票は自動で排出されます。


3.2.4.2 多目的プリンタ機能を使用した場合の単票処理

図に、多目的プリンタ機能を使用した場合の単票処理の流れを示します。

図3.20 多目的プリンタ機能を使用した場合の単票処理の流れ

  1. オープン処理

    オープン処理を行い、プリンタをオープンします。

  2. 帳票モード設定処理

    プリンタ装置の制御の帳票処理の設定機能を使って帳票モードを指定します。

  3. 給紙処理

    プリンタ装置の制御の給紙の設定機能を使って給紙方法を指定します。

  4. 特殊項目処理

    ID入出力処理、バーコード入力および郵便番号出力を行います。特殊項目の処理は給紙直後に行います。

  5. 出力処理

    通常出力、行移動出力またはパーティション出力を使って項目、または項目群を印刷します。

  6. 排出処理

    プリンタ装置の制御の排紙の設定機能を使って排紙方法を指定します。

  7. 帳票モード解除処理

    プリンタ装置の制御出力を終了します。

  8. クローズ処理

    クローズ処理を行い、プリンタをクローズします。

    単票を給紙中の場合、自動的に排出されます。


3.2.4.3 多目的プリンタ機能を使用した場合の自動単票処理

図に、多目的プリンタ機能を使用した場合の自動単票処理の流れを示します。

図3.21 多目的プリンタ機能を使用した場合の自動単票処理の流れ

  1. オープン処理

    オープン処理を行い、プリンタをオープンします。

  2. 帳票モード設定処理

    プリンタ装置の制御の帳票処理の設定機能を使って帳票モードを指定します。

  3. 出力処理

    通常出力またはパーティション出力を使って項目、または項目群を印刷します。

  4. 帳票モード解除処理

    プリンタ装置の制御出力を終了します。

  5. クローズ処理

    クローズ処理を行い、プリンタをクローズします。


3.2.4.4 多目的プリンタ機能を使用した場合の元帳処理

図に、多目的プリンタ機能を使用した場合の元帳処理の流れを示します。

図3.22 多目的プリンタ機能を使用した場合の元帳処理の流れ

  1. オープン処理

    オープン処理を行い、プリンタをオープンします。

  2. 帳票モード設定処理

    元帳処理を開始します。

  3. 給紙処理

    手挿入口またはホッパから給紙します。

  4. 特殊項目処理

    ID入出力処理を行います。特殊項目の処理は給紙直後に行います。

  5. 出力処理

    通常出力を使って項目、または項目群を印刷します。

  6. 改行処理

    改行を行います。
    利用者プログラムは、プリンタ装置の制御の改行機能を使って改行します。項目の行位置は利用者プログラムが制御しない限り移動しません。

  7. 排出処理

    手挿入口、スタッカ1またはスタッカ2へ排出します。

  8. 帳票モード解除処理

    プリンタ装置の制御出力を終了します。

  9. クローズ処理

    クローズ処理を行い、プリンタをクローズします。
    単票用紙を給紙中の場合、自動的に排出されます。


3.2.4.5 矩形項目の拡張に伴うパーティションの拡張が発生する場合(集計表形式)

  図に、矩形項目の拡張に伴うパーティションの拡張が発生する場合に利用者プログラムが行う出力処理の流れを集計表形式の帳票定義体を例として示します。

図3.23 パーティション拡張が発生する場合の処理の流れ

  1. オープン処理

    オープン処理を行い、プリンタをオープンします。

  2. 下端情報設定処理

    ページの末尾にフッタを出力する必要がある場合、プリンタ装置の制御の下端情報設定を使って、明細のパーティションを配置可能な下端の位置を指定します。この図ではフッタのパーティションの開始位置を指定します。なお下端情報設定処理はCOBOLでのみ使用可能です。

    この指定を行わない場合、フッタの開始位置を超えて明細パーティションが配置または拡張されるため、フッタの出力時に改ページが発生する場合があります。

    注意

    この指定は定義体を切り替える、クローズ処理を行う、または再度下端情報設定処理を行うまで有効です。下端のデフォルトは定義体の縦幅です。

  3. ヘッダ出力処理

    ページの先頭に必ず出力するヘッダをパーティション出力を使って印刷します。

  4. 明細出力処理

    明細をパーティション出力を使って印刷します。

  5. 判定処理

    明細出力処理でMEFP_RC_MALINE(62)エラーが発生したかどうかを判定します。MEFP_RC_MALINE(62)エラーが発生した場合、フッタ出力処理、改ページ処理を行います。

    なお、段組パーティション形式の帳票定義体において、最終ブロックでない場合はMEFP_RC_ENDBLOCK(65)で判定します。

  6. フッタ出力処理

    ページの末尾に必ず出力するフッタをパーティション出力を使って印刷します。

  7. 改ページ処理

    プリンタ装置の制御の改ページ機能を使って改ページを行います。

    出力対象のデータが残っている場合にはヘッダ出力処理を行い、出力対象のデータがない場合にはクローズ処理を行います。

  8. クローズ処理

    クローズ処理を行い、プリンタをクローズします。


3.2.4.6 矩形項目の拡張に伴うパーティションの拡張が発生する場合(フリーフレーム形式)

  図に、矩形項目の拡張に伴うパーティションの拡張が発生する場合に利用者プログラムが行う出力処理の流れをフリーフレーム形式の帳票定義体を例として示します。

図3.24 パーティション拡張が発生する場合の処理の流れ

  1. オープン処理

    オープン処理を行い、プリンタをオープンします。

  2. 下端情報設定処理

    フレームの末尾にフッタを出力する必要がある場合、プリンタ装置の制御の下端情報設定を使って、明細のパーティションを配置可能な下端の位置を指定します。この指定を行わない場合、フッタの開始位置を超えて明細パーティションが配置または拡張されるため、フッタが明細と重なって印刷される場合があります。

    注意

    この指定は定義体を切り替える、クローズ処理を行う、改ページ処理を行う、改ブロック処理を行う、または再度下端情報設定処理を行うまで有効です。下端のデフォルトはフレームの縦幅です。

  3. ヘッダ出力処理

    ページの先頭に必ず出力するヘッダをパーティション出力を使って印刷します。

  4. 明細出力処理

    明細をパーティション出力を使って印刷します。

  5. 判定処理

    明細出力処理でMEFP_RC_ENDFRAMELINK(6B)エラーが発生したかどうかを判定します。MEFP_RC_ENDFRAMELINK(6B)エラーが発生した場合はフッタ出力処理、改ページ処理を行います。

    また、後続するリンクフレームが存在するフレームの処理の場合にはMEFP_RC_ENDFRAME(6C)で判定します。その場合、改ページ処理ではなく改ブロック処理を行います。

  6. フッタ出力処理

    ページの末尾に必ず出力するフッタをパーティション出力を使って印刷します。

  7. 改ページ/改ブロック処理

    プリンタ装置の制御の改ページ機能または改ブロック機能を使って改ページを行います。

    出力対象のデータが残っている場合には下端情報設定処理(※)を行い、出力対象のデータがない場合にはクローズ処理を行います。

    ※フリーフレーム形式の帳票定義体の場合、改ページ処理や改ブロック処理により下端情報がデフォルトになるため、再度設定が必要になります。

  8. クローズ処理

    クローズ処理を行い、プリンタをクローズします。